WordPressとは何か?
ビジネスのためのエンジニアリング講座第1回ということで、今回はWordPressについて解説しようかと思います。
この連載の対象者は以下の人となっています。
・営業、マーケティング、人事などのビジネスサイドの人
・Wordpressの管理画面を使ったことある
この記事はエンジニアの人は対象ではありません(笑。なので、厳密に言うと間違えがあるかもしれませんがご了承ください。
WordPressはどんな役に立つのか?
・個人のWebサイトや、企業の公式サイトを作れる
・ブログやメディアを作れる
ざっくりとこんな感じです。WordPressはCMS(コンテンツを管理するシステム)と呼ばれるシステムなので、その枠内のことなら大体できます。
CMSとはコンテンツ(記事や画像)をシステムで管理して、Webサイトの形としてとして表示するものです。これが無かった時代はWebサイトの文字や画像を変更したいときに、そのつど技術者がプログラムに手を加えてアップロードをしていました。
CMSが登場したことにより、技術者の手を介さずにWebサイトのコンテンツを編集できるようになったんです。これは便利!
ちなみにWordPressはCMS以外の用途(EC、会員サイト)で使ったりもできますが、プラグインなどで頑張ってやってるためシステム的には無理をしてやってたりします。そのため用途外のことをやると、将来的に困ったことになります。
なので、CMS以外のシステムを作りたい場合は他のシステムを使うことをオススメします。
なぜWordPressが世界で使われているのか?
次にWordPressが世界で使われている理由です。
実際に世界でWordPressはこんなにも使われています。
・WordPressは世界のウェブサイトの34%で使用されている
・WordPressはCMS市場で60.8%のシェアをしめる
https://kinsta.com/jp/blog/wordpress-statistics/
これはスゴい数字ですね。全Webサイトのうち3つに1つがWordPressです。そしてCMSのうち2つに1つ以上がWordPressであると。
なぜこんなに使われているのか?個人的に推測してみるとこんな感じだと思います。
1.PHPというWebでよく使われているプログラミング言語を採用してた
2.テーマ、プラグインという仕組みが優秀
3.多くの人に使われているから使われている
ひとつひとつ、見ていきましょう。
ひとつ目:PHPを採用してた
PHPというプログラミング言語がWebではよく使われています。その理由はPHPという言語はまさにWebに特化した言語だからです。Webに特化した機能が備わっていて、なおかつWebの初期に出てきたことにより多くのシェアを獲得しました。
そしてシェアを獲得したことにより、情報が充実し、さらにみんなが使うようになったという経緯を辿っています。
もちろん流行り廃りというものがあり、ある一時期と比べるとシェアが少なくなっているんですがそれでもまだまだWebでは大きなシェアを占めています。
ふたつ目:テーマ、プラグインという仕組みが優秀
WordPressにはテーマやプラグインという仕組みがあります。
テーマはWordPressの見た目やざっくりとした機能を決める仕組みで、プラグインはWordPressの付加機能を追加する仕組みです。
そんなテーマやプラグインを個人が自由に作って配布できるのが、これだけWordPressが使われるようになった一因としてあるんじゃないかと思っています。
ちなみにそのテーマやプラグインを作るプログラミング言語もまた、PHPだったりします。これもまたテーマやプラグインの開発を促進させる一因だったわけですね。
みっつ目:多くの人に使われているから使われている
これは何を言っているのかよくわかりませんね(笑。とはいえ、こういうことは日常を見ていればよくあることだと気づきます。
例えば、スマホを買おうとする時にOSとして選択肢に上がるのはiPhoneかAndroidですよね?でも、考えてみると他にもスマホの種類ってあっても良さそうですよね?それがなぜこの二つの選択肢になっているのか?
それはみんなが使っているからです。みんなが使っていると何がいいのか?それは使っている人に気軽に質問できたり、アプリが充実していたりします。こんな風に使われている人が増えていくほど、そのサービスやシステムの価値が高まることを経済学の言葉で「ネットワーク効果」と呼びます。
実際スマホのOSは他にも、Windows PhoneやFirefox OSというものがありましたが、後発過ぎたため、ユーザーに使うメリットが少なくそんなにユーザーが増えることもなく消えていきました。
そんな感じでWordPressはみんなが使っていることにより、テーマやプラグインも充実していて、さらに検索すればネット上に無数の解説記事が出てきます。
そのため、作りたいと思ったサイトを作ろうとする時にも用途にあったテーマやプラグインが見つかりやすく、設定がわからない場合でも解説記事で解決でるんですね。そして、結果的にユーザーがさらに増えていくと。
まとめ
つらつらと書いてきましたが、最後にまとめてみるとこんな感じかなと。
・WordPressとは、CMSと呼ばれるコンテンツを編集できるシステムである
・WordPressはPHPというWebでよく使われているプログラミング言語で作られている
・WordPressはテーマやプラグインという仕組みが優秀で充実している
・WordPressが世界で使われている理由の一つは、世界で使われているから(笑
以上、これだけでも覚えていってください。
次回はWordPressの基本構造について説明しようと思います。乞うご期待!
よかったらサポートお願いします。 いただいたお金は日々の、おいしい水を買うお金に使わせてもらいます。