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良いマイクとは何なのか?

とある配信者が言った。10万円で良いマイク買いてぇ~~!ファンボの僕は頼まれてもないのにせっせと調べてみた。

本稿は筆者が最近調べてたPCでお喋りする用のマイクについてまとめたい。

まずオンライン通話をしていてよくある問題

「周囲の残響や余計な音が入る」
「音が割れている、音質が良くない」
「声がとぎれとぎれ」
「マイクを触っているのかガサゴソとうるさい」
「息が入ってしまう」

これらを感じない声であればストレスなく会話が出来、安心して聞いていられる声と言える。

結論から言うとそれらを一手に解決する放送向けトーク用マイクが存在する事に気付いた。

それがこのSHURE SM7B。

SHUREのマイクと言えばSM58を真っ先に思い浮かべる人の方がほとんどだろう。しかし音を聞きスペックを見ればこのマイクが如何にしてトーク用マイクとして定番の地位を築いたかなんとなく分かってきた。

とは言えお値段的にもご立派なこいつは易々とは手が出ない。配信を仕事にしている様な人であればこれをまず1本試して基準にすると良いのだろう。

さてこのマイク何が優れているのかポイントを挙げると

・対ノイズ性
・指向性
・頑丈さ
・繋いで加工が要らない音質
・ポップフィルターの性能

そう、ぱっと見で分かる。このマイク…堅牢過ぎる。

初見ではどうみてもコンデンサマイクの様相を呈しているがその実これはダイナミックマイク。この大きなボディの中にショックマウントが収まっており収音ユニットがそこに吊られている。そのため床の振動やマイクを移動した時に乗ってしまうノイズを解消する事が出来る。コンデンサマイクは本体を丸ごとショックマウントで吊るのでかさばってしまうし動かす事自体不安定で危険だがこのタイプならその心配はなさそうだ。

そして露骨にデカイポップフィルター。ガンマイク程ではないが1m以内で使うようなマイクにしてはどう考えてもデカイ。これだけデカければ吹かれなんてほぼ起きない。そして付属の大フィルターはもっとデカイ。えぇ…(困惑)

高度な電磁波シールドにより、パソコンの画面やスタジオ機器から生じるハムノイズをシャットアウト。(メーカー紹介文より引用)

もちろん通常のマイクだって金属製のボディであったり内部回路を導電体で覆う事でシールドする事は出来るだろうがこの点をセールスポイントとする辺りにSHUREの自信が伺える。PCはそれ自体が大きな電磁ノイズの発生源となる為この性能が高い事は大きなアドバンテージだ。

指向性については他のダイナミックマイクと大きな差はないように感じられる。と言うか指向性のあるマイクを適切な距離でマイキングする事だけで音質面はかなり改善できる。その点SM7Bは一般的な単一指向性と言っていいだろうし十分な性能だろう。単一指向性である以上マイクに近づくほど低音が膨らむ近接効果は避けられないが、このマイクは適度なボリュームで収まっている様に感じられる。筆者は普段beta58Aと言うマイクを使っているのだが近接効果の強さと超単一指向性に悩まされている。何事も適度が良いのだ。

肝心の音質については100Hz辺りから滑らかにローカットがされている。収音帯域は50-20000Hzなので声に不要な超低音は最初からカット録れない様になっている。また耳障りになりがちな7kHz,8kHz付近が意図的に削られている上、本体には500Hz付近から下を削るBass Rolloff、1kHzから6kHz付近に向かって特徴的にシェイプされたPresence Boostスイッチがある。フラットの状態でもある程度作り込まれた音ではあるがこれらのスイッチを活用する事でマイクの距離等での音質変化にも対応できそうだ。

と言う事でSM7Bについての所感をまとめてみた。また記事作成に当たってYoutubeチャンネルPodcastageさんの以下の動画を参考にしました。


SM7Bが欲しい…マイケルジャクソンもレコーディングで使ってたし。SM7BはPC回りで使う為に必要な機能、性能を十二分に備えていると言える。だがこの値段はやはり手が出しづらい…他社製品や低価格帯の配信向きマイクはないものか?いやある。あるにはあるが何かが足りない。何を残して何を捨てるのか。その選択肢について次回以降まとめたい。

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