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ミトリズ宇宙旅行

一年ぶりのNGKでの見取り図単独ライブでした。
今年は宇宙がコンセプトということで、宇宙好きの僕からするのとても嬉しかったです(笑)

NGKの舞台をどんな風に魅せるのが良いのかあれこれ考えて見取り図や作家にアイデアを出したりしました。

正直、お金を掛ければ何でも出来ます。
しかし予算は決まっていて、その中でどこまで出来るのか、彼らのやりたいことの延長線を示してあげるのも舞台監督の仕事だと思います。

開場中から宇宙感を出したいということで、NGKでもそんなに使わない星球という照明機具を使いました。

本来星球はケーブルが目立たないよう、舞台の奥にしか吊らないのですが、敢えて前に吊って空間を意識しました。

場内に入ってきた時に今回のイベントの世界観にお客さんが入り込んでくれていたら嬉しいのですが。

いつも使う位置とは違うので、わざわざ吊り替えてもらったんですが、一本一本星の高さを決めてバランスみたり、違ったら全部降ろしたり、文句も言わずやって下さった照明さんにはほんと感謝です。

スペースシャトルが登場してくる所もスモークが欲しいとのことで、最初は作家からCO2を用意して欲しいと要望があったのですが、CO2はまぁまぁ高価なので、そこもNGKにあるロスコというスモークを使用するのはどうかな?と、ロスコを噴霧した動画などを見てもらい、CO2よりロスコの方が雰囲気が出るということで、ロスコにしました。

こんな風に演出効果を考えながら、予算を抑えて行けば、本来なら発注出来なかったモノに予算を回せたり、別の所のクオリティーアップになることもあります。

他のセクションへの意見出しをすると、よく「お前は演出家か」と否定されたりもするのですが、色んな状況を勘案して最善を選んでゆくのも舞台監督だと思います。「やりたいことをやらせてあげる」その部分を欠くくらいなら裏方やめた方がいいですね。

ただ僕が意見出すことで各セクションに作業が増えることはとても申し訳ないと思っていますし、そこへの感謝はあります。

作家や出演者たちはNGKがどんな設備を備えているのか、など劇場スペックを全て把握するのは無理ですから、我々は言われた事だけ、台本に書かれたことだけではなく、言われたことの先を想像して、アイデアを示すことが大事だし、理想で言えば僕があーだこーだ言わずとも、各セクションから自発的に延長線上のアイデアを出してもらいたいです。

それぞれ職人の集まりで、その分野に関しては僕なんかよりもっと造詣深く、機材に詳しいはずなので。

因みに、星球が使えない場合は本気でパインアメ吊ろうかと考えていました(笑)

「何言ってんの?」

って感じだと思います。
実はパインアメって、ブラックライトに反応する成分がありまして。

とある裏方さんのTwitterでパインアメを吊って、それにUVを照射している実験した写真を過去に見て、そういう手もあるのか!と感嘆しました。

パインアメで作るオリオン座!

パインアメもそんなにコスト掛からないので、こんなパターンもありかなぁと考えてました。

ただあくまでも飴なので、照明熱や固定方など作業はめちゃくちゃ増えるので極力避けたかったですが(笑)

パインアメについては公式サイトでその発光について、天然成分でカラダに害は無い発表していますので、ご安心下さい!

まぁとにかく、やりたいことをやってもらう為にはありとあらゆることを考えるのです!!

最後に宇宙飛行士の名言をひとつ

最初の1日か2日は、みんなが自分の国を指さした。3日目、4日目は、それぞれ自分の大陸を指さした。5日目には、わたしたちの目に写っているのは、たったひとつの地球しか無いことがわかった。

またのご来場を心よりお待ちしております!!

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