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第1話 なぜ『卓球レディース』を作ったのか?

そもそも、なんでこんなメディアを作ろうと思ったかと言うと、自分自身が卓球のレディース向けのメディアの登場を期待していたからです。「そのうち『卓球王国』から『別冊卓球女王国』が出るだろう」とか「もうちょっと待てば『Rallys for women』なんかが見られるんじゃないか」とか&とかです。滝廉太郎も呆れるほど待ちぼうけを食らった私は、ヘルニアの腰を持ち上げて自ら女性向けのメディアを立ち上げることにしました。それが『卓球レディースです』。

どうやって『卓球レディース』を作ったのか?

どうやって作ったのかと申しますと。全集中のあまり記憶がありません。気が付けば完成しておりました。思い出せるところをつなぎ合わせてお話しますと……。昨年の12月、起業塾の面接に行き、「卓球女子の前髪を問題にしたコンテンツを作りたいんです!」と、面接官3人に熱い思いを語りました。真剣な審査の場が大爆笑。「こりゃ落ちたな」と思いました。と、同時に大きな気づきがありました。人前で初めてウェブメディアの構想を語った時、心の掘削機が情熱の源泉をぶち抜いたのです。チュドーンと音と柱を立てて噴出した私の熱い思いに自分自身がビックリ。1ヵ月後、起業塾から合格の知らせが来て二度ビックリです。

1月11日(111と1が三つ続くので一生忘れません)、私は起業塾のオフィススペースに初出勤しました。自分に与えられた空っぽのデスク。そこに、PCはもちろん、三段BOX、ティッシュ、モニター、お茶セット、自己啓発本……etc  とにかく、10年くらい居座っていてもおかしくない量の私物を置きました。荷物運びは肉体労働。10分のフットワーク練習と同じくらいカロリーを消費した私は、仕事をした満足感を十二分に得られたので午後にはスタコラ退社しました。

1月12日、私はすでに泣き出しそうになっていました。何から手をつけていいか全然わからなかったからです。そもそも起業って何なのでしょうか? 「卓球女子の前髪を問題にしたコンテンツを作りたいんです!」って宣言したけれど、どうやったら作れるんですか? イスに座って、1時間、2時間、3時間―6時間。何時間たっても答えは降りてきません。公園に捨てられた目も開かない猫の赤ちゃんのように、目の前は真っ暗、救いの手を差し伸べられることのない不安、家族に対する申し訳なさ、自分という奔放な人間の残念さ、いろんな思いから、助けを求めて一生懸命ニャーニャーと悲鳴をあげておりました。もちろん、サイレントモードで。手を伸ばせば届くところに、私と同じ起業を目指す人たちが仕事をしている。迷惑はかけられません。こうなったらあの方法に頼るしかない。そう、私は苦境に立たされた時、ある儀式を行います。それは……。

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