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【着ぐるみ】発注資料の作り方

どうもたっくんまるです。

最近皆さんから「発注資料ってどういう資料が必要なの?」と、ご質問をよく頂きますので、今回はそれについて簡易的に纏めたいと思います!

あくまでも僕自身が必要だと思うものなので、他の製作者さんからしたら過不足あるかもしれませんが、その点はご了承ください。


1.発注資料って何??

着ぐるみ界隈の方であれば一度は聞いたことことであるであろう「発注資料」。初めて聞いた人からするとなんのこっちゃ?って感じだと思います。

一言で纏めると

【依頼者が工房側に欲しいマスクのデザインを「明確に指示する」資料】

です。


「じゃあ明確に指示するってどういう事なの!?!?」ってなりますよね。
次項からその点を深堀していこうと思います。


2.資料に必要な要素

製作者側としては、頂いた資料から
「3次元的にどういう形になっているかを把握する」
必要があります。

【形】というものは顔の形だけでなく、髪型やアクセサリーも含みます。
「正面からみると真横に流れているような跳ねっ毛も、横から見たら実は後ろに流れてた」みたいな事、ザラにあります。

そういったキャラクターの細かい情報を拾うために、資料で形状を指示して頂ければと思います。

具体的な資料については次の通りです。


①三面図(必須)

三面図例(イラスト:TSUさん(https://twitter.com/333_tsu))

まずは三面図です。
これがないと始まらないといっても過言ではありません。
製作者は三面図から顔の形、髪型、アクセサリーの場所/形状等を確認します。

注意点として、同じ作画、表情の物を用意してください。
マンガ風、アニメ風、CG風をごちゃまぜにされると、作り手側的にはどれを正として良いか分からなくなります。
また、正面は笑っているのに横顔が怒っている、等も参考にしづらいことが多いです。

真後ろの画像が無いという話をよく聞きますが、最悪斜め後ろからでも大丈夫なのでご用意いただけますと幸いです。



➁目の画像(ほぼ必須)

目例
目例2

 正面の画像で分かるだろ!!って思うじゃないですか。結構目のデザインを凝ってるキャラクターも少なくなくてですね・・・
正面画像だと目が小さすぎてデザインが確認できないことも多いんですよ。

なので、目の拡大画像があると製作者側としては大変助かります。


③表情の画像(任意)

口閉じの三面図しか用意できなかったけど、本当は口開きがいい・・・!
そういう場合は三面図は口閉じの物を使って、別途表情指定の画像を用意しましょう。

欲しい表情の三面図を用意できれば不要なのですが、用意できないことも多々あるとおもうんですよね。
そういうときの裏ワザです。


④アクセサリーの詳細画像(任意)

アクセサリー詳細例

アクセサリーがあるキャラは、アクセサリー単体で画像を用意しましょう。
リボンとかであれば不要なことが多いのですが、複雑な形の髪飾りやピアス等がある場合は、別途詳細画像が必要になります。

理由は➁目の画像と一緒なのですが、三面図だけだと大雑把にしか把握できず細かい造形が読み取れないんですよね・・・


⑤その他こだわりたい点(任意)

こだわり例

そのほか、拘りたい点等あれば製作者さんにアピールしちゃってください!

この子のこのツリ目度合いがたまらなく好きなんです!!!
とか
この前髪!!!この前髪の長さ!!絶対この長さにして!!!
とか。

あと、製作者さんにキャラクターの概要(性格、バックグラウンド等)をプレゼンしてもいいかもしれません。
製作に関係なくね???って思うでしょ!!!
意外とキャラクター自体を理解することで表情の作りとかシックリくる形に作れたりすること(もある)ので、余裕がある人は是非!動画とか結構効果的です(個人差があります)。



3.おわり

いかがでしたでしょうか。
用意には少し時間がかかるかと思いますが、一番大事なのは

「依頼者が何を作って欲しいかちゃんと理解した上で、製作者に明確に指示する事。」

です。

極稀に「こんな感じ、後はあなたのセンスに任せます!」って依頼者の方もいらっしゃいます。信用頂けていることは大変ありがたいし、嬉しいことですが、上記の項目辺りは指示して頂かないと製作自体がかなり難しいです。

センスにお任せいただくにしても、依頼者の方のイメージや認識をある程度頂かないとご提案出来る事も出来なくなってしまいますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。

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