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傷有り、横たわりにより、彼盲目、女知らず
知らない。知らん。知りたくない。知る?でも、知りたくないような……。そうは言っても、そう思うこともぼくの我がままなのか?
このように、ぼくは、ぼくの中での言い訳を並べ立ててみたが、それでも、ぼくには理解できない。
彼女の体の、心の、島のようにも見える傷。ぼくの目には一際、目立つ。最初から、それしか目に入らないぐらいに。
でも、その傷は氷山の一角。見えていた部分は、ただの一握りでしかなく、ごく一
重たいあなたの心は、どうやら温かかったらしい
あなたが思うこと、それは、あるいは、重たいことでしょうか。
ぼくは、自分自身の思考で、自分自身を、深く・深くまで追い込むのだが、かつてのあなたは、ぼくと同じのでしょうか。あなたのあなた自身を思い浮かべるその顔は、、、どうやら、その表情をする、あなたは、ぼくと反対側の暗い辺たりにいたらしい。
牢屋に入っている囚人を思い浮かべたことがある。
その時、その彼は両手首を、「上」に繋がれていた。
繋がれて
あなたは今、何を思うのだろうか
「ぐっと手を握るんです。そうすると、じわじわーっと掌から湧き出てくる。それをそーっと取り去って、そのあとにもう一度、手を握りしめます。爪が食い込む音。それを、海辺で波がさざなうように耳元で聞く。じーっと聞く。そうすると何かが見えてきます。その見えてきたものは、遠い幻の島のようで、あるいはどこか遠い遠い国のようで、はたまた宇宙の果ての名前も知らない惑星のようでもある。それが見え始めたとき、パンっと弾
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