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モテット「カンツィオーネス・サクレ」(シュッツ)

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、シュッツ作曲の『モテット「カンツィオーネス・サクレ」』です。管楽器のための交響曲とも。(数字は21-220。名曲解説全集第21巻P219)


シュッツさん。

お初にお目にかかります。

ハインリヒ・シュッツ先生。1585年-1672年(87歳)の、ドイツの作曲家みたいです。

大バッハ先生が生まれた、ちょうどぴったり100年前にお生まれになっている。

ん-、感慨深いですね。


宿屋のおうちに生まれた、シュルツ先生。その宿に宿泊した方伯さんに、音楽の才能を見出されたとの事。14歳頃には教会の歌手になり、中等教育機関であるギムナジウムにも入った優秀な方。

24歳頃にはイタリアに行き、ガブリエリ先生に師事。26歳頃には最初の曲集を完成させています。

28歳頃にはドイツに戻り、オルガニストに就任し、30歳頃には宮廷楽長に就任。42歳頃にはドイツ語圏初のオペラを作曲し、翌年にはモンテヴェルディ先生の音楽に触れる事になります。

曲の多くはルター訳のドイツ語聖書を基にした宗教曲で、多くは出版され、絶大な影響力をもったとのこと。高度な対位法や音楽修辞学は、バッハにもつながっていくそうです。

ドイツにおける初期バロック音楽の最も重要な音楽家。



そんなシュッツ先生の作品、『モテット』。

モテット…。


声楽曲のジャンルの一つで、ミサ曲を除くポリフォニー(多声としておきましょうか)による宗教曲を指す、そうです。

とくにシュッツ先生のモテットは、それまでのルネサンス風のモテットとは一線を画し、通奏低音の伴奏、色彩的な分割合唱、自由な朗唱など、バロック初期の急速な音楽様式の変化があらわれているとの事。


本日は、シュッツ先生がたくさん書いたモテットの中で、『カンツィオーネス・サクレ』の中から『受難モテット』を、大阪コレギウム・ムジクムさんのチャンネルで。


なるほど、良いじゃないですか。

シュッツ先生、やるじゃないですか。


なるほど、ガブリエリ先生の音楽の影響がかなり大きい気がします。

ポリフォニー感満載で、とても良い響きの、対位法による応酬。そうか、バッハ先生はこの後出てくるのだとしたら、やはりシュッツ先生は、最も重要な音楽家認定は、正しい。



本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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