乾杯の歌(歌劇「椿姫より」)(ヴェルディ)
いらっしゃいませ。
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
年末年始特別営業5日目です。
ということで、新年3日目、特別営業最終日になります。
さて最終日は、年末年始でたくさんのお酒を飲まれたことと思いますので、ヴェルディ先生の『乾杯の歌』(歌劇『椿姫』より)を紹介して特別営業を終了したいと思います。
原作は、アレクサンドル・デュマ・フィス(小デュマ)先生。1824年-1895年の、フランスの戯曲家・小説家ですね。 代表作は『椿姫』。
父のアレクサンドル・デュマ・ペール(大デュマ)先生は、『三銃士』『モンテクリスト伯』などを残した、偉大なお方。
当時は、かなり世の中に認められており、受勲、フランス・アカデミーにも選出されています。
この原作の『椿姫』は、パリの社交界に実在した女性を取り上げているそうです。小デュマ先生はそれを批判的に作品に込めたとの事。
パリで『椿姫』の上演を観たヴェルディ先生が、当時心の底から盛り上がる感情を一気にぶつけ、1ヵ月半で書き上げた作品が、このオペラ。
本日の『乾杯の歌』は、この『椿姫』に登場する曲です。
全3幕のオペラの第1幕第1場、しかもかなり前奏曲、導入曲に続いてすぐに演奏される曲です。
※一旦書き上げましたが、あまりにも良い作品のため、ただ、悲劇のため三が日は外そうかと思い、明日、そのまま『椿姫』の紹介とさせていただく事になりました。ということで、作品全体は明日のご来店をお待ちしております。
とはいえ、本日の曲に必要な曲を知るために必要な情報は共有です。
ヴィオレッタさん・・・パリの社交界で有名な高級娼婦。
アルフレードさん・・・青年貴族
ガストーネさん・・・・アルフレードさんの友人
第1幕は、ヴィオレッタさんの自宅で開催されているパーティーの場面です。前奏曲、導入の曲に続いて、ヴィオレッタさんに、アルフレードさんが紹介されます。
紹介したガストーネさんは、アルフレードさんがいつもヴィオレッタさんの体の心配をしている旨お話をし、少し興味を引きます。そうこうしているうちに、飲もうという声が聞こえてきて、ガストーネさんは、アルフレードさんに乾杯の詩を提案。
そしてアルフレードさんが歌い始めるのが、本日の曲『乾杯の歌』です。途中でヴィオレッタさんも参加し、全員で盛り上がります。とにかく楽しみましょうと。
そんな享楽にふける、楽しい音楽です。
ところが、作品全体は、悲劇の方向に向かっていきます。
ただ、本当に悲劇なのかは、どうでしょうか。
いくつかの要素から、悲劇ではないのかもしれません。
それはまた、明日へ引き継ぎましょう。
年末年始特別営業にもかかわらず、本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
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