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【ガイド】令和6年度 真鶴・貴船まつり

貴船まつりの概要

「貴船まつり(きぶねまつり)」は、貴船神社(神奈川県足柄下郡真鶴町)の例大祭で、華やかな花飾りや吹き流しで飾られた小早船と神輿船などが櫂伝馬に曳かれて海上渡御を行う船祭りです。
昭和33年に神奈川県指定無形文化財に、昭和51年に神奈川県指定無形民俗文化財に、平成8年に重要無形民俗文化財に指定され、広島県廿日市市宮島町の厳島神社で実施される管絃祭、宮城県塩竈市の鹽竈神社・志波彦神社で実施される塩竈みなと祭とあわせ、日本三大船祭りとされています。


令和6年度の実施日程

令和6年7月25日(木曜日) 津島神社例大祭・揃い 

(19:00頃・津島神社)
貴船まつり前日の津島神社での鹿島踊り・はやしの奉納は「揃い」と呼ばれ、貴船まつりを前に、それぞれが練習を積み、技術が完成されているかという確認・検視の場という役割りもあり、祭典の実施において欠かせない重要な行事です。

鹿島踊りの奉納(津島神社)

令和6年7月26日(金曜日) 貴船まつり宵宮

舳乗り迎え・水浮け(進水式)
(10:00頃、舳乗り待機場所~東西船揚場)
7月26日(金曜日)朝、推進本部役員が東西舳乗りの待機場所に向かいます。推進本部役員より舳乗りに対して口上が述べられたのち、舳乗りとともに船揚場へ向かいます。船揚場に着くと、まず西の舳乗りが乗船したのに続き、東の舳乗りも乗船し、水浮けの準備が整います。
そして、櫂伝馬の進水に続き、西、東の順に小早船が進水(水浮け)し、お仮殿前の岸壁に神輿船、囃子船、櫂伝馬とともに並びます。

お仮殿前の岸壁に向かう東小早船(東名丸)

献幣使奉迎・陸路渡御(お迎え)・発輿祭
(12:00頃、宮前岸壁~貴船神社)
宮前岸壁にて祭典役員等が献幣使を奉迎し、貴船神社に向かいます。
この後、貴船神社において例大祭が行われ、その終了と同時に、境内下で鹿島連による鹿島踊りが奉納されます。貴船神社で発輿式が行われた後、神輿は108段の階段を駆け下り、神輿、鹿島連、神職、祭典役員等は宮前岸壁に向かいます。宮前岸壁において隊列を整え、陸路渡御が始まると、囃子が一斉に打ち込まれ、一行はお仮殿前の岸壁に向かいます。

貴船神社を出発する神輿

仮殿祭
(16:10頃、お仮殿)
神輿はお仮殿側に到着後、海中に入るなどの後、お仮殿に入御し、仮殿祭が執り行われます。終了後、鹿島踊りが奉納されます。また花山車は発心寺から下降し、お仮殿に納められます。
夜はお仮殿前で歌謡ショー等が繰り広げられ、宵宮の日程は終了します。

西の浜で禊を行う神輿

令和6年7月27日(土曜日) 貴船まつり当日

町内巡行
(9:20頃~、町内各所)
7月27日(土曜日)の朝、花山車はお仮殿前に、鹿島連は西本払いで待機後、それぞれ同時に出発し、その中間地点ですれ違います(あいちがい)。鹿島連がお仮殿前に到着後、発輿祭が行われ、この後、鹿島踊り、花山車が順次奉納され、花山車、鹿島連、神輿、囃子が町内巡行をはじめます。
夕方、町内を巡った神輿がお仮殿に入御し、鹿島踊りが奉納されます。この頃、東西の小早船には舳乗り役が乗船し、提灯に灯がともされます。

町内巡行の先頭を行く花山車

陸路渡御(お送り)・還御
(19:40頃~、真鶴港~貴船神社)
お仮殿前の鹿島踊りが終わり、陸路渡御の準備が整うと、囃子が一斉に打ち込まれ、一行は陸路、宮前岸壁に向かいます。
その後、神輿は108段の神社階段を駆け上がり還御します。還御の後、鹿島踊りが奉納されます。

貴船神社の階段を駆け上がる神輿

鹿島踊り奉納
(20:30頃~、貴船神社~津島神社)
鹿島連は貴船神社での鹿島踊り奉納が終わると津島神社へ向かいます。そのころ、港では囃子連による昇殿が打ち込まれます。
最後に、津島神社において鹿島踊りが奉納され、盛大に執り行われた祭りの日程が終わります。

鹿島踊りの奉納(貴船神社拝殿前)

ご注意ください

令和6年度の貴船まつりの「海上行事」は、「東西小早船の水浮け(進水式)」までとなります。「海上渡御」の実施は見送り、陸路による渡御を執り行います。


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