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ドリームボックス

私は一度も犬と猫飼ったことがない。

理由は親に、「あなたは育てないから絶対にダメ。」と。

小さい頃に亀を買っていたが、全く掃除やエサやりをしていなかったから親に言われても当然だ。

そんな私には今、動物を心の底から愛している彼女がいる。

彼女は実家で犬1匹、猫2匹飼っている。

私も何回かペット達に会っているが、かわいいし癒される。

実は彼女の自宅で買っている猫は、1匹は譲ってもらった猫で、もう1匹は野良猫を保護して育ている。

そんな彼女に一度聞いたことがある。

「なんで、野良猫を保護するの?しかも、避妊手術までして。」

彼女からの答えはこうかえってきた。

「私は将来的にボランティアでもいいから、動物保護の活動をしたい。前飼っていた猫も野良猫で、体調がすごく悪そうで拾ったの。病院に連れていくと腎不全で辛い思いをしていた。3年ちょっとしか一緒にいなかったけど、猫ちゃんのためにも、もっと動物を助けてあげたい。」

と話していた。

私はその時心が優しい子だなと思った。

動物に関して無関心だった私は犬、猫について調べてみた。

それは驚く内容ばかりだった。


殺処分の現状


現在犬の殺処分は年間4095頭。

この数は毎日約11頭の犬が命を落としていることになる。

飼い主によって見捨てられた犬の大多数は動物愛護センターに連れていかれ、

「ドリームボックス」という部屋で命を落とすことになる。

この箱の中では、犬や猫を殺処分するためのガス部屋だ。

どんなものか分からないから調べてみると、ボタン一つで動く壁に押され狭い通路を通ってドリームボックスまでいく。

そして室内にガスが充満になり最後は窒息死で命を落とすことになる。

このドリームボックスの中に、最期苦しんだ、犬や猫の爪痕が残っていると言われているらしい。

この内容を見た時に、知らない所ではこんなことが起きているということに驚いた。


~中途半端な気持ちで動物を飼うな~


飼うだけ買ってめんどくさい、思った感じと違う

そんな意味のわからない理由で見捨てられて、引き取り手がいないと最終的にドリームボックスに連れて行かれて命を落とす。

これは飼う側に責任があるし、飼うということは覚悟を持たないといけないと思う。

ペットショップも購入するときは、殺処分がこれだけ行われている深刻な状況をもっと強調して話をしたらいいのではないかと思う。

それでも覚悟を持って育てられるなら買えばいいし、中途半端な気持ちだったら買わないほうがいい。


私の直感だが、犬は人間と一緒で人の気持ちを理解している気がする。悲しい時は一緒に悲しんで、嬉しい時は尻尾を大きく左右に揺らして喜んでいる。

だから、最期ドリームボックスに入ってしまう子たちは爪痕を残すくらい

「生きたい、死にたくない、助けて。」

と思いながら必死だったと思う。

そんなことを想像するだけで胸が苦しい。


これからペットを購入をする際は、愛護センターから引き取るという選択肢があるのも考えてみてほしい。

私はこんな記事を書きながら、正直飼って育てる自信がないのと、やっぱり愛する家族が死んだ時の悲しみは味わいたくない。

彼女が育てていた、腎不全の猫が亡くなった時に、ものすごく悲しんで落ち込んでいる姿を見た。

その時に、”俺はこの先動物は飼えない。”と強く思った。

私が出来ることは動物を愛する彼女の愛護活動を見守って、実家で飼っているペット達と楽しく過ごすことだ。

これからも動物たちが住みやすい環境になってくれることを心から願っている。


#ドリームボックス #殺処分反対 #犬#猫 #現実

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