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無伴奏フルートのための12のファンタジー(テレマン)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、テレマン作曲の『無伴奏フルートのための12のファンタジー』です。(数字は14-64。名曲解説全集第14巻P64)


ゲオルク・フィリップ・テレマン先生。1681年-1767年(86歳)の、ドイツの作曲家ですね。

ビーバー先生と同じ年の生まれ。

3年前にはヴィヴァルディ先生、2年後にはラモー先生、4年後には1685年トリオ(大バッハ先生・ヘンデル先生・スカルラッティ先生)が生まれる、そんな時期です。


4000曲とも言われる、クラシック音楽史上もっとも多くの曲を作った作曲家と言われているようです。

子どものころから、ヴァイオリン・リコーダー・ツィターなどを楽しんだようで、独学で楽譜の書き方も学びました。

12歳ころには初めてのオペラを作曲しています。


20歳ころには、ライプツィヒの大学で法律を学び始めます。その時に、素手に有名にっていたヘンデル先生と出会い、その後も長く交友関係を続けます。また、21歳ころには、学内でコレギウム・ムジクムを組織し、その後ライプツィヒの歌劇場の監督に就任しました。


1707年、アイゼナハの宮廷楽長に就任し、大バッハ先生と交流が始まり、終生の親交を結びます。

その後、数々の宮廷や教会の楽長・音楽監督などを務め、40歳ころには、名誉ある役職であるハンブルクの主要教会のカントル、オペラ劇場の楽長に就任し、ハンブルク全体の音楽を指導する監督の位置を亡くなるまで勤め、当時のヨーロッパでは随一とも言われるほどの高い人気と名声を獲得していきました。


少し前からドイツで流行になったフランスやイタリアの音楽形式・様式も取り入れ、当時のあらゆる分野の作品を広範囲に手掛けました。さらにはポーランド民謡や流行している歌や旋律なども積極的に取り入れました。

バロックから古典派への橋渡しという、音楽史上にとって重要な役割を果たすとともに、自作出版の予約販売や公開演奏の企画、音楽教育、音楽理論の分野でも、後世に影響を与えました。


なかなかスゴい先生ですね。


そんな先生がハンブルク時代の52歳ころに作った作品が、本日の曲『無伴奏フルートのための12のファンタジー』です。


一人の奏者のために、即興的に書かれた曲=「ファンタジー」。


聞いてみるとわかりますが、フルート奏者、うらやましいですね。

構成・調性・曲調など、かなり自由に作られているようです。

第12曲まであり、全曲を通すと、50分前後の作品です。


明るく、躍動感にあふれた名作です。



本日の音源は、Ria Brezovaさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。ランパル先生のフルートです。素晴らしいです。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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