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ドキンダンテコントロール解説

 お久しぶりです。たこ焼きそば。です。

 最近は競技よりもジャッジとして活動することが多く、色々と悪戦苦闘中です(ⅹ△ⅹ;)

 ジャッジとして活動してる合間に密かに開発していた新デッキを筆者の代わりに有志達に託したところ、8回中5回予選突破、その内優勝×1 べ8×2 本戦一没×2の不利対面との遭遇やどうしようも無い事故などで若干惜しい結果が多いものの、かなり良い結果を出してくれました。

 今回はそんな『ドキンダンテコントロール』について解説していきます。


 筆者が 「文章でサバキZ分かるかなぁ…」と嘆いていたらフォロワーさんが対戦動画をつくってくれましたので、「文章を読むのがかったるい!」という方はこちらの動画をご覧下さい。


デッキリスト

 はい。お察しの通り、サバキZです。

 従来型のサバキZはクリーチャーを主として扱うデッキなら達閃やエモハ。呪文を主として扱うデッキならモモミーズなど相手に合わせて大型クリーチャーでロックしてゲームを支配するのが主流でした。

 それでもインフレに呑まれた現代デュエマ。達閃やエモハ一体だけポン置きする程度なら簡単に乗り越えてきます。

 それ以外にも大型メタクリが片方に寄せたロック性能をしているが故に担当では無いデッキに対してあまり効力も発揮しない点も気になりました。

 そこである程度、どんなデッキに対しても有効な大型メタリカor光ドラゴンはないかと探していた時に見つけたカードがこちら。

 禁忌と奇跡の象徴、ドキンダンテ。

 従来のドキンダンテデッキは獅子王基盤でドカンとマナを伸ばしてドキンダンテを着地させるか、ミステリーキューブなどを駆使して早期着地させるものが殆どでした。

 前者はドキンダンテを着地させる頃には手札が薄くなっており、ドキンダンテの強みである対応力に長けたカウンターが活かしにくい事が多かった印象。
  
 またその手のデッキは、呪文よりクリーチャーの方が比率が高いことが多く、唱えて強い呪文もSSSやルシファーなど手札に抱えてもあまり美味しくないものばかりでドキンダンテを上手く扱えるとはお世辞にも言えないと思っています。

 そこで今回目をつけたのが旋律のプレリュードを軸とした白零DG。

 最速3t、安定4t目にサッヴァークDGによる3ドロー+紋章無料詠唱でガッツリ手札を増やした状態でドキンダンテを着地させ、ゲームを一気にコントロールしていきます。

 ジャミング・チャフやパシフィック・スパークで相手の動きを阻害、煌世主ノ正裁Zを唱えて相手ターンにソリティアを始めるのはもちろん、堅珠や穿ツでマジックの革命チェンジを先に封じ込めたりなど15枚ある必殺カードを巧みに使い分け、勝利を目指します。

 相手の行動に合わせて合わせてカウンターで動きを封じ込める姿はまさに絶命陣。

 「ドキンダンテは後出しだから絶命陣とは違うだろ!」は受け付けておりません。

 それはさておき、ゲームエンド級の展開が魅力な煌世主ノ正裁Zや、サッヴァークと絡めた離れないメタカードとして非常に強力な達閃やミクセルは、ドキンダンテから唱えて強い呪文でもあるため、『ドキンダンテから唱える専用の呪文』の枠を無理に取る必要が無く、デッキに無駄がないもの強み。

 5000VTやヒメカットで戻されたミクセルや達閃はドキンダンテから唱える煌世主ノ正裁Zでそのまま出し直せる、ドキンダンテでそのまま唱え直せるなど、事実上の除去耐性付与や全体メガラストバースト付与カードと言っても過言では無いですね。

 
 煌世主やミクセルなどは自発的に使っても強いカードなので、このデッキこそドキンダンテを最も強く扱えるデッキなのではと考えています。

 とはいえ、ドキンダンテよりも優先する択もあったり、手札キープやツインパクトを上か下かどっちとして扱うかなど選択肢の数も無数に増えているので、事前にプレイを詰めておかないと思った以上に苦戦します。

 単純に見えて実はかなり奥が深い。

カウンターパターン

 

ケース①

「キリモミヤマアラシ!よし軽減されたゴスペルを…」

「ドキンダンテ効果、堅珠ノ正裁Z唱えます。堅珠の効果でマナより大きいクリーチャーは出る度ボトム送りです」

「ぼ、僕のゴスペルがぁぁ😭」

ケース②

「キリモミヤマアラシ!頼む何もしないでくれ!」

「正義ノ裁キ唱えます。ドロー」

「よっしゃ!ゴスペル召喚!これで勝ちだ!」

「ドキンダンテ効果パシフィックスパーク唱えます。全タップ。次のターン、ドキンダンテでゴスペル踏み潰します」

「ぼ、僕のゴスペルがぁ😭」

ケース③

「コルフレで手札を整えてバーシにチェンジしてゲームを決めるぞ!パーフェクトコールドフレイム!」

「ドキンダンテ効果ジャミングチャフ唱えます。もう呪文は唱えられません」

「ぼ、僕のファイアがぁぁ😭」


ケース④

「ならば、何もせずにバーシチェンジファイア!これでどうだ!」

「ファイア唱えたのでドキンダンテ効果使います。煌世主ノ正裁Z唱え、効果で達閃を出します。あなたは既に一体目のバーシを出してるのでカクメイジンはでません」

「ぼ、僕のカクメイジンがぁぁ😭」


ケース⑤

「カクメイジンでWブレイク通りますか?」

「通ります」

「ファイナルストップで呪文封じとパーフェクトファイアからの単騎マグナム!これで勝ち確!」

「ドキンダンテ効果2回ストック。一回目で穿ツ唱えます」

「呪文唱えられません」

「正義ノ裁キがその効果を打ち消してるので穿ツ唱えますね。穿ツ効果で単騎を盾送り。2回目で煌世主唱えます。卵DG着地わちゃわちゃわちゃわちゃ……裁きの紋章を何度も使い回して穿ツでそちらのクリーチャー全て盾送り、達閃着地でクリーチャーはもう出ません」

「ほへ?」

「一応カクメイジンが離れてもブレイクは継続+ブロックの宣言タイミングは過ぎてるので2点は通ります」

※転生や卵DGで自分の盾を0にした場合、そのままダイレクト攻撃にはならず、攻撃キャンセルの形になります。

https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/43864/

「2点ブレイク…」

「盤面十数体居ます。5点割ってダイレクトアタック」


 今のはほんの一例ですが、相手の動きに反応してカウンターを狙えるのがドキンダンテの強み。

 デュエルマスターズはSTぐらいでしか相手のターンに動けず、相手も無意識にそれを前提として考えているので、かなりポカを起こしやすいのも強み。

 

 ドキンダンテを着地させて有効札を抱えるといった、ルートが単純明快なため、従来型のサバキZよりも初心者に扱いやすく、サバキZ未経験者でも入賞するなど初心者にも扱いやすい構築となっております。

対面解説

微有利

体感先手7〜6割 後手5〜4割

 マジック側がサバキを理解しているか否かで勝率が変動しますがだいたい微有利よりの認識。

 サバキは難しいデッキというイメージから理解しようとする人は少なく、「使用者も少ないだろうから、あたったら割り切り」と考えている人が非常に多いので実際の勝率はこれよりも高いと考えています。

 ですが、ここまで構築やプレイを詰めても後手取った瞬間に破壊される事があったり、紋章が上手く絡まずにあっさり貫通することもしばしば。

 ここまで構築やプレイを寄せてもなお粉砕してくるマジックはえげつない強さですね。

 
 それはさておき、堅珠ノ正裁Zの扱いさえ正しく理解できれば勝率も幾分か改善できます。

 堅珠は1ターンしか機能しないメタカードとはいえ、他のメタカードと違い、除去することが出来ないため事実上のEXターンを得ます。

 オマケのようについているサバキZがこれまた強力で、バーシ一点で発動させてカクメイジンを牽制したり、転生で使い回す事でバーシカクメイジンをそもそも出させない動きも可能になり、煌世主ノ正裁Zを唱えるまでターンを稼ぎます。  

 堅珠は転生で拾った際にサバキZとして使えるよう他の紋章と重ねて置く場面が多い。

 破面→堅珠→サッヴァークDGのように相手が動き出す直前にワンクッション置いてサッヴァークDG着地を安全に狙う。

 ドキンダンテ着地=勝利に直結しますが、堅珠が絡まない場合はサッヴァークDG(ドキンダンテ)は使う場面がないためマナに埋め、煌世主ノ正裁Zを起点とした卵DGなどのカウンターを目指します。

 卵DGでSTを踏む裏目よりも得られるリターンの方が確実にデカイため容赦なく割りましょう。
 

 最終的にはジャミングチャフもしくは、堅珠やミクセル、達閃+サッヴァークで盾や耐性を増やしながら詰めるのが理想。

 …が、相手の練度次第ではコルフレで止められてターンを稼がれ突破口を見出される、薄くなったリソースを見破られて長期戦に持ち込まれるなど、それだけでは勝ちとは言い難いのがマジックの強さ。

 必要とあれば自分の盾を消し飛ばしてでも、卵DGでさっさと詰めた方がいい場面も多いです。

 ドキンダンテが絡んでいるなら話は別ですが、マジックと長期戦してもいいことはないので、狙えるならアポロDGでさっさとゲームを〆ましょう。

 
 先3を割り切って後2は堅珠ではなく破面をプレイし、次に堅珠でターンを稼いでDGに繋げる。単騎を割り切って煌世主カウンターに集中するなど、ケアするのには限界があり要求値が高いようものは割り切って、それ以外に神経を注ぐことも必要になります。

 ヒメカットはビブラートだと思って躊躇せず破面を使います。2回目の破面を使うかは要相談。

 有利〜五分
 

 基本的には先攻有利だが、こちらが3t目に動き出せる点や堅珠を絡めた遅延も相まって有利よりの認識。

 ルーターを削ってBFFモーメントなどの受け札を増やしたどっしり構える構築や、ファイナルストップやエンドオブランドの呪文ロックは正義ノ裁キで簡単に越えられ、それを砕く有用なクリーチャーも殆どいないため、マジックよりもかなりやりやすい対面。

 達閃は有効打にならないように見えて、ドキンダンテから唱えて最も強い呪文の一つ。

 ゴスペル側はこれのケアをするには一度呪文ロックを絡めないといけないがかなり難しく、呪文ロックをかけた上でヤマアラシゴスペルをしたとしても正義ノ裁キでロックを打ち消し、煌世主から放たれるサッヴァークでゴスペルを吹き飛ばします。

 卵DGはオリジャやcho絶ラッシュ、その他ルーターなどマジックよりもリスクが大きい+稀に入っているSSSのタップ効果で更なるSTのリスクや自身の盾と盤面を消し飛ばすこともあるため扱いは慎重に。

 とはいえ殴り方でそのSSSをケア可能+堅珠の使い回しも楽になるのでリスクが少ない状況であれば使ってもOK

 ジャミング・チャフで〆るのが理想だが、堅珠orミクセル+サッヴァークでも十分な効力を発揮。

 これもマジック同様、コルフレフリーズ+ゴスペル死に出しで再利用されてマナを溜められるなど、それだけに頼ってしまうとあっさり乗り越えられることもしばしば。

不利

 序盤の手札はカツカツでその中の1ハンデスは馬鹿にならないことが非常に多く、やりたくない対面の一つ。

 DGを2枚抱えるなどしてハンデスをやり過ごし、達閃orドキンダンテ着地に命を懸けます。

 メクレイドは召喚なのでドキンダンテが反応します。テレスコで手札を引き抜かれる前に穿ツで飛ばしたり、先に煌世主で展開しましょう。
 

 デッキの都合上、黒緑アビスはどうしても達閃を破壊してしまうため、相手のマナが7マナ未満の場合は達閃をアンタップ状態で置いておけば盤面を並べられることも、数で押し切られてしまうこともケア可能。

 どんな打点で押し切ろうが達閃ブロック→ラストバーストパシフィック・スパークでシャットアウト。

 どれだけブロッカーを並べようが、ブロックした瞬間に達閃を破壊してラストバーストパシフィック・スパークでブロッカーを全タップ。

 これを返す手段は秩序の封印やデスロード素出し→MFで達閃を壊した上で終了時に展開や、秩序や配給の超人で飛ばすなど。

 それなりに要求値があり、それも盤面を黒緑側が盤面をつくれていなかったら一体しか出せない達閃の制限もあり、早期に詰れば詰めるほど黒緑側の要求もドンドン上がっていくため、卵DG+達閃の盤面をつくれたならマジック同様、変に盤面をつくろうとせず自分の盾を消し飛ばしてでもゲームを終わらせに行くことも。

有利

 コンプ除去、穿ツ使い回しで相手の盤面を細かく整理、シャッフの対処や、達閃を出すタイミングの見極めさえできれば負けることは無い対面。

 とはいえ紋章が上手く絡まずに煌世主でカウンターできなかったり、シャッフを複数体絡めたビートをされると心苦しい展開が続きます。

 シャッフの宣言は概ね「5」なので正義やプレリュードでケア。

 サッヴァークDGの2つある終了時効果の内、先にドラゴンを出す効果でドキンダンテを出し、盤面のクリーチャーを無効化した上でもう一つの無料詠唱効果で穿ツor煌世主+サッヴァークで耐性や同期の誘導を無視し、コンプレックスを解体可能。

※穿ツは下丸ごと盾。サッヴァークはコンプレックスのみ貼り付け(残りは墓地)
※コンプレックスは進化クリーチャーでは無いので再構築、所謂退化はできません。

 ドキンダンテから唱えるパシフィックスパークや達閃ブロック→パシフィックスパークでコンプの攻撃は受け止められるので達閃が重要になってくる。

(達閃が破壊されても、コンプアンタップ後にラストバーストのスパークが挟まる。故にVTのバウンスはサッヴァークで守り、コンプ攻撃で壊すようなプレイが求められる)

終わりに

 今回の構築は従来型のサバキZよりもかなり扱いやすく、動きも簡単なのでこれからサバキZを始めたい!という方は是非ここから入門してはいかがでしょうか?

 ドキンダンテは元々ファンも多いカードなのでこれを機にサバキZにも興味を持って頂けたら嬉しいです。

 
 手札誘発が頻発し、相手ターン中でもまるで自分のターンのように動く様はまさに遊戯王をやってるような感覚になるので遊戯王プレイヤーにもおすすめかも(?)

 細かいテクニックとかは下記記事から

 質問などはTwitterまで
 →@All_sunrise_0

 それでは。

おまけ

 載せて欲しい!って方はご連絡して頂ければ載せます。


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