いれかわり

情緒がけっこうひどくなるときがある。特にこういう季節の変わり目にはよくよくある。

でも昔よりも減ってきた。減ってきたというより受け入れるようになってきた。

なんていうか、普通の人生を選んだ人ならある程度、「泣き言を言う資格」があると思うのだ。

でも普通じゃない人生を選んだ人は、普通じゃない人生を生きる自覚と覚悟が必要になる。

そうしないと音楽なんてエクストリームな生き方できないし、続かない。

これからは音楽業界の裏方のひとなんかにも当てはまっていくんじゃないだろうか。

最近、新しい裏方のひとと打ち合わせが続いているが、「属していないやつ」を揃えている。

正社員がダメとかいうつもりはないが、「次はサラリーマン的な感覚の人間と何かを企てなくてもいいかぁ」という心持ちなのだ。

これまではそれこそ音楽事務所のサラリーマンたちと一緒に仕事をしてきた。

世話になったし、感謝もしている。でもやはり自分らアーティスト側との温度差がすさまじい。

ブラックくさくて恐縮だが、彼らはわりと土日バッチリ休むし、自分の進退がかかっているわけでもないから熱量も「そこそこ」だ。

そりゃ給料が上がるわけでもないし、主体性が失われてしまうのも分かるけど、アーティストとしては少し寂しい。

というより「雇用されてるひと」と「事業主脳のひと」を比べてしまうと、後者とつるみたくなってしまうのだ。

CDのアーティスト印税って1%なんだけど、CD自体ももはや過去のメディアになった。マーチャンの取り分をレコード会社がクレクレ状態になってきている。

これからどんどんアーティストが主体になってくる。なってきている。

そしたら「はい、1%ね」と貰うのはアーティスト側ではなくて、裏方サイドのマネージメントや制作サイドになってくる。

割り振ってた立場が割り振られる立場に天地逆転することがわりとある。生きてたら。


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