碑出告シュートデッキガイド
Takoと申します。(XもといTwitter)
普段はパイオニア・モダンで遊んでいます。気に入ったデッキを作れたフォーマットで遊んでいることが多いです。
今回はパイオニアフォーマットにおける碑出告シュートのデッキガイドです。
このデッキで都内のチャンピオンズカップ店舗予選に出続けたので顔見知りがちょっと増えました。
3ヶ月近く熱量を持って調整し続けて情が沸いたのでnoteを書いて供養することにしました。
戦績は異界の進化2枚/邪悪な熱気9枚/思考囲い4枚(晴れる屋の高額争奪優勝して貰った)です。
碑出告シュートとは?
デッキコンセプト
《碑出告と開璃》+《爆発的特異性》によるコンボをフィニッシャーに据えた青黒コントロールです。
3・4ターン目のどちらかで2アクションして攻守を入れ替え、1回分上回ったアクションで《時を超えた探索》《碑出告と開璃》を唱えます。
コンボを決めれば即死まで持っていけるので攻守の入れ替えからゲームを終わらせるまでの手数が少なく済むのがセールスポイントです。
デッキの強み
勝つまでに必要な枚数が少ない
理論値だけなら土地5枚+碑出告1枚の少ない枚数で勝つことがでます。ディグや竹沼が碑出告に変わるのでチャンスは多いです。理不尽なトップデックからの逆転勝ちが発生します。制圧しなければならないターンが短い
フィニッシャーを投下してから勝つまでが速いので従来の青黒コントロールと比較して制圧しなければならないターンが短いです。妨害が軽くて厚いので序盤のぶん回りを抑止しやすい
青黒コントロールの長所ですね。1マナで相手に干渉でき、2マナも妨害できるカードが揃っているのでウィニーと同じペースで手札を吐いて干渉できます。
デッキの弱み
爆発的特異性が邪魔すぎる
赤マナなんか入ってません。構造上の欠陥です。普段は何もしないゴミが4枚入ってるのでデッキ全体のバリューが低くゲームが伸びるとボロが出ます。
それに加えて重たいカードを8枚入れるのでとんでもない初手が来ます。
ディグや碑出告1枚で勝てる代わりに背負ったリスクなので甘んじて受け入れましょう。カードごとの役割が多い
このデッキのカードはドロー・フィニッシャー・妨害・マナソースの4種の役割に分かれています。妨害は相手に合ったものを引けなければならずマナソースも必要な枚数が5枚と多いです。
マジックのコントロールは大体そんな感じなのでサイド後頑張ります。
採用カード
メインボード
《碑出告と開璃》
フィニッシャーです。
コンボが揃ってなくても叩きつけます。
対戦相手からすれば爆発的特異性を積み込んでることをケアしなければならず動きを縛ることが可能です。
ドロー誘発で除去されてもドローはできるし死亡誘発で爆発的特異性以外のスペルが捲れても強いので除去を警戒する必要もあまりないです。
2枚目を引くとレジェンドルールで死亡することができ死亡誘発と着地誘発を好きな順で解決できるので、2枚目を引いたら自爆の手間が省けます。
MTGアリーナでレジェンドルールによる自爆をする場合は設定で能力の解決順を選択できるようにしておきましょう。
積み込みが遅いとトップが弱いのがバレるので素早く積む練習をしておきましょう。
引けなきゃ話にならないので4枚。
《爆発的特異性》
フィニッシャーです
碑出告以外では唱えられないです。赤マナを入れるのも大変なのでね…
事故要因ですがコンボが揃わなければ話にならないので4枚。
2枚引いても碑出告で2枚積み込むと自爆までの猶予が延びるので全くの無駄というわけでもないです。
サイドアウト候補筆頭。
《時を越えた探索》
このカードを4ターン目に唱えられそうな手札をキープします。
軽い妨害が多いので2枚目以降も簡単に唱えられるでしょう。
最強なので4枚
《思考囲い》
相手のデッキが分からず
・1ターン目タップイン処理
・3ターン目にアンタップ状態の土地を3枚
なら3ターン目まで溜めます。
序盤は能動的なアクションがないため2・3ターン目でマナが足りなくなることはないからです。
2ターン目に除去やかき消しを構えてディグを唱える前にテンポ負けしないようにします。
構えるコントロールに囲いを4枚入れるのは入れすぎですが、5マナのソーサリータイミングのアクションを通す必要があるので4枚入ってます。
4ターン目にディグを唱えるためにも1・3ターン目に囲いを唱えて墓地を貯めたいです。
《致命的な一押し》
時を越えた探索を使う前に攻守を入れ換えておきたいので軽い妨害はたくさんほしいです。
探査コストのための《寓話の小路》や《サメ台風》x=0で紛争してることが多いです。
文句無しの4枚
《考慮》
探査コストを用意しながらデッキを掘り進めます。
ディグを使うと急にアクション回数が増えて手札に余るのでイゼットフェニックスのように溜めることはあまりしません。さっさと使ってディグを回しましょう。
考慮を消化するためのショックインも肯定されます。
探査コストが増えてデッキを堀り進められるキャントリップの中では1番強いので考慮のみを4枚採用しています。
《かき消し》
碑出告の自爆スイッチ兼序盤の妨害です。
自分のスペルを対象に取れるので考慮や囲いを自分から打ち消して能動的に自爆可能です。万が一コンボを回避されてゲームが続いてしまった場合を考慮してコピーの対象をかき消し本体にしておくと良いです。
3ターン目に2アクションできるとディグを使いやすいのでカウンターも軽いものが良いです。
序盤さえ何とかすればコンボで勝てるので賞味期限の短さは他のコントロールほど気にならないです。
《悪意ある妨害》
追加のカウンター
ハードカウンターがあるだけでディグの使い勝手が変わるので重たいですが1枚だけ採用しています。
爆発的特異性を4枚入れるせいでトップデックが弱いので少しでもドロー操作したいのでこちらを採用しました。
構えすぎて碑出告のターンまで相手の手札が残る展開は避けたいのでカウンターは少なめでいいです。
《無情な行動》
自爆スイッチ兼除去その1
プッシュだけでは単体除去が足りなくなるので後述の《喉首狙い》と合わせて2~3枚欲しいです。
自爆スイッチの役割があるのでサイド後のロータスコンボにドロモカやザカマを投入されても無理なく対処できます。
マナクリにプッシュを使った後でもエシカの戦車に対処できスクレルブを触れるます。
誤差である。
《喉首狙い》
自爆スイッチ兼除去その2
熊野やロクソドンが増えてきたので無情な行動と散らしてます。
誤差である。
《サメ台風》
コンボが揃わないときの勝ち手段です。
相手のハンデスが厚くて手札がスカスカにされてコンボが成立しないときにハードキャストするプランでゲームします。
碑出告でディグを捲ったり爆発的特異性をカウンターされた場合は残りのライフを詰める仕事が発生するのでそれをサメ台風にやらせています。
デッキ全体が重たいのでX=0で紛争したりやることがないときに墓地を増やしてデッキを掘るのに使っても問題ないです。特に2ターン目でカウンター構えてたのに相手が何もしてこなければディグのためにサイクリングした方がいいでしょう。
用途は広いので3枚ですが重たいうえにどの役割をやらせても2~3番手の活躍になるので減量候補です。
島4沼2
寓話の小路を4枚使うので基本土地は多めに入れます。
m10ランドを低リスクで運用できるようになりました。
アーボーグがあり、青のダブルシンボルが多いので島優先です。
《湿った墓》4《水没した地下墓地》4
タップインを許容できる土地は3枚目と6枚目のみ。
スロウもファストも噛み合わないです。
マナベースに手を加えるときは2ターン目以降は常にアンタップインできるようにしたいです。
《寓話の小路》4
ディグとプッシュと碑出告が4枚ずつあるので序盤のタップインに目をつぶれるほど強いです。
ディグを唱えてからはプッシュを強く使うためになるべく場に残しておきたいです。
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》1
寓話の小路を場に残しながらマナを出すために採用しました。
寓話を着色するのは後半でいいので山を黒くして相手の手助けをしてしまわないようにできるだけ後出しにします。
《ストームジャイアントの聖堂》1《目玉の暴君の棲み家》1
後半のタップインを許容できないので少なめです。
マナフラ受け、最低限のフィニッシャー、ブロッカーになれるので採用はします。
ミシュラランドで勝つ機会は少ないのでドロー操作できる土地が増えたら入れ換えを検討したいです。
1~2ターン目は色マナも大事なので《変わり谷》は運用できないです。
《天上都市、大田原》1
1枚は入れ得なのでとりあえず入れてます。並べられるなら土地は並べておきたいデッキなので2枚目は不要でしょう。
忘却の輪で碑出告を追放された状態で場に2枚目の碑出告を出せれば大田原も自爆スイッチになります。
サイド後はカリタスとシェオルドレッドを入れるので軽減しやすくなります。
《ヴァントレス城》1
1枚でも多くドロー操作が欲しいので採用してます。2枚目を検討してもいいくらい強いです。
マナが余った状態でアップキープに起動するとデッキトップを固定できるようになるので、デッキトップを《爆発的特異性》できるようになります。滅多にやりません。
《見捨てられたぬかるみ、竹沼》2
碑出告への依存度が高すぎるので2枚目を採用してます。
肥やした墓地は探査コストになるので暇な状態で手札に余ったらさっさと魂力した方がいいです。
サイドプランのカリタスシェオルドレッドを拾えるのでサイド後は更に強く使えます。
サイドボード
《減衰球》2
ロータスコンボが無理なので枠を確保してます。
減衰球で時間を稼いで7マナからタイムラグ無しで碑出告を自爆させるプランでゲームをするので母聖樹されても気を強く持ちましょう
《集団疾病》1
ミレックスと赤白召集に対してサイドインします。
後置きできるのが素晴らしいです。
《強迫》3
青白コントロール相手に3枚使います。
主なターゲットは追放除去やドビンの拒否権です。
強迫を入れたいけど抜くものがない場合は無理に3枚目は入れないようにします。
《神秘の論争》2
青い相手に入れます。
主なターゲットはスピリットの生物とコントロールのドローソースです。
対コントロールは後手を取ってドローを消します。
1マナになれないなら価値はないので相手の青いカードが少ないなら入れないようにします。
《影の評決》2
呪文捕らえされずクロクサを後腐れなく対処できる全体除去です。
猫かまどとオブニクシリスをまとめて崩壊させられます。
救出専門家を弱くする役割もあるので下手に4マナで死亡させるよりこっちの方が復帰しにくくなります。
軽い妨害で序盤を生き残ること自体はできるので重たくても相手のリソースにより大きなダメージを残せるカードを採用しています。
《カリタス》2
ビートダウン相手に囲いと入れ換える用途で採用しています。
シェオルとの違いは以下の通り
・除去とセットで握れた場合に即効性が増す
・墓地対策を兼ねる
・シェオルの横に置ける
・ライフゲインのペースがシェオルより速い
《レイ・オブ・エンフィーブルメント》2
追加の除去枠です。
白単のエーデリン、パルへリオンの脂牙、グルールのラノエルを狙います。緑単には他のカードでも妨害できるので後手のみ採用しています。
《シェオルドレッド》1
サイド後は相手の除去が減るので1枚で勝てるクリーチャーを入れたいので採用しました。
対ラクドスでは重めミッドレンジになるためにクリーチャーを増やしたいです。
碑出告より隙が少なく早期に勝てるのでほとんどの試合でサイドインしてます。他に枠が空くなら3枚目までは検討したいです。
プレイ指針
キープ基準
当面の目標はディグを唱えることです。
序盤から動ける手札をキープして以下の状況を避けてください。
・墓地が足りなくてディグが使えない
・相手のパーマネントに押されて4マナでドローする暇がない
相手の動きに着いていくことができればディグが全てを解決します。
コンボが初手に揃っていても片割れの使い道が無さすぎるのと囲いが流行ってるので評価点にはならないです。
有効射程
5点ごとにボーダーがあります。余裕があるならライフを詰めておきましょう。
25点:碑出告パンチ+コンボ起動で達成できます。
20点:殴らずにコンボだけで達成可能なラインです。
15点:碑出告ぐパンチ+コンボ起動した際に爆発的特異性をカウンターされても勝てるラインです。否認やドビンの拒否権を突破して勝てます。
爆発的特異性(20点)ではなくディグ(8点+2ドロー)をめくった場合は2度目のコンボ起動が見えてくるので28/23/18/13/8点もボーダーになります。意識しておくとロングゲームで役に立ちます。
爆発的特異性の位置
碑出告を出したターンに自爆できない場合どこに《爆発的特異性》を仕込むかという話です。
自分のアップキープに起爆できることが多いので基本的には上に置きます。
考慮や占術を構えられるなら下に置きます。
下に置くメリットとしては、上に積んだカードを引いてソーサリータイミングのアクションを挟んでからコンボを仕掛けられる点が挙げられます。
”爆発的特異性へのカウンターを思考囲いで抜いてから起爆”のような動きが可能になります。
滅多にやりませんが、相手のプレイ傾向を見て順番を決めることもあります。
私はカウンターやサメ台風への反応から相手の動きを予測してます。警戒するプレイヤーは碑出告を簡単に除去しないし、そうでないプレイヤーは割り切って除去を使ってきます。
対面ごとの立ち回り
ラクドスミッドレンジ/サクリファイス
メインは除去コントロールとして立ち回りデッキコンセプト通りに動きます。
序盤のアクションが足りないと負けるので軽い手札をキープしましょう。
サイド後は爆発的特異性を抜いて全除去と4マナ生物を投入しデブミッドレンジに変形します。
囲いは減らしますが全ては抜きません。
ラクドスサクリファイスについても立ち回りは変わりませんデブミッドレンジに変形し、コントロール側に立って碑出告とディグのアドバンテージで勝ちます。
青白コントロール/ロータス
選べるなら後手を取りましょう。
メインボードは不利なので多少無理そうでも碑出告を叩きつけます。
サイド後は手札の枚数で勝負します。強迫やカウンターはドローソースを狙い、碑出告を通します。
ドビンの拒否権で爆発的特異性をカウンターされるのは防げないので2回コンボを決めるか2回殴ってからコンボを起動するつもりでプレイします。
無情な行動は自爆スイッチなので抜くものがなければサイド後も残します。サメトークンやロータス型から出てくる生物に対処する役割もあります。
ロータス型相手でも同じ立ち回りになりますリソースが増える動きを縛りましょう。
ロータスコンボ
メインボードは運良くカウンターとハンデスを固め引きしたときに勝つ可能性があります。ロータス素引きされてたら敗色濃厚。
ソフトカウンターは全てケアされるので序盤のドローに当てます。
減衰玉をサイドインして土地を7枚並べてコンボを通すのを狙いましょう。
ゲームの争点が明確なだけで勝率が極端に悪いわけではないです。
独創力
対青白コントロールと似ています。
こちらのコンボはカウンターでしか干渉されないのでハンデスを引き付けて打つようにしましょう。
場の鮫が無くなってかき消しが2マナ要求になるとコンボが通ってしまうので相手のサメ台風に気を付けつつもライフは詰めておきたいです。
青ハルクが飛んでくるのでサメ台風をコンバット中にサイクリングするのは非常に危険
対青白同様に後手有利で手札の枚数勝負です。
ファイアーズ
わざわざ書くまでもない有利マッチです。
テキトーに打ち消してテキトーにハンデスしてればそのうち勝ちます。
緑単
信心を貯められないように立ち回りましょう。2ターン目にトロールが着地して江鹿の戦車が通ると負けます。
序盤から足を引っ張りまくるのでカーンから石の脳なんて間に合いません。
ファイアーズと大体一緒で有利マッチです。
ボロス
岩へのつなぎ止めがぶっ刺さるマッチです。
1枚は潔く使わせて2枚目のクリーチャーで勝つのを目指します。
7月以降の環境はボロスが増えたので全体除去の3枚目を用意すれば良かったと思いました。
3枚目は衰滅を推奨
今後の改善案
今後このデッキを改良するにあたって改善したいことを備忘録的に残しておこうと思います。
碑出告が5ターン目に死ねばいいのに
最速で5ターン目に着地してそのまま死ねればボロスとの相性が大幅に改善するのでコントロール向けのサクリ台が欲しいところ
《ヴェールのリリアナ》が候補であるが自分の手札が締まるだけに見え
要練習かもしれない
先手2ターン目の《安らかな眠り》が超キツイ
自由枠に《呪文貫き》が採用できればある程度解消される
《勢団の銀行破り》についても同様。こちらは自分も採用した方がいいかもしれないがディグとのかみ合わせが悪い
終わりに
以上、碑出告シュートのデッキガイドでした。
コンボを内蔵しながらも軽いアクションで攻守を入れ替えて重くて強いカードで捲るというコントロールの基本に忠実な動きをしながらも《碑出告と開璃》のユニークな挙動を楽しむことができるデッキになったと思います。
この記事を通じて《碑出告と開璃》の値段が200円くらいまで上がれば幸いです。
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