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4つの歌曲 Op.2(リムスキー=コルサコフ)

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、リムスキー=コルサコフ作曲の『4つの歌曲 Op.2』です。(数字は23-189・名曲解説全集第23巻-P189)

実際には、名曲解説全集では、このページでは2曲目の「ばらのとりこになったうぐいす」のみが掲載されていますが、せっかくなので、4つので作品が構成されているので4曲聞いていきましょう。


ニコライ・リムスキー=コルサコフ先生。1844年-1908年(64歳)の、ロシアの作曲家ですね。

軍人系の貴族の家系に生まれました。

12歳のころには海軍兵学校に入り、遠洋航海にも参加しています。

15歳ころにはピアノを始め、17歳ころにはバラキレフ先生に出会い、作曲を教わり始め、交響曲第1番の作曲に着手し始めます。この先生との出会いが、リムスキー=コルサコフ先生の運命を大きく変えていくことになります。ちなみにまだ海軍兵学校にいますし、遠征にも参加しています。

遠征に出ている時には作曲も進まず、音楽をあきらめる決意をしていましたが、説得されて完成。まだ海軍です。

21歳ころにはこの交響曲第1番が完成し、バラキレフ先生が初演のタクトをとり、成功を収めます。音楽家への道へと向かいはじめます。

正規の音楽学校に行ったわけではなく、バラキレフ先生と五人組との音楽活動を経て、27歳ころには、なんとペテルブルク音楽院から作曲と管弦楽法の教授に任命されます。スゴいっす。亡くなる近くまでこの職に就き、プロコフィエフ先生やストラヴィンスキー先生などが門下生として巣立ちました。何より、著した「管弦楽法」は今でも有名な一書ですね。

そして29歳ころに、とうとう海軍を退役(って結構いましたね。軍人家系だから仕方ないか)。


そんな先生の、作品番号「2」がついている作品が、本日の曲『4つの歌曲 Op.2』です。

リムスキー=コルサコフ先生、オペラも重要で、ロシアでは盛んに上演されていますが、管弦楽のイメージの強いリムスキー=コルサコフ先生、かなりの「歌」を書いています。

その1つ目の作品が、『4つの歌曲』。

ちなみに、作品番号1は交響曲第1番で、その成功冷めやらぬ時に作曲されており、交響曲第1番初演の翌年には完成しています。


第1曲:あなたの頬に私の頬を寄せて

第2曲:ばらのとりこになった夜うぐいす

第3曲:子守歌

第4曲:私の涙から

リムスキー=コルサコフ先生自身、この歌曲を「ロマンス」と呼んだようです。東洋風の歌曲。

なるほど、22歳の青年の清々しい感じがしますね。

ん? まだ海軍にいましたね。

清々しい。



本日の音源は、SoundByte Studiosさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。

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