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役所で「たらい回し」にされない「if〜else」文テクニック

無料建築相談所

 民間時代の経験を活かし、実名で設計や工事費の無料建築相談所をネットで開設している。面白いのは、現役の公務員が「どうすれば役所をうまく活用できるか」について、業者や一般市民にアドバイスもしている点だ。特に建築に関する相談は、一般市民には難しい。「うちじゃない」と言われ、すぐ他の課にたらい回しにされやすいからだ。

役所の窓口で「if〜else」文を使う

 Java Scriptの学習で、最近「if〜else」文を覚えた。これ実は私がネットでアドバイスしている「役所でたらい回しにされないためのテクニック」と似ている。
 ほとんどの市民は、問題であることを定義づけるのメインの法律を扱っている課を探そうとする。その結果、各窓口で「うちよりは○○課の方が専門です」と言われ、○○課では「□□課の方が詳しいです」と言われ、そうやって疲労と怒りがマグマのように蓄積されていく。
 ここで「if〜else」文を使う。「もし、あたなの課で、この問題に関係する法文があれば教えて下さい?」と聞く。なければ次の課へ行く。
 ここできっぱり「ありません」と即答できる職員は、極めて少ない。即答できるのは、自課で扱う法律をすべて知っている必要がある。私を含め、まずムリだ。基本、公務員は、言い切ることを死にものぐるいで嫌がる。例えば工事中の近隣トラブル(音・振動・ホコリ・道路の汚れ・作業日や時間帯・匂い・石綿等)だと関係するのは、「騒音振動規制法」「建築基準法」「建設業法」「建築士法」「労働安全衛生法」「民法」「大気汚染防止法」・・・各種条例も絡んでくる。きりがない。状況もよくわからず「うちの課は無関係」と言い切れるはずがない。
 話をすり替えて『それより○○課の方が・・・」とよその課を案内されるかもしれない。そんなときは「○○課は、後で行きますから、あなたの課の心配をしてください」ときっぱり言ってあげましょう。

「if〜else」文は公務員のスキルアップのチャンス

 でも誤解しないでください。決して身内を売っているわけじゃないんです。仕事というのは、こういうときじゃないと覚えないんですね。特に法律に関しては、なんでもないときに読んでも、目が滑るだけで頭に入らない。自分にプレッシャーがかかったときに調べたことは、1回で覚えるもんなんです。私の経験上ですが。
 市民の皆さん、そして現役公務員の皆さん、お試しあれ。



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