Go to トラブル

政府が旅行に行けというが、地元では来てもらいたいが、来てほしくないような。複雑な思いでいるのは、わたしもだった。こんなときに旅行に行っていいものかと。このGo to travelを文字って、前にGovernor omit Tokyoというジョークが新聞に出ていて笑った。東京都民は外されて、キャンペーンから外される。わたしは千葉県民だから、もらえるものはもらえる。それが目的ではなく、コロナの対策はしっかりとして、それでもどこかに旅行に行きたいというのは、別にコロナでなくても、いつものことなのだ。まして、相方と暮らしていたときは、あまり旅行に出られなかったのだが、それが不満として蓄積していた。一人になると、こんなにも自由に出かけられると思った矢先にコロナ。

 2月には鬼怒川温泉一泊で行った。6月には近場のリゾートホテル一泊、7月には南房総の白浜温泉のリゾートに一泊。そして、8月の来週には、四国の道後温泉二泊で泳ぎにゆく。9月の下旬にも休みが二日続けてとれた。それに勤務明けを入れたら、3日はどこかに行ける。二泊三日の旅ができる。それでどこへ行こうかと、調べなくても、スマホに広告が次々と入ってきて、お、安い、行ってみようかと、もう夏は過ぎるが、南のほうはまだ泳げるだろう。八丈島に行ってみたい。片道飛行機で一万円少しでANNである。LCCなら成田から出ているから、ここから近い。宮古島も行ってみたいが、石垣島などの小さな島では、感染者が出たら大変なことになるくらい、医療が脆弱だ。それだから、できれば来てもらいたくないと、島民は心配していた。そんな報道を見たら、行きたいが、行くのが罪な感じに思えてくる。完全防備で行っても、陽性になったら、全国ニュースになる。小さな島は悪いような気がして、沖縄もいまは感染者が増えてきていて、知事さんは苦渋の表情で毎日記者会見に出ている。大きな島でもダメなのだ。たまたま、ピーチの格安航空会社で出ていたのが奄美大島だった。片道7千円で成田空港から行ける。往復でも14000円だ。それにブッキングで宿も調べたら、ホステルで2500円とある。ホテルでなくてもいい。若者たちと一緒のほうが気楽な旅の雰囲気を味わえる。バックパッカーに戻ったように、それで二泊しても二万円もかからないのだ。どうしようか。予約した途端、感染拡大して、キャンペーンは中止で、飛行機は飛ばないとなれば、またどこにも出られず、部屋と仕事場の往復よりなくなる。

 スマホで旅行の情報を見ていたら、石垣島往復で1万円と出てきた。それは安い。LCCのピーチが成田空港から石垣島まで運航していた。時間も悪くない。朝7時半に出、午前中に石垣島に着く。帰りは夕方で、夜に成田に着く。それなら二日は泳げる。さっそく予約を入れた。ついで、bookingでゲストハウスのドミトリーだが、一泊1900円も評価が高いところなので予約した。石垣島まで一泊往復して12000円からお釣りがくる。青森まで東京から新幹線で往復すれば3万円はかかる。それよりも安く日本の南西、台湾に近い星の砂の島に行けるのだ。一泊だけだから、さっさと行って潜ってすぐに帰ってくる。ゆっくりとしていられないのは、仕事もあるが、コロナで何か小さな島だから、遠慮もあるのだ。できるだけ一人でいて、あまり接しないようにしよう。買ったばかりの水中メガネとスノーケルが役に立つ。


 旅行会社もホテルも航空会社も大変で、わたしのような貧乏人が安い旅行ばかりして、お役には立てないが、それでも飲食したり土産を買ったりと、利用することで、少しは現地のためになればいい。去年、伊豆の大島に連れと行ったとき、ちょうど、台風で島が被害に遭った後で、旅行客は少なかったが、若いカップルが、土産を買っているときに、ここでお金を落としてゆこうよと、言っていたのが心に残る。土産物屋のおばさんは、水濡れ商品を安く売っていて、店の半分が販売ができない状態で、ガラス窓も割れてシートで覆っていた。売店の腰の高さまで高潮が入ってきたという。そこでいろいろとアイスを買ったりした。

 そのときのことを思うと、観光地が打撃を受けるのは、青森もそうだが、観光立県は苦しいところだ。感染に厳重に対処して旅行に出るのは互いにいい。批判も多いが、止めたままでもダメになる。

 来月は台風シーズンで、石垣島に行っても泳ぐどころでないかもしれないし、帰れなくなるかもしれない。それは賭けみたいなものだが、果たしてどうなるものか。予定が入れば仕事にも身が入る。暑さもなんのその。がんばりはきく。