「あっという間」の時間感覚
※この記事は2021年1月3日にstand.fmで放送した内容を文字の起こしたものだ。
一昨年の年末に越してきて約一年。年明けのこの時期はいつも「去年はあっという間の一年だった」と感じる。特に僕は、去年からイベントの開催を目論んで失敗したり、webサイト作って記事の作成したり、youtubeで動画投稿したり、ラジオ配信始めたり、イラスト作ってみたり、とにかく変化が激しかっだので余計にそう感じる。
今回の本題はまさにこの「あっという間」という時間感覚について。
例えば学校の卒業式や、会社の創立記念日、こういう年末年始の時期など、何かしらの節目で過去を振り返ると、僕のような人間は、「あっという間だった」という感想を持つことが多い。どんな一年を過ごしたにせよ、過ぎて振り返れば「一瞬だった」と思った経験は皆さんも一度や二度じゃないはずだ。
逆に、ごく最近の出来事については、実際よりも昔に起きたように感じる。2022年の元旦を迎えてから2日経つが、正月イベントはまだまだ盛り沢山なところから見ても、「まだ2日しか経っていない」と感じることは多い。
結果、昔のことは最近に、最近のことは昔に、という具合で時間軸がシフトしたように感じる。
こういう、体感する時間が圧縮されたように感じる錯覚は「圧縮効果」と呼ばれる。今の年末年始の時期のように何かしらの節目を迎えたり、卒アルとか会社での思い出を振り返ったときによく現れる現象だ。
自然科学の目線で言うと、光の速度で移動しない限り、過去も現在も、時間は全員平等に流れるので、実際に時間が圧縮されているわけではない。
体幹として「そう感じる」と言うだけだ。
ただ、こういう不思議な時間感覚を持っているがゆえに、僕たち人間は、時間に対して深い思考ができるし、時間の伸び縮みを体感で感じれるからこそ、限られた時間で多くの価値を生み出すことができている。100歳まで生きたご年配の方を、「長生きだな」と思うことがあるが、巨大な樹木の寿命とか、地球の寿命、惑星の寿命、太陽の寿命という風にスケールを大きくして考えれば考えるほど、「100年なんてあっという間」という気もしてくる。同じ100年なのにも関わらず、スケールの大きさ一つで簡単に印象が変わる。これが人間の面白い特徴だなと僕は思っている。
今年一年をどう過ごしていくかは人それぞれだが、一つだけ言えることは、「せいぜい悔いなく過ごすことだ」ということ。
僕は昨日、祖母に新年の挨拶を電話をしたが、その祖母曰く、「体が動くうちにいろんなことを経験しておいた方がいい」そうだ。年相応が故に説得力がある。僕はこの言葉を忘れずに、今年一年、悔いなく過ごしていこうと思う。
皆さんも悔いなき一年を。
参考文献: 『自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)』
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