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包まれた凱旋門

21_21で開催中の「包まれた凱旋門」に行ってきた。

21_21 DESIGN SIGHTでは、2022年6月13日より2023年2月12日まで、企画展「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」を開催します。「包まれた凱旋門」とは、エトワール凱旋門が16日間にわたり、銀色のコーティングが施された再生可能な青い布25,000m2と、3,000mもの赤いロープで包まれたプロジェクトです。本展ではこの「包まれた凱旋門」の制作背景と実現に向けた長い道のりに焦点をあて、二人の人生において貫かれたものを紐解きます。

http://www.2121designsight.jp/program/C_JC/

展示は、大きく分けて下記の3要素で構成されていた。
1.クリストとジャンヌ=クロードの出会いと、手掛けてきた様々な「Large Project」プロジェクト
2.包まれた凱旋門がどのように実現されたか
3.実現した人たちのインタビュー

メインの展示はどのようにこの巨大な歴史的建造物を包み込むかという難題についてのコンテンツだったが、自分が最も興味深かったのがプロジェクトチームの中でドキュメンタリーチックに記録を残す役割が重視されてる点だった。

作品の性質上、テンポラリーなモノであるため人々の記憶に残る以外に、記録として残しておく必要があり、制作のスタート時から、素材の用意、実際の包み込む過程、そして人々がどのような目でこのプロジェクトの実現を目の当たりにしたのかが写真や映像でふんだんに記録されていた。そしてその記録が元になり、今回の展示会や書籍化が実現されていく。

仕事でWEBの世界に身を置く自分としては、(もちろんん芸術から程遠いが)後世に残ることのない一時的な状態を、どうアーカイブするかという課題に悩むことがあり、それ自体をコンテンツとして消費者に届けることができるのは羨ましい思いだった。

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