『ウサギのバイク』の良さ

 スピッツの2ndアルバム『名前をつけてやる』の一曲目がこの曲である。この曲の素晴らしさをベテランち先生が仰っていたので、引用させていただきたい。

 この曲の前半は「ラ」と「トゥ」だけで構成され、歌詞は「ウサギのバイク」で始まり「ウサギのバイク」で終わる。その時点でかなり尖っている。

 さらに尖っているポイント。それはバンド名が「犬」、アルバムのジャケ写が「猫」、曲名が「ウサギ」であることだ。その時点でスピッツのセンスに惚れる。

 ウサギの長い耳を、バイクのハンドルに見立てているようにも思える。

 歌詞は初期のスピッツらしく、幻想的で青春的で、エロスを感じる。「脈拍のおかしなリズム よろこびに溢れながら」「今にも壊れそうな」「優しいあの娘を連れて行こう」

 ライブでいつか聴いてみたいな。