【MMU杯 2022】FX自動売買は本当に勝てるのか!?Vol.3
8月も終わり、9月を迎えました。
MMU杯開始から約15日間という短い期間の中
目まぐるしく順位変動は起きていっています。
予期せぬ誤作動や不具合といったアクシデント
EAの設定ミスも重なるなど日々のエントリーに
ドキドキハラハラしていた参加者もいたのではないでしょうか。
そして、今回は9月を迎えたということで、8月の振り返りをしていきます。
前回の記事を読んでいない人はぜひこちらもどうぞ!
●8月度順位発表
早速、8月度全順位の発表です。
前回の8/27と比較した順位表となります。
上位3名は圧倒的な成績です。
1位 65% 2位 56% 3位 44%
そんなことが起き得るのかという結果です。
正直、この数字には驚いています。
4位~7位が約15%台
10位以内は約10%以上と非常に好成績
一方、半数がマイナスで8月を終えるという結果
最大で80%減、全体でも1割強が30%以上の減少となっています。
さて、どうしてここまでの差がついたのか??
原因を探ってみたいと思います。
●Lot調整は天国と地獄の分かれ道
上位と下位の成績を見ると両極端だなと感じます。
なぜ、このような結果になったのでしょうか?
実は上位陣と下位陣にはある共通点が2つあります。
1.Lotが大きいということ
2.設定ミス、想定外の誤作動を起こしたこと
まず、Lotが大きいということ
これはいわゆるハイリスクハイリターンの傾向を高くします。
次に設定ミス、想定外の誤作動を起こしたこと
これは製作者としては痛恨のミス
本来であれば起きてはならないミスの部類です。
ハイリスクハイリターンの傾向を強め
そこに製作者のミスが重なる
そこからでる結果はまさに天任せ
製作者の範疇を越えてしまうことになり
うまくいけば爆益、うまくいかなければ爆損となります。
●タラレバはよくないが・・・
勝負の世界にタラレバは不適切ですが、、
ここで筆者なりの仮定で話をします。
もし、設定ミスをしていなかったら??
Lot設定ミスで一躍、時の人となった一応さんを例にしてみます。
一応さんは序盤でLotの設定ミスが起きました。
取引履歴から2Lotで約定成立したのが確認できます。
10万円に対して2Lotはとても大きいLotと感じます。
現在、設計通りの0.3Lotへ戻っています。
一応さんは8月終了時点で56,032円の増加
この内、47,590円が設定ミスで生まれたものです。
0.3Lotに変更してからは8,442円増
0.3Lotと2Lotでは約6.6倍の差があります。
単純計算で47,590を6.6で割ると約7,211
開始から設計通りだった場合
7,211+8,442=15,633
約15.6%増となり、10位以内には入る成績となりました。
こうしてみると、運の良さも味方していますが、現時点ではEA自体の強さもしっかりあると言えるのではないでしょうか。
個人的には0.3Lotも大きいなと感じますが、製作者なりの戦略があるのと成果が出てることは事実です。
●損失が出ている場合も同じ?
次に大きく減少をしてしまったNaoさん
83%減と大幅減です。
この減少はEAの誤作動が主な原因とのことです。
悲劇は8/29に起きました。
0.2Lotの注文を限界までEAが約定していたのです。
誤作動が起きる前の残高は99,400円
誤作動後の残高は17,233円
たった1回の出来事で82,167円も失うこととなりました。
0.2Lotで17ポジ保有していたので
本来なら1ポジ分約4,833円の損失で済んでいました。
仮に誤作動が起きていなければ
現時点では94,567円 約5%減の21位です。
このように紐解いていくだけでも
順位表の見方が変化するのではないかと思います。
●目先の数値に惑わされない
前回の記事でも書きましたが
数字に惑わされないことがとても大切です。
特にEA製作者やMMU杯参加者は自らが稼働させているEAが出す数字の幅を把握することが必要だと考えます。
ランキング形式になるとどうしても大きな数字に目がいってしまいます。
しかし、MMU杯で上位になることは果たして本当に重要なのでしょうか?
順位よりもEAがどのような過程で結果を出したのか?
そしてその結果は製作者の想定内であるのか?
製作者自身がどの程度の幅で結果予測をしているのか?
そういったものが非常に大切だと思っています。
それらが満たされていないEAや製作者はきっとどこかで破綻してしまうのではないでしょうか。
●おわりに
MMU杯参加者の方には再度自らのEAがどのような結果を出すのか?
今の戦略はどの程度のリスクを抱え、そのリスクは許容範囲内なのかを把握したうえで闇雲に上位を目指すより合理的な順位を保持していくことがよりEA制作者としての器量を上げるのではと個人的に思います。
また、MMU杯を見ている方たちも単純な数字ではなく、少しだけ掘り下げて大会を見ていってもらえるとより楽しいのではないかとも思います。
そして、筆者自身もMMU杯の魅力が少しでも伝わるよう発信していきます。
今回、不本意な形で悲しい結果になっている参加者(仲間)もいます。
そんな中でも前を向いて自暴自棄にならず、大会完走を目指して取り組んでいっています。
そうした人たちへの応援もぜひよろしくお願いいたします。
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