マガジンのカバー画像

TAKU LABO

「どう生きるのか?」よりも、知りたいのは「生きるとはどういうことか?」だ。 「自分(わたし)らしさ?」よりも、知りたいのは「自分(わたし)とは何か?」「なぜ自分(わたし)は存在し…
過去の記事はすべて読むことができます。
¥390 / 月
運営しているクリエイター

2024年4月の記事一覧

違うと同じ みんなってだれのこと?

【連載】哲学エッセイ『メタフィジカル・ジャーニー』 考えることは、旅をすることに似ている。広くて、深い、形而上の旅へ。 今日は「違う」と「同じ」ということについて考えていきたいと思います。今、『かもめのジョナサン』の音読会に参加しているのですが、その中で、主人公である(かもめの)ジョナサンが飛行の練習することに対して、親はどうしてみんなと同じにできないの? と言う質問をします。それに対して、ジョナサンは試しに自分もみんなと同じようにやってみようとやってみるわけです。 た

幸せですか? と問うということ

【連載】哲学エッセイ『メタフィジカル・ジャーニー』 考えることは、旅をすることに似ている。広くて、深い、形而上の旅へ。 最近、二元論の超克という言葉を知ってしまってから、それについて考えるけれども、どうして二元論の超克をしたいか? と感じるのかというのは不思議ですね。基本的には面倒くさがり屋の性格なのが起因しているのではないかと思うのですが、それはどういうことかと言うと、例えば、生きていれば幸せを感じることもあれば、不幸を感じることもある。なかなかどっちだけというものがな

いつから春と言えば桜になったのだろうか

哲学エッセイ『メタフィジカル・ジャーニー』 考えることは、旅をすることに似ている。広くて、深い、形而上の旅へ。 今日は桜について。なぜ桜かというのは、たまたまソメイヨシノの話を聞いて、ソメイヨシノはクローンで増えていくみたいな話を聞いて、なるほどなと思いました。みんな同じクローンなので、もしかしたら急に一斉に枯れてしまうこともあるんじゃないか、みたいなので、逆に言えば皆一斉に咲き始める。それはそれで非常に美しいけれども、「もののあわれ」で有名な本居宣長はすごく桜が好きで、

分散の幸せ 『多拠点ライフ』石山アンジュ

石山さんは『シェアライフ』という本を書かれていますが、シェアする概念を広く普及させようと活動されている方です。今ではシェアリングサービスは当たり前になってきましたが、これはわりと最近のことで、テクノロジーが追いついてきたからこそ可能になったのだと思います。しかし、もともとは地域の中では、昔からシェアリングの概念はありましたが、テクノロジーを活用することで、身近な地域だけでなく、全国、全世界とシェアできるようになった点が非常に面白いと思います。 私は現在基本的にリモートで仕事