拝啓、ひなた坂46様(ひらがなひなた)へ

もうすぐひなた坂の初ライブがパシフィコ横浜で開催されます。

このnoteは5回目のひな誕祭で日向坂アンダーグループの呼称を「ひなた坂」と発表した直後(4月7日)に書いた文章を、加筆修正したものになります。今の時点で読み返すと、いろいろ感情や受け取り方も粗いのですが、7月3日にひなた坂初のライブに臨むにあたり、せっかくなので手直しの上noteにまとめることにしました。ここに書かれていることは、すべて私の個人的な感想にすぎません。全く資料的価値も情報の正確さも保証するものではなく、まさに乱文乱筆ですが、ご容赦ください。



え?!ひなた坂?!


5回目のひな誕祭で、はじめてその名前を聞いたときびっくりしました。その名前がどのような経緯で選ばれたのか、私には分かりませんが、『ひらがな』が辿った歴史を知っているひとりのオタクからすると、その辿った歴史を踏まえて、あえて自分たちのグループの半身を『ひらがな』と名付けることに私個人としては抵抗感を感じました。

もちろん、選抜制の導入でアンダーグループができる事、その呼び名が「アンダー」となることに抵抗があるファンの声もX等で見かけていましたし、『ひらがなひなた』という名前が好印象をもって受け止められているポストもたくさん目にしました。

『ひらがな』への抵抗感の理由


私が感じた抵抗感を整理します。

私が『ひらがな』の名前を思う時、一番に感じていたのは「分断」を意味する言葉に近いというイメージです。欅坂46では、同じグループを漢字表記/ひらがな表記に分けて活動させるシステムが『ひらがな制度』でした。アンダーでも選抜制でもない、1つのグループに2つのグループが存在するシステム。もともと想定した動きだったのかは不明ですが、結果として両グループが人的に交わることはありませんでした。一緒にはなれなかった、これがひらがなけやきと漢字欅の辿った歴史でした。

一方で、改名独立後の日向坂はこれまで選抜制を導入せず、表題を全員で歌うシステムを取ってきました。これが『メンバー全員で日向坂』のイメージを形作ってきたと思います。選抜制が導入され、表題について『全員披露』では無くなったのは事実ですが、それでも表題メンもアンダーメンも、同じ日向坂であれば私としては『全員で日向坂』を感じることが出来ました。しかし、日向坂を『漢字とひらがなに分ける』システムを導入ことは、あの分断の経緯を再度自分たちに課すことになるのでは?と感じたのです…これが『ひらがなひなた』への抵抗感の理由です。

端的に言えば、私が『再ひらがな制』から感じている抵抗感は、『分断の肯定』を連想してしまうから、なのです。

いったい「ひらがなけやき」というシステムは何だったのか、何を目的として漢字欅の傍らに存在したのか、アンダーというなら、何故選抜が一度も行われなかったのか(幻の選抜におわったのか)、欅坂にとってひらがなけやきとは何だったのか、本当にひらがなけやきは欅坂と同じグループだったのか、正しい回答も説明もないのが現状なのです。


メンバーはどう受け取ったのか


今回、表題メン以外のメンバーを『ひなた坂』とする決定がなされました。おそらく欅坂当時のひらがなを経験してきたメンバーは受け止め方は簡単なものではなかったと思います。全肯定ではなかったかもしれません。でも、決まった。事の経緯が運営から押し付けられたのか、メンバーが飲まざるを得なかったのか、それはわかりません。でも、動き出した。そしてメンバーは前を向いている

もしかすると、というか、おそらく、メンバーは、『ひらがな』をずっと前に消化して、私なんかよりずっと先の目線でグループを、グループの歴史を受け止めているんでしょう。私の感じた『抵抗感』なんかは、とっくに上手く噛み砕いて消化して、次のステップへのエネルギーに変えている…。


私も前に進む必要がある


ひらがなを再び導入することに抵抗感がある、その理由はそのシステムが『分断』を意味するものとして、私個人が受け止めているからです。

でも、『ひらがな=分断』という認識は本当に正しく、普遍的なものでしょうか。私がそう感じていることと、メンバーや運営が捉えていることは別なはずです。たぶん私は自分が思うよりずっとひらがなを引きずっているんだとおもいます。

私が足を取られている『ひらがな』は、もうずっと過去で、メンバーはもっと違う意味付けをしようとしている。これは、単なるイチひらがなけやきオタクがグチグチ考える事よりずっとずっと尊い事実です。尊重しなければならないことです。メンバーが卒業し、加入し、成長し変化して過去を意味あるものに捉え経験も感情も血肉に変えているのに、はたしてオタクがグチグチ言うことにどれだけの価値があるのか。価値なんかないんですよ。メンバーが進む方向を肯定できなくなったら、もうそれは応援じゃないんですよ。私自身が、考え方を見直す必要があったのです。

運営もメンバーも、ひらがなという名前が持つ意味を軽んじて再び導入するとは思えません。メンバーはひらがなを愛しているし、運営もひらがなを愛しているのを感じます。

ひなた坂が目指すものとは


もしかすると、今の日向坂ならあのときの『分断』を超えた、新しい『ひらがな』を作れると、そう運営が考えたんじゃないでしょうか。1つのグループの中に2つの別グループが存在する『漢字ひらがな制度』の再現ではなく、1つのグループとして日向坂とひなた坂を作る。日向坂でひらがなを作る意義があるとすれば、こういう事だと思います。「いや、ひらがなけやきオタクからすれば意味がわからない。そんなのひらがなじゃなくてもいいでしょ。」良くないんです。”ひらがな”をアップデート出来るのは、日向坂だけなんです。

4月10日に、1期生の高瀬愛奈さんのブログにこんな記載があります。

まだ先が見えないからこそどんなふうにも私達とおひさま次第でなれるという意味でこの名前になったのだと受け取りたいです。

1期生として、全てを経験した者として、この名前の重みを人一倍わかっているはずだと思います。

まなふぃのブログより

私はメンバーが決めたことは全て尊重します。そうしようと努めます。右往左往や迷走ですら日向坂の一部です。私が足をとられている”ひらがな”の文字が、日向坂にとってはもっと素敵な言葉になるよう現メンバーが頑張っているのなら、それを尊重しない訳にはいかないし、絶対に尊重したい。新しいひらがなを作るなんて、考えてみたら凄いことです。大人たちからやってみないかって言われてやるしかなった事も、血肉に変えてきた日向坂です。このライブで卒業してしまう高本彩花にとって、最後の最後で滅茶苦茶重要な仕事が待ち受けていました。

7月3日、パシフィコ横浜で初のライブがあります。そうです。走り出す瞬間ツアーの初日がパシフィコ横浜でしたね。あの時、ひらがなけやきは欅坂の進む未来とは違う方向に走り出しました。今度のひなた坂ライブは、あの時と違って、日向坂の同じ未来に向かうツインエンジンの点火式になるはずです。新しいひらがな、新しい日向坂を見せてくれることを信じているし、そう努力するメンバーを応援します。
運営のみなさま、メンバーのみなさま、応援するおひさま諸氏、みなさまよろしくお願いします。

座長より熱いメッセージ




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