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虚体

埴谷雄高を時折紐とく。困っときの埴谷雄高。『死霊』の前半は筆が前のめりでカッコイイが、大病したあとの後半は、やや喰いたりない。ややどころではなく、全く別人か、と思うぐらいマイルドになってる。私にとって、前半のヘビーな感触が好きで愛読している。