チーム・ジャーニーを読みました

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きっかけ

会社の同僚がアマゾンにこの本を薦められたらしくそれがきっかけで購入しました

カイゼン・ジャーニーは必読なのか?

「カイゼン・ジャーニー」とは、同著者が以前出版したストーリー形式でアジャイル開発を学べる本です

「チーム・ジャーニー」もストーリー形式で学べ、「カイゼン・ジャーニー」出て来たキャラクターも出演するため続編と捉えることもできます

実際に読んでみたところ、「カイゼン・ジャーニー」は先に読んだほうが良いと思います

アジャイル・スクラム開発を理解している方ならすんなり読めますが、もし知らなかったら毎回ググらないといけなくなります

後、一番の理由は「カイゼン・ジャーニー」を先に読んだほうがストーリーを絶対楽しめます!!!

チームとは何か?

「チーム・ジャーニー」を読んでいくと、チームとは何か?と考えさせられることが多かった。
・チームとグループの違い(内部と外部)
・状況を変えるのは気づいた人
・ゴールデンサークル
・出発のための3つの問い(なぜここに?何するものたちなの?何を大事にするの?)
・他のチームとDIFFをとる
・チームや役割を越境する
・アジャイルギルドモデル(Spotify engineering culture)
・ユーザー行動フロー
・視座と視野
・ともに考えともに作る

ゴールデンサークル

その中でも、一番印象に残ったゴールデンサークルについて説明します

ゴールデンサークルは、サイモンシネック氏が2009年9月のTED Talksで提唱した論理です

「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」というタイトルで日本語字幕もあるので是非見て欲しいです

内容はこのような感じです。
「Why」「How」「What」でこのようなドーナツ系のサークルができます。
#1 What →  How →  Why となると曖昧で、#2 Why →  How →  Whatと説得力を持ちます

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例で、Appleの製品発表が出て来ます(原文と少し違うのはすみません)

#1 パターンの製品発表
「素晴らしいコンピュータができました」: what 
「美しいデザイン ユーザーフレンドリーです」:How
ひとついがかですが?
いらない!!
→whatから始まると心が動かない

#2 パターンの製品発表
「我々のすること全て世界を変えるという信念で行っています」: why 
「私たちが世界を変える手段は、美しくデザインされ、ユーザーフレンドリーです」: How 
「素晴らしいコンピュータができました」: what 

人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされる というのがゴールデンサークルの本質です

「チーム・ジャーニー」では出発のための3つの問いで使用されています

①自分はなぜここにいるのか?(個人としてのWhy)
②私たちは何をするものたちなのか?(チームとしてのWhy)
③そのために何を大事にするのか?(チームとしてのHow)

出発時だけでなく、振り返りでも再度問うことでも使用してます
Whyの深まりによってチームの完成度が分かるというのが眼から鱗でした
そう、「何を」ではなく「なぜ」で人は動かされるためですね

感想

今回は、チーム間の連携のテクニックや思想が書いてあるのがとても響きました

「カイゼン・ジャーニー」と比べるとストーリーより解説の方が少し多かったかなと感想を持ちました
備考欄の充実は相変わらず素晴らしいです

また、主な登場人物や新しい話になるたび登場人物にフリガナが書かれていたのはありがたくとても読みやすかったです

ストーリーは面白いので余りネタバレしたくなかったのですが一部触れます

最初に、蔵屋敷さんがやった行動は1人目ではなく2人目の大切さを理解していた「社会運動はどう起こすか?」のTEDを思い出す素晴らしい行動だったなと

チーム運用が悩んでいる時、再度読み直せるなと思いました

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