見出し画像

2020/11/02

今年も残すところ、あと2ヶ月。
一気に寒くなり、冬本番も近そうだな~とこたつに入りながら思う。
先月は例年通り生筋子を見つける度には買い、いくらの醤油漬けと筋子の味噌漬けをたっぷり仕込んだ。冷凍保存しても、ゆっくり解凍すれば劣化しないので半年は楽しめる。今年で3回目だが、年々スムーズに仕込めるようになるし、想像以上に気楽にできるので楽しい。
最近足が遠退いていたJAまで自転車を飛ばしたら、一袋だけ栗の大袋が残っていたので買ってみた。モンブラン、マロングラッセなど栗のお菓子が大好きなのに、実は一度も家で調理したことがない。いい機会だし半分を栗ご飯用に、半分を渋皮煮用へと分ける。初めて調理するものは、ネットと愛読している料理本全てから集めてとりかかる。それらを集約して半日かけて渋皮煮が出来上がった。
一晩水につけた栗は、鬼皮が少しフニャフニャして、剥きやすくなっていた。30個ほどの栗をむき、重曹を入れた水で煮る。お鍋をみたら、真っ黒の水になっていて驚いた。渋皮の灰汁なのかな。それから渋皮の汚れとり。これが想像以上に大変だった。つまようじで傷つけないように筋や汚れをとるのだが、全く終わりがわからない。適当に切り上げて、水が透き通るまでゆでこぼすこと1時間半。お砂糖と水でことこと煮込むこと1時間。ようやく出来上がった渋皮煮は、むっちり甘くて一粒で満足できるものになった。ちょっと渋皮の口当たりがよくないものもあるけど、それはご愛嬌。
まだ栗ご飯を作るという使命があるが、栗仕事とはこんなにも大変なのかと身をもって実感した。渋皮の掃除や灰汁抜きがないことを考えれば、栗ご飯は幾分かは簡単なものだろう。皮剥いて炊飯器に入れたら良いわけだし。
ちょっと贅沢な好きな食べ物を自分で作ると、どんな手間がかけられているのか、これを美味しくするにはもっと技術がいるな、などと発見があって面白い。物の価値を再確認できるので、これからもどんどん手を出していこうと思う。…でも、モンブランやマロングラッセは、お店で買おうかな。

サポート、ありがとうございます! 皆様からのサポートは作品撮影費として大切に使わせていただきます。