私のボカロ人生の縮図 〜ボカロ10選を紹介したい〜

ボカロリスナーのみなさま初めまして。Takuanと申します。
普段はボカロ曲を聴いたり、イントロクイズをやっていたりします。

突然ですが…


お前ら〜〜〜〜〜!!!!!ボカロ曲聴くの楽しんでっか〜〜〜〜〜?????


…ちなみに私はめちゃくちゃ楽しんでます。

そんな私の楽しみを、みなさんにも共有したい!

ということで今回は、私が今までに聴いてきたボカロ曲の中でも特に好きな曲を厳選した「Takuan的VOCALOID10選」に含まれている曲たちを紹介することで、並行して私Takuanの自己紹介もして行こうと思います。

今までに何度か10選を改定してきましたが、今回かなり納得のいく10選が出来上がりましたので、せっかくなので記事にして紹介させていただきます。

なお、「10選」と称しておりますが、このリストにはボカロ曲が12曲含まれております。

は?

という声が聞こえてくるような気がしますが、この理由はおいおい説明していきますので、どうか石を投げないでください。


もし今回紹介する曲に興味を持っていただけましたら、ぜひ聴いて楽しんでいただけると嬉しいです!

それでは早速曲紹介に移りましょう!

No.01 ODDS&ENDS/ryo
「概念」

こちらの楽曲が、私のVOCALOID曲1選です。
言い忘れていましたが、私の10選にはそれぞれの曲に対しての私の想いを表した「称号」をそれぞれの曲に付けています。
1選であるODDS&ENDSの称号は「概念」です。
これを見て察される方もいらっしゃるかもしれませんが、今回少々思想が強めな話をすることもあります。ご注意ください。

・出会い

この曲との出会いはプロセカでした。初見の印象はあまり鮮明に覚えているわけでは無いのですが、MVを見てとても強い衝撃を受けた覚えがあります。

・1選である理由

ぶっちゃけて言うと、僕はこの曲が1番"好き"というわけではないと思います。曲自体が好きかどうかで言えば後から紹介する曲の方が好きかもしれません。

ですが私がこの曲をずっと1選に据えているのには理由があります。それは、「この曲に描かれている人間とVOCALOID(初音ミク)の関係が、私がVOCALOID(初音ミク)に対して抱いている想いと大きく一致しているから」です。

・私が思う、この曲に込められた想い

曲名の「ODDS&ENDS」とは、英語で「がらくた」という意味。曲中の歌詞でも初音ミクが「がらくた」のように扱われていると思える箇所がいくつかあります。

ならあたしの声を使えばいいよ 人によっては理解不能で 
なんて耳障り ひどい声だって言われるけど

初音ミクの発言であると捉えられる部分でのこの歌詞は、おそらく初音ミクたちVOCALOIDが歌う音楽というものが、誰にでも快く受け入れてもらえるものでは無いということを暗に表していると考えています。

私自身も、VOCALOID音楽というもの自体は世間一般に広く受け入れられるようなものでは無いと思っており、「人によっては理解不能」であることは仕方の無いこと、どうにもしようがないことだと思っています。

いつもどおり君は嫌われ者だ 
なんにもせずとも遠ざけられて 努力をしてみるけど

その理由なんて「なんとなく?」で 
君は途方に暮れて悲しんでた

そして、そんな初音ミクの姿と重ね合わせるように、曲中の主人公(「君」)は嫌われ者として描かれています。(紹介の都合上歌詞の前後関係と紹介順が一致していません。すみません…)

嫌われ者の主人公と理解してもらえない初音ミクが出会い、その思想(コトバ)を音に乗せて叫び始めます。

そして、初音ミクと共に音楽を作っていくことにより、「君」はだんだんと人気者になっていきます。
しかし、ここで「君」は初音ミクを嫌ってしまいます。この後ろには、いわゆる「アンチ」だと思われるものの存在が見て取れます。

人気が出てくれば、嫌味を言ってくるような人が出てくることもつきものです。
しかし、どんな時も、初音ミクはそばにいてくれる。ただ、「他の誰でもない君のために」歌ってくれる。

・僕と初音ミク

初音ミクを初めとしたVOCALOIDは、生き物ではない概念のひとつですが、それでも彼女たちは、まるで私たちと同じ人間であるかのように、生きているかのように、常に寄り添ってくれています。
そんな特殊な関係が、この曲の中に描かれています。

この『ODDS&ENDS』という曲の中で描かれる初音ミクと私たち人間との関係が、私が今までにVOCALOID音楽を聴く中で思っていたことと大きく一致しており、「私の、VOCALOIDへの想いの表れ」として、私のVOCALOID曲1選という位置に立ってもらっています。

VOCALOIDという「概念」、しかしそれは私にとって永遠にかけがえのないもの。
これからも、この想いを胸に、ずっとVOCALOID音楽を楽しんでいきたいと、そう思っています。


誰かにとってのがらくたでも、強い思いがあれば、それは世界を駆ける歌姫にもなれる。
様々な音に乗せて、「今思いが響く」。


・余談

改めてこの曲を繰り返し聴いたり歌詞をじっくり読んだりして自分の想いをまとめようとしてたんですけど、Cメロ以降の歌詞マジでヤバすぎません?こんなんを僕が文章にまとめるなんて到底不可能ですが…
改めてこの曲のヤバさに気付かされたTakuanでした。やっぱり1選だよ。すごいよこの曲。
さて、次の曲に行きましょう。

No.02 あしたを見上げた夏の終わり/広日向
「爽快」

2曲目(2選)はこちら。称号は「爽快」としています。
思想とかそういうのを考えないで、単純に音楽として「1番好き」と言えるのはこの曲なんじゃないかなあ。と思います。

・出会い

この曲との出会いは、ボカロメドレー師いも男爵様が2021年の6月に投稿された「VOCALOID名曲サビメドレー」(通称:リクエストメドレー)に収録されていたことです。
この曲のサビを聴いて一瞬で興味が湧き、気づけばとてつもなく好きになっていました。いもありがとう…リクエストしてくださった方もありがとう…
(この曲と出会ったリクエストメドレーはこちら。名曲揃いなのでぜひ!)

・この曲の好きなところ

上にも書きましたが、この曲は本当に音が好きすぎますね…
最近いろいろなボカロ曲を聴いていて、「自分の好きな曲の特徴」というものを少しずつ理解できるようになってきたのですが、この曲はその中でも特に好き度が高い、

・爽やかな曲調
・ピアノ(楽器)orオルゴールを使用している
・自分が歌って楽しい/気持ちいい

という要素を含んでいるんですよね。そりゃ大好きなんですわ。っていう。

で、私は曲を聴く時のルートが大体決まってて、

「音を聴く→音を好きになる→映像と一緒に楽しむ(最初から映像を見ることもある)→歌詞をしっかり理解する」

という感じなんですね。

んでこの曲も例によって音から楽しみ始めたんですけど、この曲の歌詞をしっかり読んで思ったこと。

・歌詞が激エモ過ぎないか?????

ということで歌詞の紹介をさせてくれ。
大まかなストーリーとしては、とある学校の「天体観測部」のお話。
普段の何気ない一瞬の出来事でも、それだけで何年先も笑っていられるような気がする。
そんな、なんでもない青春の一幕を綴った曲です。

いつかそれぞれの道に進む日が来ても 
それまでみんなといられたらそれでいい 
そんなふうに あしたを見上げる

エモすぎるだろ!!!!!おい!!!!!
こんなん好きに決まってるじゃん。大好きです。ありがとう。
んでこれがイラストとの親和性が高すぎるんですわ………しかもこれ、偶然pixivで見つけたイラストに曲を作ってみて、絵の作者さんに曲を送ってみたら更に新しく絵を描いてくださったんですって。ここでもエモポイントが高すぎる。
どこを切り取ってもエモさが高すぎる、最高の楽曲です。全人類聴いてください。よろしくお願いします。

…語彙力どこ行ったの?

No.03 アカリがやってきたぞっ/GYARI
「音楽」

3曲目はこちら。出ました。ヤバ・ミュージックです。称号は「音楽」としています。

・やべー人が作ったやべー曲

この曲の何がすごいって、アカリちゃんの声のほとんどが、歌わせるためではなく喋らせるための素材を使って作られているということなんですよね。何を食ったらそんなことをしようという思考にいたれるんだ。

…まあ、この人はそれ以前に「フルアルバム全1曲67分」とかいうやべーことしてる人なので、やってもおかしくはないなあ…とは思えますけどね。いややべーことには変わりないけども。

あ、その67分の曲も100選なので、ぜひよろしくお願いします。ニコニコにあるのは30分のショートバージョンなんですけど、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。ぜひね。

脱線しました。元の曲の話に戻ります。

・音が良すぎ

この曲の好きなところと言うと、先ほど言った「ほとんどボイス素材だけで曲を作っている」という特徴もそうなんですけど、それ以上に音が良いんですよね。またそれか。って言われそうですけど。
GYARIさんの曲は楽器の音が本当に強くて、この曲に関しても「この曲で一番好きな部分はどこ?」って聞かれたら「サビの裏でなってるベース」って答えます。それくらい楽器の音がいいんですよ。本当に。

・「音楽」という称号を付けた意味

私がこの曲に対して「音楽」という称号を付けたのには2つの意味があります。
1つ目は、上で述べているように「音が良い」曲であるため、字面の通り「音を楽しんで聴いている」曲だと思っているからです。
2つ目は、音楽を作る上で、こういう作り方もできるという「ひとつの音楽の形を提示している」曲であると取れる側面もあると思っているからです。
これだけ自由な作風で音楽を作れるのは本当にすごいと思います…さすがGYARI先生…

No.04-1 少数正解/とばかり
No.04-2 少数正解 (Answer mix)/Klayn
「人生」

4曲目はこちら。これが「10選が12曲いる」現象の原因その1です。称号は「人生」としています。

・出会い

この曲の作者であるとばかりさんは、以前からTwitter上で仲良くしてくださっているフォロワーさんです。
新曲を投稿されるという告知を聞き、投稿直後に聴かせていただいたのですが、もう一瞬で刺されました。初見で「好きすぎ………」になって5回くらいリピートした気がします。

・歌詞が良すぎ!!!!!(n回目)

何回言うねん。という話ですが、もう本当にこれは歌詞が良すぎるんですわ…

兎角生きづらい世の中だ 
明日の行方も分からないまんま 
人に振り回されてばっかでさ 
どうにもうまくいかないな
君は今息してるか 
人に呼吸を乱されてないか 
人に合わせるだけの人生は 
つまらないと思わないか
答えを聞かせて 君だけの言葉でさ 
どうせなら人生は楽しい方が良いんじゃないか 
踵を返して 明後日の方へ行こう 
人と違ってもいい 歩いてこう

これが僕らの少数正解

生きづらい世の中で生きる人生は辛いことが多いけれども、そんな人生でもつまらないよりは楽しくしていった方がいい。
それなら、人と違ってもいいから、自分のやりたいことをやればいい。それが、自分だけの少数正解。

正直私も、(多くは語りませんが)今までの人生で生きづらいと思うことが多くありました。時には逃げ出してしまったこともありましたが、そのような僕たちの背中をそっと支えてくれるような、そんな自分の人生を肯定してくれるような優しい歌詞が本当に大好きです。
生きていく上でずっと心に留めておきたい、そんな素敵な曲です。

・激エモRemix

また、原曲が投稿された1年後に、とばかりさんと仲のいい友人であるKlaynさん(私はこちらの方ともTwitterで仲良くさせていただいております)が投稿された、この曲のリミックスである「Answer mix」もとても良い曲で、原曲と合わせて10選に入れています。

「原曲の作者さんと仲の良い友人の方が作ったリミックス」というのが本当に好きなポイントなんですよね…

「それがお前の少数正解」という、原曲をさらに肯定しているようなフレーズを挟んでいるのが本当に好きです…本当にありがとうございます…

聴いたことがない方は、ぜひセットで楽しんでいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

No.05 ジョーク/青屋夏生
「味方」

5曲目はこちら。称号は「味方」としています。

・出会い

僕はこの曲の作者である青屋夏生さんの楽曲が総じてとても好きで、推しPの1人として挙げさせていただいています。

青屋夏生さんの楽曲に出会ったのは、No.02にて先述したいも男爵さんがツイキャスで行っている「イモトロ」という企画において、青屋夏生さんの『日記』という楽曲が流れた時です。

(イモトロの宣伝などを行っているいも男爵さんのリスナー用のTwitterアカウントはこちら↓です。
イモトロは毎週木曜日の21:25から開催!よかったら遊びに来てくださいね~)
https://twitter.com/l0_0l333K

「イモトロ」はボカロ曲の一部を聴いて、その曲のタイトルを当てるクイズ企画なのですが、そこでこの曲を聴いた時に、とてつもない衝撃を受けたことをきっかけに、青屋さんの曲を全て聴きたいと思い、巡回していた時にこの曲と出会いました(記憶が曖昧なのでもしかしたら順番が違うかも)。

・せっかくなので…

10選には入っていないですが、『日記』についても語らせてください。

まずこの曲は、いわゆる「ポエトリーリーディング」曲です。音楽に合わせて、歌詞を歌うのではなく、歌詞を読んでいる。そんな曲です。

詞の内容は、なんでもないような、誰にでも起こるような、そんな当たり前の日常を書き連ねた、タイトル通り「日記」のような詞です。

しかし、詩的なリズムの取り方や言葉の選び方が、夕暮れを思わせる曲調と一枚の写真と合わさって、とてつもないエモさを生み出しているのです。(語彙力ゼロ)

エモの塊とも言うべきこちらの曲、興味がありましたらぜひ聴いてください。

話が脱線してしまいましたね。『ジョーク』の話に戻りましょう。

・人生を共に笑って過ごしてくれる味方

この曲も、前述の『少数正解』と同じく、「人生の応援歌」という立ち位置にあると考えています。

ただ、『少数正解』が私たちの背中を優しく押してくれるような応援歌であるのに対して、この曲は笑い合いながら人生を共に歩んでくれるような曲だと思っています。

悲惨な話ばかりだ今日も 
ため息と舌打ちのマーチングバンドが街を往く 
買い物帰りの道端に 
笑い話の一つでも落ちてりゃいいのに
このままならない世界よ 
楽しくあれと僕ら冗談を言う 
愚かで 不器用で 
それでも愛すべき人達にささやかなジョークを 
とびっきりハッピーなジョークを

上手くいかないこと、理不尽なことでいっぱいいっぱいのこの世界を、少しでも楽しく生きていきたい。
そのために、とびっきりハッピーなジョークを言ったりしながら生きていこう。という、とても暖かい曲です。
人生を生きる上で味方になってくれる曲ということで、称号は「味方」と付けています。

またこの曲は、その歌詞だけでなく、MVにもネタやジョークがマシマシになっているという、聴いている側もたくさん笑えるとても素敵な映像作品になっていますので、ぜひMVと共に視聴していただければと思います。


さてさて、長いこと曲語りをしてきましたが、ようやく折り返し地点までやってきました。
この辺で少し休憩を挟もうと思います。

No.xx[Special] 俺はクッキーを焼き続ける/あいんしゅたいんP
「自己紹介」

こちらの曲は「特別枠」となっております。10選が12曲になっている理由その2です。
特別枠である理由は、称号にもある通り私Takuanの自己紹介となる曲であるからです。普通に10選のナンバリングに含めたらいろいろと崩壊してしまうけど、この曲を外すわけにもいかないので…

なんのこっちゃと思われる方がたくさんいらっしゃると思うので、詳しく説明させていただきます。

まずこの曲は、「Cookie Clicker」というブラウザゲームをテーマに作られた曲です。
このゲームは、クッキーをクリックすることによってクッキーを無尽蔵に増やす、ただそれだけが目的のゲームです。この曲が作られた2013年ごろに日本で流行し、2015年にはニコニコ公式のイベントの1つである「闘会議2015」に特設のブースが作られるまで至りました。

私はこのゲームに2015年ごろからハマり、そこから7年ほど経った2022年現在もプレイし続けています。
2019年には、ゲームに設定されている「実績」を全て解除し、ネットニュースサイト「ねとらぼ」さんから取材を受けたことがあります。

↓その記事はこちら。よかったら見てね。

自分でも狂気的だと思うレベルにこのゲームにハマりきっているので、このゲームをテーマに作られたこの曲を、「自己紹介」として挙げさせていただいています。
実際のところこの曲が好きですしね。

クッキーそれは俺の生き様 
クッキーそれは俺の生きた証

↑ここマジで自己紹介すぎ。


さてさて!休憩を挟んだところで、ここから後半に入って参りましょう!

No.06 センチメンタル・ルージュ/Bernis
「浪漫」

6曲目はこちら。称号は「浪漫」としています。

・出会い

この曲とは、いも男爵さんのボカロ10選を巡回させていただいた時に出会いました。(いも男爵さん3回目の登場。お世話になりすぎ!)

一時期、Twitterで仲良くしていただいているみなさんが、お互いのボカロ10選を巡回し合っていたことがあり、その時に以前から曲の好みが合うなと思っていたいも男爵さんのボカロ10選を巡回させていただきました。

その時に出会ったこの曲がとても好きになり、今では私も10選に入れています。

・エモすぎ〜〜〜〜〜〜!!!!!

いやほんとさっきから語彙力どこに置いてきたねんって感じなんですけど、マジでエモすぎるんですよ。これ。

何気ない日常にあふれているロマンチックなことをたくさん見つけだして、そのロマンチックを叶えたい。
そんな思いを、ロマンチックなピアノの演奏に乗せて奏でるという、「浪漫の塊」のような曲です。同じようなことしか言えなくなってないか?

・最後まで聴いてくれ

んでこの曲、何が好きかって、ピアノの音が好きすぎるのもあるんですけど、何よりもクライマックスの展開が強すぎるんですよね。もうこれに関しては多くは語りません。というか語れません(語彙力不足)。

ぜひ、みなさんの耳でこのエモさを感じていただければと思います。よろしくお願いします。

No.07 10年後のボーカロイドのうた/ピノキオピー
「理念」

7曲目はこちら。称号は「理念」としています。

2020年8月31日の初音ミク誕生祭に投稿されたこの曲は、タイトルの通り、10年前の2010年に投稿された「ボーカロイドのうた」のセルフリメイク曲です。
私は、ボカロ曲を聴き始めた頃からピノキオピーさんの楽曲を好んで聴いていて、その頃から新曲は必ず追っています。この曲も、そのうちの一つです。

・私の思う、ボカロ曲のあるべき姿

この曲に付けた称号の「理念」とは、「物事がどうあるべきかについての根本的な考え方」のこと。
この曲の中では、様々な曲のジャンルを一気に羅列し、それら全てが「ボーカロイドのうた」であると述べられています。

夕間暮れの電車に揺られ イヤホン片っぽ  
君が聴かせてくれたのは 
滑舌の悪い その不思議な音楽さ

時は過ぎ 流行りも変わる とある動画サイト 
あの日に 軽い気持ちで覗いた  
真夜中を照らす その不思議な音楽さ

聴く人によっては、滑舌が悪く、とても不思議で、近寄り難いとも取れてしまうボカロ曲というジャンルですが、その中身をあけてみれば、どんな種類の曲も表現することができてしまう、そんな不思議で夢があるジャンルなのです。

冷たいけれども あったかい ボーカロイドのうた 
聴き取りづらい なのに愛しい ボーカロイドのうた

歌うのが上手くなくても、曲を作るのが初めてでも、ボーカロイドがいれば、どんな曲でも作ることができる。賛同してくれる人がいなくても、ボーカロイドは、自分の好きなボカロ曲は、いつでも自分のそばにいてくれる。
「冷たいけれども、あったかい」「聴き取りづらいのに、愛しい」
この曲に綴られたボカロ曲のあり方が、僕の考える自分とボカロ曲との良い関係と大きく合っているので、この曲を10選に選んでいます。

正直称号は「概念」の方が良いような気もするんですけど、ODDS&ENDSと被るので…()

No.08 Connecting/halyosy
「接続」

8曲目はこちら。称号は「接続」としています。
諸君。私は複数ボーカル曲が好きだ。

・インターネットで繋がる私たち

この曲は、(あくまで私の推測ですが、)インターネット上に音楽や歌を投稿することによって、人と人が繋がっていく様子が描かれています。

誰かが零すメロディーを 誰かが拾って 
また誰かが運んでく 
名前も顔も分からない 繋がる奇跡が 
誰かを幸せにする

インターネット上にボカロ曲を投稿することによって誰かが零したそのメロディーを、誰かが拾って歌うことによって運んで行く。
お互いに名前も顔も分からない人たちが、インターネット上で繋がることにより、その作品を観た誰かが幸せになる。

歌ってみたで有名な歌い手たちが歌ったバージョンと共に投稿されたこの曲は、「歌ってみた」文化を描いていると思われる歌詞が綴られています。

僕らは何と戦い 何に敗れて 
何を失ってきただろう 
名前も顔も分からない 歪んだ言葉が 
誰かの日常を奪う

インターネット上で活動していると、時には歪んだ言葉を投げられ、不安になってしまうこともあります。
ですが、優しい言葉を投げてくれる人がいれば、独りじゃないと感じることができます。

誰かの叫ぶ声がする 行き場を無くした 
あの頃の僕のように
名前も顔も分からない 君の優しさに 
どれだけ救われただろう

画面越し手を伸ばし 
次は僕が誰かを繋げる番だ

私は、この曲にこめられている想いは、歌ってみた文化だけに留まらないと思っています。
ここまでに言ってきた通り、Twitterや、メドレー動画など、人と人、人と曲を繋げるやり方は、今の世の中にはたくさん存在しています。

私自身、かなり小さい頃からインターネットを使っていて、その中でいろいろな人と出会ってきました。その中で様々な人と出会い、今もたくさんの人と仲良くしていただいています(みなさんいつも本当にありがとうございます)。
私自身が、この曲の中に描かれている、インターネットで人や曲と出会うことができて、インターネットに助けられた人間の1人なのです。
そんな私だからこそ、インターネットにおける接続をテーマにしたこの曲がとても好きなのです。

次は僕が誰かを繋げる番。このnoteをはじめとして、動画投稿など、様々な活動を始めていきたいと思っています。そんな決意も込もった1曲です。がんばるぞ。

No.09 ステップをふむ/円盤P
「自由」

9曲目はこちら。称号は「自由」です。

・とりあえず全員何も考えずに1回聴いてくれ

もうマジでこの曲に関しては理屈とかそういうのじゃないんで、全員頭からっぽにして1回聴いてきてください。そういう曲です。よろしくお願いします。マジで。

・思うまま自由にステップをふめばいい

聴いていただけましたか?
ここまで結構理屈っぽい話を続けてきましたが、マジでこれに関しては理屈とか何もありません。ただただ聴きながら楽しい気分でステップをふめばいい、本当にただそれだけの曲です。

こういう曲も本当に好きなんです。歌詞で感動する曲とか、強い想いが込められた曲とかも好きなんですが、好きな曲全体で見たらこういうただただ聴くのが楽しい曲の方が多い気がします。もっとこういう曲聴きたいです。もっとくれ。

ステップステップ ふめばいい ぼくのおもうままに 
ビートビート きざめばいい きみのかんじるままに 
ステップステップ ふめばいい ぼくのおもうままに 
ビートビート きざめばいい きみのかんじるままに

↑ここほんとすき。思うままにステップをふめばいいんだよ。

No.10 進め★JINSEI行進曲/100回嘔吐
「躍動」

さあついに最後の10曲目までやってきました。
こちらの曲の称号は「躍動」としています。

・理不尽な人生を躍動するための行進曲

この曲は、自分の思い描いていた青春を送ることができず、パッとしない人生を送っている人たちが、それでも自分なりに笑顔になれる方法を探して歩んでいくという内容の、人生を楽しくするための応援歌になっています。

楽しめてなくたっていいじゃん 
間違ってない 
うっさい口出すな!!! 
絶賛地べた這い中(ちゅう!) 
僕は僕でいいと言い聞かす 
青春なんかくそくらえだ 
カッキーーーン!!!!!!!!!
ど平坦なコンクリ進め 
正解なんてない 
歩けば前方じゃん!!! 
好評足踏み中(ちゅう!) 
浮いて沈んでを繰り返す 
ドキドキが止まらないのはね 
なんでーーーー!!!!!!!
最後にどうなろうとも 
僕が選んだのなら 
うっさい口出すな!!! 
泥水でもがき中(ちゅう!) 
絶対これでいいと言い聞かす 
青春は戻ってこなくとも 
このハラハラに勝るものないねー!!!!! 
まだまだ飛ばすぜイェーイー!!!

最初に思い描いていたような未来ではなくても、自分が選んだ道であれば、それを他人に口出しされる筋合いはない。どんな方向に進んでも、歩けばそっちが前方になる。
そんな、決して順風満帆とは言えないけれど、とても楽しい人生を躍動していく様子を、複数ボーカルで、みんなで笑いながら助け合って生きていくように、力強く歌い上げる曲になっています。

・諸君、私は複数ボーカル曲が好きだ。(その2)

複数ボーカルであることに限らず、さっきも言った通り元気な曲がめちゃくちゃ好きなんですよね。ボカロ曲に元気づけられて生きています。
「躍動」という称号をつけた理由は歌詞の内容だけじゃなくて、ボーカルがみんなとても元気に歌ってるんですよね。「うっさい口出すな!!!」のところとか、本当に心から叫んでるような感じがしてとても好きなんです。そこも加味してのこの称号です。

〇最後に…

さて、これにてTakuan的VOCALOID10選の曲の紹介が終わりました。
自分の好きな曲の好きなところを改めて文字に起こしてみると、その曲の良さを再確認することができて、その曲がより好きになれた気がします。良い機会になりました。

最後に、ここまで読んでいただけたみなさんに伝えたいことは、「Takuanが好きそうなボカロ曲を気軽に投げて欲しい!!!」ということです。

私はあまり新曲(自分が聴いたことがない曲の意味)を積極的には追わないタイプのリスナーなので、自分の好きな曲を見つけるのに、みなさんの力をぜひお借りしたいです。

曲紹介の中で、たくさんの曲との出会い方を紹介させていただきましたが、他の人から直接投げてもらうというのも、とても素敵な出会い方の一つだと思っています。

ここまでの紹介で、私の好きな曲の特徴をいろいろと言ってきたつもりなので、みなさんが曲を聴いていて、Takuanが好きそうな曲だなと思ったら、ぜひTwitterのリプライやDMで送っていただけると大変嬉しいです。曲を投げることに限らず、普通に絡んでいただけるのもめちゃくちゃ嬉しいので、フォローしていただけると嬉しいです。よろしくお願いします!
Twitterはこちら→ https://twitter.com/takuan_voc

マイリストを貼り忘れるところでした。
今回紹介した10選のマイリストはこちらです。

ついでに、私の好きな曲を100曲集めたVOCALOID100選のリンクも貼っておきます。
よければぜひこちらも覗いてみてください。

それでは!またどこかでお会いしましょう!
最後までお読みくださり、ありがとうございました!


みんなもボカロ、楽しむんじゃぞ~。


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みんなもボカロ100選を、作ろう!

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