「長距離走者の孤独」読んだ

夏休み読書企画。

夏休みどころか土日休みというものの概念が失われて幾星霜。今まではスプラトゥーンやペルソナ5に身を粉にして粉骨砕身していたのだけど、せっかくだし溜まっている積ん読を解消していこうと思い、合間合間に読書をしている。

読書はいいぞ、ただただ文字の羅列を追い、勤しんでいるだけでなにか高尚なことをしていて、実際は何も行動していないのにあたかも何かを達成した気持ちにしてくれる。そして時間も過ぎていく。金もかかるし、場所も取る、目も悪くなるし肩も凝る。だが読んでしまう、次のページをめくる手を止められないのが読書だ。

というわけで今日は、アラン・シリトーの長距離走者の孤独。英国文学作品の短編、、、ではないか中編ぐらいの文量。

掲題作を含む7作品がある。

英国文学はこういうものなのか、わからないけどカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」もこういった文体だったような気がする。ごめん曖昧。

ずっと主人公の心境というか自分語りで進められる。それでも風景、状況、その空気感も想像できるような文章が続く。内容としては社会や大人への反抗、反発。風刺ではないような。

一気に、それでもじわじわとそれこそマラソンするような読み方ができる作品。波は無い。


ブクログによると482冊目。



あなたのおひねりが、なんかいい感じになるはず