路地裏英語塾(85)theの復習編

【設問85】

次の文章を英訳しなさい(状況をよく考えて)。

(1) 「テーブルの上にあったお皿はどこ?」「え?どの皿」(ふたりの話者の会話。状況をよく考えて)。

(2) 「テーブルの上にあったお皿はどこ?」「デスクの上だよ」(ふたりの話者の会話。状況をよく考えて)。

おっちゃん「なんか久しぶりに"the"を考えたわ」

チャーリー「状況を考えないと間違うで」

【おっちゃんの解答】

(1) "Where is a dish on the table?” “What [which] one?”

(2) “Where is a dish on the table?” “It’s on the desk”.

チャーリー「え?どっちも質問文が同じ文章やん!」

おっちゃん「そうやで。意味わかるやろ?」

チャーリー「ネイティブにはわかりません!」

【チャーリーの解答】

(1) "Where is a dish on the table?” “What (which) one?”

(2) “Where is the dish on the table?” “It’s on the desk”.

チャーリー「おっちゃんの質問文は"the"が使われてへんやん」

おっちゃん「そっか"the"の復習か・・」

【チャーリーの解説】

特定を示す"the"の復習。状況をよく想定しておかないと間違うので注意しよう。

設問(1)では、聞き手のほうは“What [which] one?”=「どの皿?」という質問で返している。つまり聞き手の方は「どの皿かわからない」⇒「皿は特定されていない」という状況である。想定される状況としては、おそらくいくつもの皿がテーブルの上に置いてあって質問者がどの皿のことを指しているのかがわからなかったことが想像される。従って、質問者の英文は、

  ・"Where is a dish on the table?”

というふうに不定冠詞=特定されない="a"を使う。なおテーブルは決まったテーブルなのが通常なので、theをつける。

これに対して、設問(2)では、聞き手は“It’s on the desk”=「デスクの上だよ」とどの皿であるかがわかっている。つまり質問者の問うた皿があらかじめ特定されている。想定される状況としては、おそらくいつも決まった皿がテーブルの上に置いてあったことが想像される。従って、質問者の英文は、

  ・“Where is the dish on the table?”

というふうに定冠詞=特定されている="the"を使う。

では、下記の複数形の"dishes"を使った英文を作ったひとはいなかったか。すなわち、

  (1) “Where are dishes on the table?” “What (which) ones?”

  (2) “Where are the dishes on the table?” “They are on the desk”.

(1)と(2)ともに、状況としては「複数の皿」がテーブル上に置いてあったと想像される。それが説明できれば、この複数形の"dishes"を使った英文も適格文とする。

おっちゃん「ふうううう」

チャーリー「何をため息ついてんねん?」

おっちゃん「なんか懐かしくて」

チャーリー「感慨にふけるんやのうてとっとと復習しとかんかい!次も似たような問題出すからな」

【設問86】

次の文章を英訳しなさい(状況をよく考えて)。

(1) 隣の部屋にある椅子を持ってきてください

(2) 隣の部屋にある一番大きい椅子を持ってきてください


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