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交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」(R.シュトラウス)

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、R.シュトラウス作曲の『交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」』です。(数字は6-37・名曲解説全集第6巻-P36)

R.シュトラウス先生。1864年-1949年(85歳)の、ドイツの作曲家でしたね。

おとめよ、どんなにかくしてもの回以来、2回目の登場です。


R.シュトラウス先生っぽいの、きましたね。

本日の曲は、『交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」』。
そうです、映画『2001年宇宙の旅』のオープニングの超有名曲ですね。


映画『2001年宇宙の旅』は、この曲を含むR.シュトラウス先生と、以前ご登場のリゲティ先生(ロンターノ(大管弦楽のための)の回)、J.シュトラウス先生、ハチャトゥリアン先生の曲をふんだんに用いています。


キューブリック監督が天才だなと思うのは、この作品にリゲティ先生の曲を大いに利用しているのと、やはりこのオープニングではないでしょうか。

実は、この作品、よくわからなくて、何度も観直した作品です。そのくらい、不思議な世界なのですが、その不思議な世界に、見事にマッチしている。


特に、オープニングは素晴らしい。

いや、実際には、R.シュトラウス先生がこの曲を作った意図とは違いますが、結果できた音楽と映像作品を合わせた時の使い方は、やはり秀逸ではないかと思うのです。


という事で、交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」。

「ツァラトゥストラはかく語りき」は、ニーチェ先生の著作物です。

ニーチェ先生は、1844年-1900年のドイツの作曲家で、その後の世界の変革に大きな影響を与えた哲学者です。

そのニーチェ先生が書いた、歴史上に名を遺す難解な著作。


4部後世になっており、「ニーチェの分身ツァラトゥストラが、〈神の死〉〈ニヒリズム〉〈超人〉などの思想を、ストーリー形式で書いたもの」です。

上記の引用も含めて、ニーチェ先生が「ツァラトゥストラはかく語りき」で何を語っているのかについては、DIAMOND onlineさんの富増章成さんの記事をぜひお読みください。


音楽としての「ツァラトゥストラはかく語り」は、交響詩として作られている、30分強の作品です。

<構成>
1.序奏
2.後の世の人びとについて
3.大いなる憧れについて
4.歓喜と情熱について
5.埋葬の歌
6.科学について
7.病から回復に向かう者
8.舞踏の歌
9.さすらい人の夜の歌


R.シュトラウス先生自身が言っていますが、「哲学的な音楽を書こうとしたわけではなく、ニーチェの著作を音楽で表現しようとしたものでもない」そうで、「ニーチェの天才をたたえるものとして作られた曲」だそうです。

なので、現著作の「ツァラトゥストラはかく語り」の理解はなくて大丈夫なようです。助かります。この著作はかなり難解だそうで…。



本日の音源は、SPTさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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