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子どもの金融教育とはなにか

最近いろんなところで、「お金の教育」や「金融教育」といった言葉を見るようになったと思います。今日も日経新聞で下記の記事が出ていました。

金融教育とweb検索してみると、金融庁や日銀を中心に国として推し進めていることだと分かります。
そんな金融教育に関して、自分なりに学び理解したことをまとめようと思います。

金融教育とは何か

金融教育支援を行う金融広報中央委員会(日本銀行を中心とした広報活動を行う組織)によると「金融教育は、お金や金融のさまざまな働きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育」としています。

つまりは、金融教育は、社会におけるお金や金融の仕組みを理解し、国民一人一人が自分自身の人生・生活や社会について、自分ごととして考え、自分から行動できるような状態を目指すものであるといえます。金融教育の目標は、知識をつけることだけに留まらず、考え・行動すると言った能動的な姿勢をつけることです。

なぜ子どもへの金融教育が大切なのか

大人になっても、「お金がない」、「無駄遣いばかりしてしまい、貯金や資産形成が思うようにできていない」、「詐欺のような商品を買ってしまった」など、お金に関する悩みや不安の声をよく耳にします。こうした、大人になってからのお金のトラブルを防ぐためには、子どものうちから適切な金銭感覚やお金の適切な使い方を理解することが大変重要です。もちろん、大人になってから学習をすることも可能ではありますが、英語などといった語学の学習と同じで、幼少期の学習の方が学習効果が高いと言われています(違う記事で書きます)。
子どものうちに金融に関する教育を十分に実施てきていた場合とそうでない場合とでは、お金の考え方や行動に違いが生まれてしまいます。子どものうちからお金を扱う経験を積み重ねることで、将来的に無駄遣いを防ぎ、適切な家計管理を行うことができるような大人になることに役立つのではないでしょうか。

では実際に、「いつから子どもにお金について学ばせることが必要なのか」という疑問に対しては、子どもがお金に触れ、社会との関わりを持ち始める時に、できるだけ早い年齢から始めることをおすすめします。もちろん、いきなり「お金の価値」を理解させるのは難しいため、お金に触れることができる環境づくりから始め、少しずつ、「お金と物を交換する」、「高い物と安い物を比べる」、「お小遣いを管理する」、「お小遣いを貯める」というように、理解を深めていくと、金銭感覚や収支管理の習慣が定着していきます。

高校でも金融教育が始まる?

2022年度からの高校の学習指導要領が改訂され、金融商品(株式や債券、投資信託など)による資産形成についての内容をが公教育に導入されることになりました。

もちろん今までも金融商品に関する教育がなかったわけではありませんが、社会のシステム・仕組みを理解するということに重きを置くような教育でした。それに対し、今後は、個人の資産形成という視点で金融商品に関する教育を行うことになるため、それぞれが自分の人生や社会との関わりの中で金融をどのように活用していくか、ということについて学ぶ機会が与えられるようになるのです。

今後、学校教育への導入をはじめとして、「金融教育」の取り組みが社会的に活発化していくことが想定されます。

子どものうちから金融教育をやっていきましょう

子どものうちからお金に触れ、お金を取り扱うスキルを身に付けていくことで、大人になってからの将来のトラブルを防ぐことにもつながります。また、自分の人生設計や社会との関わり方について考える力を身につけることにもつながります。学校での金融教育も活発化していく中ではありますが、早期からのご家庭での学習も同様に重要性が高まっていきます。

近年では子どもの金融教育に関するゲームやアプリなどの便利なツールも増えているため、うまく取り入れながら、親子で一緒に楽しみながらお金についての教育を始めていくと良いでしょう。
今後、子どもの金融教育に関して役に立つトピックやコンテンツを発信していきます。


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