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ストレスでまぶたが下がる?(psychogenic pseudoptosis)
今朝は、瞼の話を少しします。
まぶたが下がる状態を眼瞼下垂と呼びますが、原因は、加齢、瞼の筋肉や神経の炎症、虚血、脳の腫瘍、動脈瘤、首の外傷、肺の腫瘍など様々です。葛藤やストレスなどの心理的な原因でも眼瞼下垂が起こることがあります。この心因性の眼瞼下垂の場合は、心理的な要因が身体症状として転換される転換性障害として捉えられています。
多くの眼瞼下垂の場合、瞼を上げる上眼瞼挙筋という筋肉が悪くなるため、患者様はおでこの前頭筋という筋肉を使って、瞼をあげようとしますので、眉毛が上がってきます。それに伴って、眼瞼下垂の起こっている側のおでこのシワがくっきり見えます。
一方、心因性は逆に眉毛が下がります。目を閉じる眼輪筋という筋肉の活動性も上がるため、少し下眼瞼が上がって見えます。患者様に上を向いてもらうと、瞼と瞼の間が狭くなるように見えるため、眼瞼下垂が増えるように見えます。また、強く目を閉じてもらいすぐに開いてもらうと、眼瞼下垂が減るように見えます。これらも心因性を疑う大切な所見になります。
もし瞼、眉毛が下がってきて気になる方は、早めに近くの眼科で相談してみては如何でしょうか。すべて英語ですが以下のリンクに症例報告を載せています。
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