ちゃんとしたい

美味しいごはんとお酒と服。コスメ、恋して生きたい 夢は大作家

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最近の記事

60万円で逃亡する

政府が発表した、都内在住の女性が結婚を機に地方移住すれば、現地で就業しなくても60万円を支給する制度がSNSで大顰蹙を買い、法案はおじゃんになった。 60万円という金額が安いだとか、何で女性だけとかの問題はひとまず置いておいて、私は中々良い制度だという見方もあるなと思った。 SNSでは、「女性活躍を推奨すべき時代に逆行している」とか、「美人で高学歴高収入な都内の女性が地方なんかに行きたくない」と叩かれていたが、視野があまりにも狭すぎる。 社会で活躍したくない女性なんてい

    • さようならとはじまり 2

      7年と数ヶ月前、さようならとはじまり という題のブログを書いた。私はあの頃、京都での長い学生時代を終え、なんとか内定を得た職場に入るために、大阪に引っ越したか引っ越さないかのところだった。 私はあれから7年ちょっと経って、また新しい始まりのところにいる。良いことも嫌なこともあったけれど、もしかしたら60までいるのかもな、と考えた安定した仕事を捨て、ちょうどいいタイミングで誘いを受けたやりたい方の道に進んだ。 30を超えた転職は、当たり前だが色々ある。そりゃ中堅と言われるく

      • 18歳で夢をかなえちゃったからそこから先は何もない

        私が田舎生まれであることは、このnoteでも何回も書いた。どのくらい田舎かというと、市内を走る唯一の鉄道はディーゼル。もちろん1両編成。最寄り駅は無人駅しかも単線。高い建物もなければ山もないので地平線がくっきり見える(街で1番高い建物は11階建の市営住宅。10階以上の建物ができるとは!とできた当時は大感動)。田舎と言っても風光明媚だとか自然豊かだとかじゃなくて、ただ田んぼと畑と家があるだけの関東平野の何もない街。田舎すぎてイオンすらない。自転車で行ける範囲の1番大きい商業施設

        • 女の旅

          30歳を過ぎて、初めて遠距離恋愛をしている。自分が若くないことは、下腹につき始めた肉と、痩けてきた首筋で痛いほど実感している。そんな若くない女が、恋愛とか彼氏だとか浮かれているのは側から見たら気持ち悪いだけだというのも、十二分に承知している。先日30歳の誕生日を迎えた一歳下の友人は、恋人を「交際男性」と呼んでいた。彼氏、とか、恋人、とかより気持ち悪くないので真似しよう。 交際男性が転勤で住み始めた街には、かつて関係した男が、5人ほど住んでいるはずだ。これは、私の関係した人数

        60万円で逃亡する

          かわいい結婚

          1番下の妹が結婚するらしい。それはもう、高校時代からの10年にも及ぶ純愛だそうで、ようやくという感じだ。彼女たちは、2人だからこそ結婚という形を選んだのだろうなと思う。そろそろアラサーに差し掛かり良い頃合いかなと、結婚という形式がどうこうよりは、何も気にせずに2人でいれる当然の選択肢として。おめでとう。 結婚に憧れていた、若い頃の自分を思い出す。私は、妹と同じではなかった。新卒で会社に入り数ヶ月で、私は仕事ができる側の人間ではないのだな、と悟った。もちろん、他にも同じような

          ラブについて7(新しい歌歌えるまで)

          7月上旬に書いていたけど、忙しくてそれどころじゃなくて、下書きのままだった記事に加筆して公開します。 離婚してちょうど一年が経った。 日曜日、一緒に参院選の投票を済まし、区役所に向かった。休日番を任されているおっちゃんが、本当に良いんですね?戻せないですよと言った。私は自信満々にはいと答えた。 月一で通うまつ毛パーマと眉毛ワックスのサロンでは、いつも流行りのJ-POPバンドの歌が流れていて、私よりずっと若いアイリストのお姉さんと話しながら、浅い眠りにつきながら、しょうもな

          ラブについて7(新しい歌歌えるまで)

          ラブについて6(The STANDARD)

          14歳の頃から大好きなラブソングがある。 奥田民生の『The STANDARD』だ。 ど近眼で冗談やなく牛乳瓶の底みたいな眼鏡を掛け(私のコンタクトの度数はマイナス9.5 弱視の域なのでレーシックはできない)、ごわごわの黒髪の昔の私は、恋なんて知らなかった。皆んながかっこいいって言う、バスケ部のちょっとイケてる男の子を好きだとか何だとか言ったりして当たり前に相手にされるわけはなく、けれど相手にされないことは初めからわかっていて、その10年後に大洪水で小さな町に大きな被害をも

          ラブについて6(The STANDARD)

          ラブについて5(所属と愛の欲求)

          家族だった人と作ったもう更新されることのないタイムツリーを、iPhoneから消せずにいる。過去共有してきた色んな日々を見れる気がして。けれど時は経つし、iPhoneはあと何年かしたら壊れるしで何をしているんやろう。何かを見つけた時、例えば2人住んでいた街で北海道展が今やってるよとか、そういうのを共有したくなるのも、やはり家族だった人だ。元夫の稼ぎは歳の割にはよくて、だけど大体割り勘な生活で、そこが嫌やとかなんやとか言っていたけれど、もしかしたら私はそういう対等でいれる人の方が

          ラブについて5(所属と愛の欲求)

          ラブについて4(愛はコンビニでも買える)

          元夫と会う用事が全て終わった。付き合って2年で結婚して3年で離婚して、訳あって1年関わりがあった(裁判とかじゃないよ)。合計6年間。別に今仲が悪いとかじゃないけれど、もう特別に連絡しなきゃいけないことはなくて、世の中の離婚した子なしの夫婦ってみんなどうしているのだろう。 離婚した理由は色々あるけれども、突き詰めて言ってしまえば、私が誰かと暮らすことに耐えられなくなったからだ。自分自身が作り出すもの以外に身近な不安材料があるのがとても怖かった。それと、元夫は私と住むまで実家で

          ラブについて4(愛はコンビニでも買える)

          ラブについて3(男の子と女の子)

          やたら慕ってくれる後輩(ありがとう)に、ラブについて3が読みたいと言われたので書きます。 写真は仕事で三ノ宮に行った帰りに食べさせてもらった高架下のお寿司🍣 大トロが美味すぎて泣きました。岩塩とわさびでいただきました。今年入って食べたもので1番美味しかったです。散々美味しいもの食べているけど。食べ物よ今日もありがとう。一生ついてく。全ての食べ物を愛しているよ。私の将来の夢は胡散臭くない飲食店特化の経営コンサルタント兼売れっ子作家になることです。 さて。本題に入ります。

          ラブについて3(男の子と女の子)

          ちゃんとしてる?

          「どう育てたら、ちゃんとしたいさん(私のことです)みたいな子になるんですか?うちの子もちゃんとしたいさんみたいなら全く手がかからないのに」 昼休み、いつものように適当にコンビニで買ってきたそんなに美味しくない昼食を摂り、テキストを開こうとしている時、4月から新しく派遣で来てもらっている隣の席の女性が言った。女性には大学生の娘がいるけれど、将来ちゃんと自立して上手いことやっていけるか心配だと言う。 「ちゃんとしたいさんは優秀だから。うちの娘も〜」 今度は高校生の娘がいる上司が重

          ちゃんとしてる?

          知らない街の夜

          今年に入った位から、出張が増えた。例えば東京であればのぞみで2時間半で着くし苦ではないのだが、四国とか北関東とか往復10時間もかかる場所への日帰りは身体に堪える。金曜日に重なることも多いのだろうけど、あろうことか昨年秋からサラリーマンと並行して予備校に行っており、土曜日は朝から1日学校。とんぼ帰りが続いていた。 今回の出張は富山。日程は月曜日。午後からのアポで朝出れば間に合うスケジュールだったが、私は自腹でホテルをとって前乗りすることを決めた。正直、そんな余裕はないのだけれ

          知らない街の夜

          僕の住んでいた街

          大阪上本町。近鉄の本社があり、ターミナル駅にもなっているので、奈良や三重の人にはお馴染み。一方で、京都や大阪のキタの方の人には、どこそれ本町の上?と聞かれるような街だ。 小規模ながら百貨店があり(やはり近鉄だけど)、デパ地下もデパコスも事足りて、ジュンク堂も入っている。他にも、SCや飲み屋ビルもある。飲食チェーン店は大体揃っていて、個人経営の良い感じの店にも困らない。 飲み屋に行って出会う8割が奈良県民か奈良ルーツで、上本町に居を構えるのは、学園前や生駒の裕福な家庭の次男や三

          僕の住んでいた街

          ミスターじゃなくミセス

          らしい。グリーンアップル。知らなかった。 とりあえず自分が好きじゃないものは全部男性のせいにしたいから、Mr.と思い込んでいたのかもしれない。 自己分析のために好きなタイプを100個書き出したの異常だし、なぜこんなにタケオキクチとブラックレーベルが憎いのかもわからなくて異常。 そもそもおしゃれって何?通っている予備校仲間で、めちゃくちゃおしゃれな男性がいる。スタイルも良いんだけど、身につけているものが良いものかつシンプルで形が綺麗。でも、絵文字が凄い。‼️を常に使っている

          ミスターじゃなくミセス

          顔の良い事で有名

          になりたい。 あなたの1番好きなところは顔だと言われたい。と、数ヶ月だけ付き合ったのか泥んこ遊び※をしたのかわからん年収2000万だけど(本当は2200万らしいけどヒゲの部分は切り捨てた)コンプレックスが大変そうな男に言ったら引かれた。 普通、性格を挙げるんじゃないの?そんなの知らん。性格なんていくらでも取り繕えるかもしれないから、顔が好きな方が大事。 前も書いたけれど、私は昔どちらかというと顔が悪いことで有名。とまではいかないが、ブスでデブで有名で、ど近眼で分厚い眼鏡を

          顔の良い事で有名

          ラブについて その2 (ビオトープ至上主義)

          「大阪中のいい男食い尽くしてからにしましょう」 離婚した私が、もう田舎に帰ろうかなと漏らした時、後輩に言われた言葉だ。多分言った張本人は忘れていると思うけれど、私がまだこの街で頑張れる原動力になっている。 人が多分適当に言った言葉が原動力になることは、多々ある。別に何も頑張らなくても、適当に仕事だけ怒られない程度にこなしておけば生きられるのだが、私はどうもそうはいかないらしい。誰に頼まれたわけでもないのに、働きながら難関国家資格の勉強を始め、毎朝はストレッチと筋トレから始ま

          ラブについて その2 (ビオトープ至上主義)