飛び出して大阪🏃

芸人さんの話を聞いてると、「飛び出し、飛び入り」という言葉がある。

売れてる時期に次の現場から、また次の現場へ。駆け抜けるようにタクシーやら電車を乗り継ぐという話は、聞く分には躍動感もあるし、面白い。
バタバタした分、エピソードトークも増えるだろうし、何より忙しいというのは、「今、自分が芸能界を駆け上がっている」という実感を持てるだろう。

ただ、いちサラリーマンとして、しかも予め分かってるような予定なのに…さも急遽という感じで指示されて飛び出すのは、なかなかこたえる。上司は下僕たちを、将棋の駒のように指していくわけで爽快だろう。
「そういう仕事だ」、「文句があるなら、代わりはいる」…自分も希望して、志望して、やっとたどり着けた憧れの場所だから歯は食いしばる。
それでも食いしばった歯が砕け、涙ながらに帰る冬の夜道。自分の選んだ仕事、業界に絶望しかない…それでも明日は来るわけだから、また踏ん張ろうと思う…。

ひと仕事終える。移動中の電車でかかってくる電話。職業柄、1発で出る、

「今、大丈夫?」
「移動中ですけど、はい」

ここで、電話を続けるか?😅
このご時世、令和3年も終わろうとしている今。常識を考えれば、「あ、じゃあまたかけ直して」or「おー、悪い悪い」が普通の、ごくごく普通の対応だろう。
確かに書類に不備があるのは、こちらの力不足ではあるが。謙虚に実直に、周りへの感謝の気持ちを忘れずに走り続けることが宿命られた身としては走り続けるしかない。

そんな夜に旧友と飲むお酒はついつい飲みすぎるし、酔いも普段より強い…そこでかけられる言葉は「お前、メンタル来てんな」とか「お前、やばいな笑」とかだと、マジで後悔する。
「あーあ、ホテル戻って1人で本読んだ方がよっぽど得るものが多かったな…」

明日は来る…次の打席、次の打席。
挽回のチャンスはまだあると思い続けて、もうすぐ30歳…。

どなたか、僕を励ましてください🙏

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