CL愛知エクストラ best16&32 超パーフェクション
お久しぶりです。板垣兄弟です。
こちらは先日行われたCL愛知エクストラでシュウトが使用したデッキについての記事です。(タクトが使用したレシゼクに関しては、調整メンバーが別途記事を作成しますのでそちらをご参照ください。)
今回の大会結果はシュウトが22位、レシピを60枚シェアした友人がtop16でした。
シーズンも変わったので、改めて我々の自己紹介をさせていただきます。
◯タクト(兄) @taku_pcg
・ポケモンカード歴 17年
ジュニア 2008世界大会準優勝
シニア 2009全国大会優勝
2009世界大会優勝
マスター 2018世界大会Day1出場
2019世界大会Day1出場
2020CL千葉エクストラ 優勝
◯シュウト(弟)
・ポケモンカード歴 14年
ジュニア 2012世界大会優勝
2012全国大会優勝
シニア 2017全国大会top8
2018JCStop8
マスター 2018世界大会top8
2019世界大会Day1出場
第2期ポケカ四天王
今回我々が書く記事は、主にシティリーグシーズン2でエクストラに参加される方に読んでいただきたく思います。紹介するデッキは、CL愛知で見事優勝を収めたヤミラミLOに対しても有利をとれることもあり、今後の大会においても自信を持ってオススメできます。
では早速始めていきます。
環境考察
環境を紐解くに当たって最も重要なものは直前の大型公式大会であることはすでにご存知の方が多いだろう。そこでの結果をもとにしてその後のメタゲームがどのようになるのかを予測することは、多くのプレイヤーが試している手法に思える。しかし今回ばかりはそうはいかなかった。理由はふたつある。ひとつ目は、CL東京の大会結果が全く参考にならないということだ。前回のCL千葉において最も活躍したデッキは超越ガブギラであり、このデッキの存在が消えたことにより環境が大きく変わってしまったからである。
※超越ガブギラについては以下の記事をどうぞ。
ふたつ目は、CL愛知がルール改定後初の大型大会であるということだ。CL東京の結果ではなく、シティリーグシーズン1において活躍したデッキレシピ等を参考にしようとしても、それらは旧ルール前提で作られたものとなるためそのまま使用しても十分な強さを発揮できない。プレイヤーズクラブに掲載されているレシピには全て目を通したが参考程度に留めて、これらのレシピを参考にして新しいデッキをいくつか組むところから始めた。
したがって今回はシティリーグシーズン1の結果を多少重要視しつつ、自分たちでデッキを作成し、仮想の環境を作り上げる調整方法をとった。その環境において一番強力と思われるデッキを持ち込むことを目指した。この際、個人がnoteに投稿した記事や、SNSも多少は活用した。調整に使用できるデッキがある程度固定されてしまうなどデメリットも多かったが、特殊な条件下において効率の良い練習ができたのではないかと思う。
特に目に留まったデッキ
①10月 トウキョーベイ 優勝
三神三鳥レシゼク
②10月 オーサカ top4
レッドパーフェクション
これらのデッキはCL東京ではあまり多く存在しなかったデッキタイプで新規性があり、構築次第では先行・後攻どちらになっても強力なデッキが組めそうだという印象を持った。
これら新デッキや、既存のデッキタイプでスパーリングを行い、デッキの使いやすさや組みやすさ、話題性などを考慮して我々が想定したtier表は以下のようになった。
tier1 ウルネク レシゼク カビゴン tier2 ガブギラオンバーン ゾロアーク tier3 オロヨノハンデス ザシアン モクナシ アオギリカメ レッドパーフェクション LO系統
デッキの種類が多いエクストラレギュレーションでは、どのデッキに対して確実に勝ちたいか、あるいはこのデッキには不利をとってでも安定性を高めたいなどの取捨選択が重要になってくる。今回我々はtier1のデッキタイプ全てに対して勝率が6割程度キープできるデッキの作成を目指すところから調整はスタートした。
結論から言えばそのようなデッキを作ることが困難だったため、どのデッキに対しても勝率が5割ほどはある(極端な不利が少ない、どのデッキに対しても通用する勝ちパターンを有している)デッキの作成を目指した。また、対戦開始時に後攻を選択してくるプレイヤーが多いことが予想されたため、相手に先行を取らされても強みがあるデッキが望ましかった。
今回CL愛知を迎えるにあたり、シティリーグシーズン1と異なる重要な点が2つあった。ルール改定と新弾の登場である。
ルール改定〜先行後攻問題〜
そもそも新ルールにおいて、先行と後攻はどちらが良いのか。もちろんデッキによって変化するが、ある程度は共通したメリットやデメリットがある。そのうち特に勝敗に影響しやすい部分を挙げる。
⚪️先行のメリット
1 先にポケモンを進化させることができる
2 ウソッキー(みちをふさぐ)を先にサーチして妨害ができる
3 サイレントラボや無人発電所を出して妨害ができる
⚪️後攻のメリット
1 1ターン目にサポートを使用できる
2 1ターン目にワザを使用できる
3 相手の1ターン目の動きを見てから展開等ができる
これらは逆に言えば
⚪️先行のデメリット
1 1ターン目にサポートを使用できない
2 1ターン目にワザを使用できない
3 相手のデッキがわからないままターンが始まる可能性が高い
⚪️後攻のデメリット
1 進化が相手より遅い
2 ウソッキーやサイレントラボ等で妨害されながらターンが始まる可能性が高い
となる。
先行がサポートを使えないルール改定が発表された時、エクストラレギュレーションのプレイヤーにとっては大きな衝撃を受けたに違いない。それは先行1ターン目にオカルトマニアを使えないことを意味していたからである。その影響で、後攻1ターン目にスカイフィールドを置き、シェイミEXのセットアップやデデンネGXのデデチェンジから展開をしていくタイプの速攻デッキが多くなることが予想された。
そのようなデッキタイプに対して、先行を取った・取らされた場合に有用なカードがウソッキーである。
サイレントラボや無人発電所は先行1ターン目に置けても、手札で解決されてしまう可能性がある。対してウソッキーは出しさえすれば最低でも次の1ターンは仕事をしてくれる。この時点で自分のデッキにウソッキーを採用することがほぼ決まり、かつ、相手にウソッキーを先出しされてもあまり困らないようなデッキ構成が求められることとなった。
また、先行1ターン目にたねポケモンを複数枚並べることの難易度が上がったこともデッキ選択に影響した。先行1ターン目にできる縦引きはたねポケモンの特性のみなので、初手にボール系グッズを複数枚握れていないと満足に展開できない。そのような動きをしてしまった返しのターンにスカイレジェンドGXなど、複数のポケモンに大ダメージを与えることができるワザを使われるとゲームが終了してしまう盤面がスパーリング中によく見受けられた。そのため、このような特殊なワザを後攻1ターン目に打てるデッキは強力であると認識をした。
まとめると、後攻をとってぶん回す系のデッキが強力であると考えられ、後攻のデメリットの影響をあまり受けないようなデッキタイプであればなお良いということになる。
ソードシールド登場
ソードシールドの新カードのうち特に環境に影響を与えると考えられたカードについて述べる。
クイックボール
後攻のぶん回し系デッキ全般において、デッキの安定性を高める追い風となった1枚。従来はネストボールの枠であったが、ハイパーボールと合わせてセットアップやデデチェンジに触れるグッズが8枚デッキに入れることができるようになったのは大きい。余裕があればウソッキーを置きに行ける。
ポケモンVMAX
HP300オーバーの高い壁を超えられるかどうかがデッキ選択に関わることとなった。使用率が最も高いと予想されたVMAXはカビゴンであったため、各デッキに闘タイプのアタッカーを採用するかどうかも検討された。
以上が前書きです。
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
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