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続編•雨の日はアイをする⑧

明日は何しているの?

特に予定はない
予定と言えば
娘の送り迎えだけ
夕方の迎えまで
自由

また
プチドライブかなって
思っていた所

あ。
嫌な用事を思い出したけれど
それは後回しにする



明日の予定を聞いてくると言うことは
私の予定が特になければ
会おう
と言う話になるだろう

でも
会うなら日中
夕方までにはなるけれど

彼の仕事の予定も
社内のスケジュール管理のシステムを見たら
わかるから
プライベートなことは
わからないけれど
多分私が
その辺は社内で1番知っている

最近
社内で様々なしがらみがなくなって
居心地が良すぎるのは
気のせいだろうか

来年は立花

予想通り
はっきりとしたお誘いの言葉はなくても

今日は10時半に帰ります
とメールが

それは
それから会えます
という事

そして私と彼は
ママと僕になって
愛し合った


この日
私と愛し合った部屋に
認知症がで始めた母親と
その母親の面倒を見ている奥さんが
来ると言っていた

数時間後に奥さんが来る部屋で
セックスができるのは
男性には普通のことなだろうか

そして
その後

仕事は休んでいて
2日後
数時間顔を出して
遠くの自宅へ
帰られたとのことだった

私は
じわじわと来る
寂しさと波に呑まれて

なんとも言えない枯渇感を味わっている

そして
寂しいとは言えない
会いたいと言えない

そう
心を押し殺す

前に会った時に
セックスの後で
畏まって
奥さんの病気のことや
母親の認知症のことを話し
だから
12月には
余り仕事には出てこれない
と言った

それを聞いた私は
固まっていたと思う
寂しくて泣きそうになった
だけど
その時は我慢した

その後で
少しお酒を呑んで
2度目のセックスをしてから
感情が抑えられなくなり
彼の胸の中で泣いた

なんで
そんなにこの人のことが
必要になったんだろう

不思議に思いつつも
私は
この人が私に
『俺が守るから大丈夫』
と言ってくれたおかげで
仕事面も
何故かプライベートも
全ての不安から解放されて
こんなにも安定した心を取り戻せたのだと
そう思い出す

私には
この人は
必要な存在なんだと

彼の下心が産んだ様に見える
この関係は
私の人生の必然でもあった

そう

会えない時間が長すぎて
そうして考えるから
私は
その会えないことに
恋焦がれて
夕陽を浴びながら
ただ
想いを綴って
次に会うなんて言う時は
来ないかもしれない

そう
永遠はない


自分に言い聞かせる

何も始まらなければ
何も期待しないのに
何故人は
欲の中で
得られたものでは満足せずに
また
もっともっとと
求めてしまうのだろうか

はやく
あいたい

#セックス
#社内恋愛
#年の差恋
#不倫

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