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ネガティブ・ワーク

心理的限界を上げる方法。

「ネガティブ・ワーク」と言っても「否定的な仕事」ではありません。自分の可能性を広げるのに重要な方法です。

これは筋力トレーニング用語です。

大学4年間「バーベル部」というマニアックなクラブに所属していました。何度となく「ネガティブ・ワーク」を取り入れて記録を伸ばすことができました。

例えば私がベンチプレス(ベンチに寝転がって、胸の上でバーベルを挙げる)で、1回だけ挙上できる最大重量が100kgだったとしましょう。

その時には90kgを3回挙げるとか、80kgを7回挙げるとかのトレーニングを通常は行います。そして、90kgが4回とか5回とか挙げられるよう努力します。「挙げる」ことは「ポジティブ・ワーク」と呼ばれます。

ところが、ポジティブ・ワークだけやっていると伸びが止まる時があります。

そんな時は、「下げる」トレーニングをします。110kgとか、115kgとか、要するに「絶対に挙がらない重量」をわざと扱ってみます。

挙がらない重量を、 押しつぶされそうになるのを耐えながら抵抗しながら、超スローで下ろして来ます。挙げる時は、パートナーにほんの少しの力で手伝ってもらいます。

このあと、自分のこれまでの「最大記録」を持ってみると、何と軽く感じることか! 筋力が伸びると同時に、「心理的限界」を上げることができます。

心理的限界のため、人間は本来の筋力の70%ほどしか出していないと言われています。。。。

仕事にもたまに「ネガティブ・ワーク」を取り入れると、必ず面白いことが起こってきます。自分を時には「限界以上」の場所にわざと置くということですね。

でもいつも頑張りすぎている人は注意!です。

ネガティブワークは「たまに」行うのがよいのです。「常に」行うと、筋肉は逆に壊れます。同じ様に、心理的にも「燃え尽き」を起こす。

そして、限界をはるかに超えた負荷で行わないこと。即座に病院行きとなります😃

(この記事は2003年2月22日にブログで掲載した記事を、加筆修正の上noteに移行したものです。)

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