学歴フィルターの正当性

今回は学歴フィルターなるものについてお話していこうと思います。

学歴フィルターとは、学歴をもとに学生の能力にフィルターをかけること、すなわち学生の能力を学歴から判断するということなのはご存知の通り。

あるいは、どんなに優秀な学生でも学歴によって過小評価されてしまうというマイナスな意味で使われることもあるでしょう。そんなんで人を見極めるのは理不尽極まりないのではないか。そのように考え人もいらっしゃるかと思います。

学歴フィルターとは一体何なのか。本当に学歴フィルターとは正当なものか、あるいは不当なものなのか。今回はこれについて説明していきます。

学歴フィルターの影響力、影響範囲

学歴フィルターがどのような所で影響するか

一番の例は就活でしょう。就活生の第一印象はエントリーシートなどに書く学歴、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと、の略)などではないでしょうか。

他に考えられるのは、合コンとかですかね。どこの大学を卒業した、どこの企業に働いている…それによって経済力やコミュ力、その他諸々の能力を予想することは普通に考えられる話です。

フィルターを理不尽と考える人にとって一番問題だと考えている所は、学歴によって自分の本来の能力をちゃんと評価してもらえず、その結果自分の人生がめちゃくちゃになりかねないということだと思います。

学歴フィルターの適用範囲

次に、フィルターによって落とされるなどの影響がある学歴はどこまでなのか。大学のレベルとして有名なのが、旧帝大、東京一工、早慶上智、MARCH、日東駒専、大東亜帝国などです。医学部は医師という職業の特質上明らかに別格と言えるので考慮から外します。

では実際に就活をするときにどのレベルがフィルターに引っかかるかについてですが、これは企業によって分かれることは言うまでもありません。というのも、企業にとっても適正と考えるレベルが違ってくるからです。

就活について私はよく分かっているわけではありませんが、現在の就活状況、雇用状況に関して色々見聞きしたり考えたりするに、ある程度ちゃんと勉強さえしていれば、よほど運が悪かったり明らかにレベルが上すぎるところに行こうとしない限りは、どこの会社にも入れないということはないのではないかなと私は考えております。

そもそもまず会って話をしていないのにエントリーシートでバンバン落とすということは、直接会ってはじめて気づくような能力を持っている多くの人を見落とすことになりかねないので、企業にとっては逆に不利益でしょう。逆に言ってしまえば、そんな人を見誤るような人間が人事の仕事をしているような会社は確実に成長しないと考えて良いと思いますし、そのような会社ではなく、もっと自分の能力をちゃんと認めてくれる良い企業に入る方がプラスです

学歴と実際の能力の違い

確かに学歴フィルターによって不当な評価をされてしまうということは確かにある話だと思います。そういう会社ではなく、人を見る目のある会社で働こうと考える方が後々良い結果につながることでしょう。これについては皆さんも考えることだと思います。

では、そもそもの一番肝心な要素である実際の能力をどれだけ持っているのか。学歴フィルター、学歴フィルターと不満を漏らす方は実際間違った評価をされてしまっているのか、ということを考えた時、そんなに頓珍漢な評価をされているようには思えません。

私が一番最初に投稿したあの数学の問題(ご覧になっていない方は是非!ただ、読んでいなくてもこの話にはついていけるので大丈夫です)。

あのような簡単に思われる問題を解けるか解けないか、どのくらいの速さで解けるのか。これだけでもその人の能力は分かります。就活で使われるSPIなどの能力試験は私立中学の入試でも出されるような問題が多いです。要するに小学生でも解けてしまう問題です。難関大レベルの学生なら秒で解ける問題も、勉強から逃げてきた学生は確実に詰まります。

そもそもなぜこんな差が生まれているのか。所得や身分を理由にして色々批判する方もいらっしゃるでしょう。ただ何よりも一番直接的な原因は、勉強をしてこなかったこと。大半はこれで片付けられます。だって少なくとも9年間は同じ義務教育をやってきているんですよ?授業の進むスピードが違っていたとしても、普通にちゃんとやれば原価・定価・値下げなどの話ってそんなに難しい話ではないでしょう。スーパーで半額セール!ってやってるわけですし。

終わりに―結局は因果応報

確かに学歴フィルターはあると思いますし、それによってちゃんと評価されないという理不尽なことも度々起こりうるものでしょう。

ただ、学歴と実際の能力には確かに相関関係はあります。良い大学に行くほど頭が良いと考えても何もおかしくはありません。

それに普通に勉強しさえすれば、ある程度満足のいく大学にも行けますし、ある程度満足のいく会社にも就職できますし、ある程度満足のいく異性に出会って結婚をし、結果的には普通に幸せな人生を送ることができます。

もっと言えば大学へ行かなくても幸せな生活、あるいは普通に良い会社に勤めるなんてことも可能です。実際そう言う人を見ることは結構あります。

ではなぜ勉強をしないのか。勉強から逃げてきたからです。勉強から逃げてきている人は勉強しないし、勉強しようと思ってもやり方が分からないからできないのです。

嫌いなもの、嫌なことから逃げ続けてきた、あるいはやらなくても良いと思いやってこない人と少しだけでも、0.1だけでもやろうと思いそれを継続してやる人。1日0.1の差が生まれるなら1年で36、10年で360ですからね。しかも継続する人は0.1からだんだん増えていきますからその差はなおさら広がります。

本当にこのままでは幸せになれないと少しでも思うのであれば、嫌なことも向き合っていかなければならない。逃げれば取り返しのつかないほどに酷い状況になっていくだけです

何もこれは勉強に限った話ではなく、努力全般の話。学歴フィルターはその中の勉強の分野から生まれる話です。

もっとも、こういう話を一番聞いてほしい人には聞いてもらえないとは思いますが、学歴フィルターが気になる方も多いと思いましたので私の愚見を述べさせていただいた次第です。

コメントや質問、リクエストがあれば是非!


先ほどお話した数学の問題はこちらの投稿です。


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