電子住民票+NFTは縁のない土地に"つながり"を作る
こんな記事を読んじゃったらまぁ買うよね、というお話し。
これはめちゃくちゃいい取り組みと思いました。その理由を解説する前に、少し自分語りをします。
自分は生まれは宮城(母方の実家)で育ちは群馬(父方の実家)なのですが、大学および大学院在学中の6年間は新潟で過ごしました。
新潟大学に進学した理由は色々あるのですが、まぁ縁あって知らぬ土地で一人暮らし(というか寮暮らし)が始まったわけです。
実家を離れバイトも始め足も手に入れ、時間もお金も移動範囲も自由度が格段に高くなり、ある種自我を獲得した土地だなぁと今振り返れば思います。
ただ、血縁的な意味では全く縁のない土地であることは変わりません。社会人になってから数年は結婚式などで新潟に帰ることが年に1~2回ほどありましたが、ここ数年はそういったイベントもなく、友人もみな家庭を持ったことで時間的な制約も生まれ、足が遠のいていました。
今年の夏に一度新潟に行きましたが、その理由は学生時代に大変お世話になった居酒屋が閉店するため最後に顔を出しておきたいという少し寂しいものでした。
友人はいますが、血縁的な縁は無く、本当に用事が無ければ帰ることができない。けれども自分にとっては間違いなく第二の故郷であり、思い出がたくさん詰まった土地。それが新潟という場所で、そういった土地との"つながり"が欲しいと常々思っていました。
メタバースというワードが盛り上がっていますが、自分にとっての故郷というのは今後非常に多様化していくのではないかと考えています。それはリアルでもデジタルでも、物理より精神的なものによる帰属意識がより重要視される世界が来そうだなと。
そういったときに「自分はここに所属しているんだ」という証明書はとても欲しいものになりますし、それにより地域創生がなされるのであれば非常に素晴らしいことと思います。
また、それがNFTで発行されてオリジナルであるならより特別度が増すし、愛着も沸くなと。しかも特定のサービスの終了などに依存せず、自分がその土地に愛着をもった事実がブロックチェーン上に刻まれて半永久的に残るというのは、なんていうかこう、エモいですよね。
人はきっとどこかで帰属意識を求めるし、自分のように土地を転々としながら生きてきた人もそれなりにいると思います。東京は便利ですが、どこかよそよそしく(今後生まれるかもしれませんが)地元感や特別感が自分にとっては薄いのも事実です。
ふるさと納税などは第二の故郷にお金を落とす仕組みではありますが、もっと感情的な部分でお金を落とす、さらにはつながりを作るという意味で、電子住民票+NFTというのはとても素敵な取り組みだと思いましたし、気付いたら山古志村の電子住民になっていました。
ということで、ただの感想文ではありますが、心動かされたので記事を書いてみました。電子住民票を取得したことによって何か素晴らしい体験などあれば、今後も発信していくかもしれません。
それでは。
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