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交響曲第5番「3つのレ」(オネゲル)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。

さて、"本日のオススメ"は、オネゲル作曲の『交響曲第5番「3つのレ」』です。(数字は3-78/名曲解説全集第3巻P78)


アルテュール・オネゲル先生。1892年-1955年のフランス(・スイスの二重国籍らしい)の作曲家。

フランス6人組の1人。

おっ、15夜目で、2人目のフランス6人組。

全員出るかは、乱数メーカー次第です。


オネゲル先生。

チューリッヒ音楽院→パリ音楽院。ミヨーは同窓で、生涯の親友でした。フランス6人組は反ロマン主義、反印象主義を掲げていましたが、オネゲル先生は大のワーグナー好き。

劇付随音楽『ダヴィデ王』(29歳頃)で高い評価を受け、交響的断章(運動)第1番『パシフィック231』(31歳頃)で、時代の寵児に。

舞台作品、交響曲、室内楽映画音楽など広いジャンルの作曲を手がけ、現代でも演奏される作品を残しました。

ワーグナー好きだからでしょうか、作品一覧を見ていると、「劇」とかかわるのある作品が多い気がします。オペラ、バレエ、オラトリオ、映画。映画はかなり作ってますね。


本日の曲は、58歳頃の作品。5年後に亡くなります。この後の作品で大きなものは映画2本と付随音楽『オイディプス王』、そして最後の作品『クリスマス・カンタータ』という、かなり晩年に近い作品です。


「3つのレ」の表記は、3楽章構成であるこの作品の、全ての楽章の最後の音が「レ」で終わっているところに起因しています。

フランス6人組がハイドン先生に理想を置いていたからなのかはわかりませんが、書法は古典的な部分も見える感じです。2楽章では、十二音技法を試みたとなっていますが、あまり強く感じず、普通に面白く聞けます。

総時間、25分ほどで、展開も色とりどりで、飽きる暇もなく颯爽と駆け抜けていきます。


本日の音源は、デュトワ指揮・バイエルン放送交響楽団の演奏でした。


本日もご来店いただきまして、誠にありがとうございました。

またのご来店をお待ちしております。

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