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”気付く”ではなく

人は常に目を開いていく
他人に開かされること
自分が自分の目を開く事
穏やかでなければその小さなつぼみは開かない
つぼみのなかには光が入っている

何気ない風景のなかに
何気ない行為のなかに
何気ない思考のなかに
何気ない感覚のなかに

かかえ切れないほどのつぼみがあり、絶えず開いていく
背景にたくさんの謎をたたえたまま
私たちは生きるので精一杯だ
私たちは盲目で私たちは絶えず目を開き
心に光を取り入れて生きていける
それが人間にこそできる
鮮やかな生活だ

目を開いていく
果てしなく目を開いていく
穏やかな心で
人の道を歩んでいく

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