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ランジャタイと音割れ

本日は祇園花月でP.S元気です隼平という金属バットとランジャタイのツーマンライブで舞台監督をさせていただきました。

ランジャタイが漫才をしている時に制作さんが、音割れ大丈夫ですかね…コメント書かれてまして。と

確かにそういうコメントがありましたが、ランジャタイの漫才の音響オペレーションは死ぬほど難しいと思います!


伊藤さんのトーンと国崎さんのトーンが違い過ぎて基準を作るのが難しい上に、国崎さんの、奇声にも近いハイトーンはどの公演に於いても、間違いなくNO.1的な音量になる。

伊藤さんの声をちゃんと拾うことを基準にすると国崎さんのハイトーンで音割れ。

音割れしないように基準を下げると、ツッコミ聞こえにくい。

さらに、サンパチマイクから離れたり、近付いたり、どこでどんな声を出すかわからない(笑)

音響さんに聞いてないから分からないけど、ランジャタイの漫才は、音響難易度トップクラスだと思います。

音響卓には突発的な大きすぎる音を自動で抑制してハウリングなどを防止する機能もありますし

劇場で見てる分には大声でも音が割れるような事は無いのですが、スマホやパソコンでの視聴はその端末のスピーカーが出せる音に限界があるので、割れてしまいます。

音割れで不快な思いをされた方がおられたら申し訳ないのですが、それぐらいえげつない声量だと思って下されば幸いです。

なんとなくコメントの感じでは音割れもランジャタイらしさとして捉えて頂いてるようには感じておりましたが。

制作さんにはこの辺の事を一通り説明して、不快な人が増えるようなら音響さんに対応してもらいます、と伝えておりましたが、フロアにいる音響さんは「これを防ぐにはサンパチは生かさずに、フットマイクのみでやる方がいいですかね~」と言ってくれたんですけど、それは違うと否定しました。

確かにフットマイクは安定感出ます。
ピンマイクならさらに安定します。

マイクと口元の距離が終始一定なのと、個人個人で音声レベルを調節出来ます。

仮にランジャタイなら伊藤さんのボリュームだけ少し上げて、国崎さんのボリュームを下げることで、バランスの取れた音声をお届け出来るかもしれません。

でも僕の思う漫才は、そのアンバランスな部分はこっちで調整して安定させてはいけない領域だと思うんです。

ピンマイクは付けててもいいけど、必ずセンターマイクは生かした状態で、バランスをとって欲しい。

漫才師はセンターマイクとの距離感もテクニックとして使ったりもします。

敢えてマイクに近付いてボソっという方が面白かったり、マイクがそんなに拾わない所で1人で大声出したり。

ピンマイクやフットマイクだけだと、そういうマイクの距離から生まれる臨場感が損なわれてしまいます。

今日このイベントを担当していた音響さんも、ちゃんと配信のコメントも見ながらオペしてくれていたので、割れているというコメントも見ながらサンパチも生かしてフットマイクも生かして臨場感を保ちながら常に最善の環境を模索してくれていました。

裏方を擁護するつもりで書いている訳ではないですが、僕個人としては音割れするくらいにランジャタイがエグい迫力だったと捉えて頂けたらなぁと思います!


アーカイブでも見れますので興味ある方は是非ご視聴下さいませ!!

サンパチマイクについて、どういうものか僕が漫談風に説明している動画もありますので、興味ある方はご視聴下さいませ!

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