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クローン病の記録17「寛解宣言」

「寛解ですね」

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クローン病の発病がわかってから、だいたい1年がたちました。

定期検診で大腸内視鏡検査を受けました。
人生で3度目、1年で3度目の内視鏡。
下剤はもう慣れました。

はじめての下剤は極めて美味しくない「ニフレック」、つぎは少し美味しい「モビプレップ」、今回は無味無臭の錠剤「ビジクリア」と飲みやすいものに変えてもらいました。

病院によっては扱っている下剤は異なるようなので、検査前は尋ねると良いです。

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今、通院している病院は大都会の大きな病院で、炎症性腸疾患の専門センターがあります。そういうわけで、平日でも内視鏡センターにはそこそこ人がいました。

いざ自分の番がくると緊張します。
水分補給用の点滴をうってもらい、看護師さんに部屋を誘導されて入ります。ロッカーに鞄が入らなかったので、片腕にひっさげて部屋に向かいます。

ベッドに寝転がって、指示された体勢をとり、痛み止めともう一つ薬剤の注射を点滴されていた管から入れられます。正直なところ、痛み止めがどこまで効いているのかはよくわからないところです。

内視鏡をお尻から入れられます。
挿れられはじめが痛い。

大都会の病院なので、これまでより細い内視鏡を期待していたのですが、おそらくいつもどおりの内径。もっと細いものはないのでしょうか。

大腸をさかのぼり、直腸付近。

担当医「少し荒れていますね。」
僕「(あー、まだなおりきっていないのかな...。)」、一瞬がっかり。

それでも大腸をさかのぼり、さかのぼり、内視鏡の映像で見えてくるほんの少しだけ白い筋(麻酔は使っていないので常に意識はあり画面を見ています)。

僕「(これは縦走潰瘍の跡だ、なおった跡なのか、それとも...。)」
※縦走潰瘍:腸管の長軸方向(縦)に沿った潰瘍(傷)
担当医「前よりよくなっていますよ、これはなおった跡です。」

体調がすこぶる良いので、クローン病なんて幻ではないのかと一瞬思うこともありますが、実際の腸をみるとクローン病の所見がみられるので、我に帰ります。

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30分で検査が終わり、別のベッドで少し休ませてもらい診察へ。
ちなみに、内視鏡中に腸へ空気をパンパンにいれられるので腹痛ぽんぽんぺいん。

担当医と対面し、直腸付近の荒れには触れられず、

「これは寛解ですね!」

との一言。寛解ってどなたが判断するのだろうととても不思議でしたが、ちゃんと言ってもらえるのですね。
※寛解:病状が治まっておだやかであること。

とっても嬉しい寛解宣言。
ひとまず年の暮れに嬉しい検査結果でした。

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