見出し画像

先進国の貧困について考える

とある有名なライターさんが「貧困」に関して書かれていたので、私もそれについて考えていました。

先日、仕事でフランクフルト市内の撮影をしていてあまりにも外が寒くて、近くのマックをドイツへきて初めて利用しました。

店内は日本のマックと変わらず大変広々としていて、ディスプレイで注文表を出して決済して、後はカウンターで待つだけで商品を受け取れる様になっています。

席に着くと中国人やドイツ人、イタリア人などあらゆる人種の人たちが食事をされていたのですが、最近は特に中国人が多くて市内を歩いていても多くの中国人観光客を見かけます。

それほど中国の成長というものは巡るましいものなのでしょうか。


30分くらい撮影した映像を見ながらしっかり撮れているか確認していると、30代後半から40代くらいのドイツ人の男性が声をかけてきて

「お金を恵んでほしい。とても私はお腹が空いている。」

と言ってきたんですね。

最初は(両替して欲しいのかな?)と思ったんですが、詳しく聞くと物乞いの人だったみたいで50セントを2枚あげちゃいました。

その後もその男性は私の隣に座っている中国人のファミリーに物乞いしていたのですが、相手にされず。

外で物乞いの人をみることはあってもまさか、マックの店内まで入って来て「お金をくれ」なんて言われたことがなかったので、ついついあげちゃいました。


実際にドイツの都市部の物価はかなり高く、郊外の1.5倍くらいの値段で商品が売られている場合もあります。

そういった中で物乞いの人たちがどうやって食事しているのか考えていました。

改めて考えてみるとマックの商品はスタンダードなハンバーガーが2€くらいで買えるのマックで飢えを凌いでいる可能性も高いなと思い、物乞いの人がマックの中まで来るのも頷けます。

実際に私もハンバーガーとホットコーヒーで合計3€程度しか支払っていません。


そんな事を考えながらマックのスタッフに「トイレはどこですか?」と尋ねてトイレを借りようとしたら男性トイレの前だけに、人が立っていたんですね。

近づいてみると「利用料が必要だ。」と言われたので、ここでも50セント支払いました。

実際に後から観察していたら別段支払う義務はなく、よく東南アジア等で見かける「トイレで稼ぐ人」だったんです。

正直、ドイツにもいるんだ。と内心びっくりしましたがまずこの様なことは日本であり得ませんよね。

ドイツも日本と同じ先進国だよなと思ったのですが、こういったこともあるのだなぁと逆に勉強になりました。

実際に「トイレで稼ぐ人」は私の帰り際にお手拭き用の紙を渡してくれて、それが実質50セントな訳です。


こんなことがあったので少しドイツの失業率に関して調べてみると、製造業の低迷により今年の失業率は「5%」となっていました。(参照元

日本の失業率は日本経済新聞の調べによると「2.2%」なので、ドイツは日本の約2倍。

そういった背景もあって労働する環境があまりよろしくなく、フランクフルト市内でも東南アジアで見かける様な「トイレで稼ぐ人」が出てしまうのでしょうか。

明日は我が身と思いながら、マックを後にしたのを思い出します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?