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AI x ブロックチェーンで農家とバイヤーをつなぐ~インド~

人工知能(AI)とブロックチェーンを使い、野菜や果物のオンライン市場を展開するスタートアップのAgri10x。小規模農家と世界中のバイヤーをつなぐことをミッションに掲げて、事業の拡大を図っている。

このサービス導入のメリットは3点

①農家がプラットフォームで公正な市場価格を理解し、公正な価格で売れる
②農家がスマートコントラクトの技術でタイムリーに支払いを受け取れる
③収穫を効果的に管理するためのreal timeのデータの収集に役立つ

どういう変化が起こるかというと

【従来】
農家→仲買業者→買い手

【サービス導入後】
農家→買い手@プラットフォーム

で、生産者である農家が仲介業者に支払っていた余分な取引コストが減少し、適正な価格で売れるようになり、持続可能な農業につながっていく。

ペルーの農業においても、特に小規模農家が、仲介業者経由で安く買われてしまい、工程の改善や拡大再生産に繋がらない例がみられる。※ペルーの農家は8割近くが中小零細規模

具体的な事例では、キヌアに関して、現地で仲介業者に安く買われる一方で、国内および海外市場販売価格は高いため、農家・地元の住民が自分達でキヌアを食べる機会が少ないという事例もある。

一部ではオーガニックコーヒーのような農産物において"フェアトレード"という概念で、ヨーロッパのバイヤーは、買付価格の一部を農家に還元する条件で買付ける。

こういったテクノロジーの導入で"公正な価格で売れずに改善や再生産に資源を使えなかった小規模な農家"が救われる事を望むのと同時に、今後も公正な取引を支えるプラットフォーマーとしての理念が保たれ続ける事を期待したい。




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