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【#ミリアニ 】 Sentimental Venusとは何だったのか

ミリアニ12話の元ネタになった2nd LIVE Day2の『Sentimental Venus』について先行上映後に以下のようなポストを見かけた(微妙に表現を変えている)。

演出だと勘違いした観客が偶然歌った
助けなきゃ! とかいう気持ちからではない
演者が歌ってー! の煽りを入れるのはなんか違う

これは部分的に確かであり「演出だと思った」という人は実際に多く、ミリオンラジオにもそのようなメールが来ていたし、2015年の年末番組でも触れられている。

アイドルマスター年末特別番組「ゆくM@S くるM@S 2015」3/7


しかし少なくとも最初に声を出した・歌い出した人たちはそういうつもりではなかったハズなので、当時を知るものとして振り返ってみたい。

ミリアニ作中におけるSVの意味は第3幕の感想記事にて


論拠

聴き慣れており、かつ人気曲だったこと


最初の歌唱から前日の2nd LIVE Day1までで8回歌われている(Sentimental Venus - アイドルマスター楽曲メモ)

ライブで歌われることで曲の良さがより伝わり、初期の人気曲のひとつだった。

曲中、2サビの手前でも音が止まったこと


ライブBDに収録されており、演者が目くばせしている様子が収められている。

ミリオン3rdツアー詳細発表&2ndライブ振り返りニコ生 1/3(13:39~)

原曲の当該箇所にブレイクは無い、聴き慣れた曲なので当然違和感を覚える。

マンガ『アイドルマスター2 The world is all one!!』の存在


『アイドルマスター2 The world is all one!!』5巻より
『アイドルマスター2 The world is all one!!』5巻より
『アイドルマスター2 The world is all one!!』5巻より


CS版アイマス2やアニメ『アイドルマスター』とは異なるストーリーだが、特に竜宮小町周りを非常に良く描けている名作なので是非読んでいただきたい。
2nd LIVE当時はASからの流れでライブに参加しているユーザーも多かったのでこの場面を思い浮かべた人も多かったはず。
自分はこの作品のおかげで2サビ前に音が止まった時に緊張が走ったし、歌う覚悟が決まっていた。

ちなみに2nd LIVEは全国の映画館でライブビューイングが実施されており、どこの会場でも合唱が起こっていたことはよく知られている。
たまたま現地にいたのは自分らだったけど、たぶん当時ならみんなできた。
LVだろうとなんだろうと距離は関係ないんだな、繋がっているんだなと思えた。
だから特別誇るような話でもなく、そんなことより次曲の『Helloコンチェルト』が楽しすぎて、あの程度トラブルですらないわ!という気持ちだったことを良く覚えている。

「迎えにいこう」の余談


12話で歌詞の最後の一節「迎えにいこう」の前に横山奈緒が「せーっの」と声かけをしているが、自分はこの場面をみて舌を巻いた。
意図したかは不明である。しかし奈緒が煽ることには必然性があるのだ。

2020年コロナ禍が始まった当初、7thライブが飛んだ直後にミリオンライブは過去のライブ映像を無料で一挙放送した。
1stか5thまでをめちゃくちゃなスケジュールで放送したことでステイホーム中だったファンは大いに盛り上がった。

なんだこのスケジュール

その際、ライブを実況していた横山奈緒役の渡部優衣が「迎えにいこう」まで繋げずに歌を終わらせたことを「後悔」している旨をツイートしたのだ。
ツイートはしばらく後に削除されているのだが、


ファンみんなが「あれが最善だった」「謝ることなんてない」とリプライしている様子だけは確認できる。

to:watanabeyui_Ton since:2020-06-07_16:22:00_JST until:2020-06-07_16:49:59_JST - 検索 / X

実際のライブでは「迎えにいこう」は最後のMCで回収されており、むしろそのMCこそあのライブの最も美しい瞬間だったとすら思う。

しかしそれはそれとして、本人はあの”現場判断”を悔やんではいた。
12話での奈緒の「せーっの」は、それを改めて回収したのではないかと思わずにいられない。

あなたが居てくれることが


2ndのSVとその後の時間をモチーフにしてくれたことでユーザーであるこちら側も巻き込んでくれた。
劇場の始まりをつむぎ、史実の流れも汲んで再構築した新約ミリオンライブ「ミリアニ」は本当に宝物だ。

繋いで繋いでここまでこれたなと思う。
だからこれからも止まらないミリオンライブを繋いでいきたい。
そのためにいっしょに居たい。

THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!! 東京公演 Day2での天海春香役の中村繪里子の言葉を引用する。

(劇場版で春香が志保にかけた言葉、「考え方はそれぞれでいいと思う」に触れて)
「アイドルマスター」っていう大きな作品に、みなさんがいろんな形で関わってくださって
それに向き合うかたち、考え方、想い、行動、本当に”それぞれ”でいいと思います。

今日ここに来てくださることも愛情ですし、ゲームを通して春香たちをプロデュースしてくださることも嬉しいですし
その先に私たちをみて、私たちが馬鹿みたいなおしゃべりをしたりちょっとかわいいところを見せて恥ずかしがってみたりっていうラジオに触れてくださることも嬉しいですし。
もう本当に数限りのないアイドルマスターにみなさんといっしょにこれからも出会っていけること…

プロデューサーさんとお呼びしているけども、どうでもいいんです!
みんなが居てくれれば。
プロデュース活動の形は本当にどうでもいいんです。
みんなが居てくれることが私にとっての「プロデューサーさん」だから。

だからこれからもアイドルマスターのために、どうかみなさん”居て”ください。

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