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伝統行事の原動力

今回のGWは多くの人が帰省しているような印象だった。東京駅では新幹線の改札口がごった返し状態の映像がTwitterで流れてきた。

そんな僕のGWは、サッカー観戦と撮影の日々。サッカーの試合は会場が九州と北海道だったので、GWだし混雑を避けるため配信での観戦となり、2試合とも負けるという悔いのあるGWとなった。

一方撮影に関しては、今年は市内のGWの様子を撮影するため、市内を巡ってきた。また4年ぶりとなる大國魂神社・くらやみ祭りが開催されたことということで、そちらの撮影も足を運んだ。

市内を巡るのは久しぶりで、東側〜西側まで約20キロ近くを自転車で巡っていたが改めて自然が多い街だということが再確認できた気がする。

そして4年ぶりの開催となったくらやみ祭り。武蔵国の国府から1000年以上続く格式ある伝統行事で、ここ4年間はコロナの影響で神事のみの非公開での開催となったが、今年は全て開催となった。

まず率直に4年ぶりに開催されて感じたことを述べたいと思う。やはりそれはこの街の原動力は、まさしくくらやみ祭り、大國魂神社だとうことだ。

特に崇拝をしているわけではないが、この街の中心にはいつも大国魂神社がある気がする。

かつて武蔵国の国府であり、1000年以上続く歴史のある街だからこそ、多くの人がこの神社を大切にして守ってきた意味があるように、その影響力は大きいのではないかと感じる。

今回4年ぶりの開催となった背景にはやはりコロナというパンデミックにより自粛ムードが生まれ、伝統行事も中止をしえない状況となった。

当然くらやみ祭りも開催の自粛を余儀なくされ、神事のみ非公開での開催となった。

そういった背景もあり、お祭り好きな街である府中にとって、その影響は大きかったように見える。一気に街の活力が消えてしまったように感じる。

なんとかコロナ禍でもイベントをしようと、行政、自治体、企業等は企画を練り、実施するが、やはり物足りなさを感じる。

太鼓の音や神輿を担ぐ人たちの声、そして何より祭りに参加する者とそれを見物する者の熱量のぶつけ合いなどがなく、乏しかった。

しかし希望は見え始めた。昨年のJAZZinFUCHUなどの市内のイベントは復活し、多くの来場者が訪れた。

そして今年に入り、マスクの解禁やイベントの声出し解禁、GW明けとなったが5類への引き下げなどようやく以前と変わらない日常が戻るような流れとなった。

そういった運の巡り合いみたいのが重なって開催された、4年ぶりのくらやみ祭り。

実際祭り参加者は大変だったと思う。話によればこの3年間で、時代は大きく変わり、神事で重要な役割をしていた方々が亡くなるなどで、後継者の問題などもあったらしい。

中には祭りには参加できないという人もいたりと祭り自体が成り立たないという話も聞いた。
その中での開催となった今回のくらやみ祭り。

やはりそれは圧巻だった。こんな素晴らしい祭りが府中にあったのかと思い知らされるほどいい祭りだと感じた。

当然4年ぶりということでくらやみ祭りを観覧する人の数は凄まじかった。どこからやってきたのかという感じで、けやき並木通り、大國魂神社の参道はごった返し状態だった。



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