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国産老舗メーカーのFERNANDES(フェルナンデス)が倒産!?これまでの歴史を振り返りながら、1人のギターユーザーとしての本音を語ります!

お疲れ様です。タキタロウです。
昨日2024年7月13日残念なニュースが飛び込んできました。


■国産エレキギターブランド「FERNANDES」販売の株式会社フェルナンデスが事業停止、破産へ


この動画をご視聴頂いている皆さんはフェルナンデスというギターメーカーをご存じでしょうか?

今の30代~40代でギターを弾いている人にはなじみ深い名前だと思います。
今回の動画では緊急で倒産してしまったフェルナンデスについて解説して
いきたいと思います。

このnoteではギターや音楽を軸に時にはアニメやゲームを絡めながら
マニアックな内容を語っていく記事を配信しています。

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それでは本編スタートです!


まずは今回のニュースを改めて見ていきましょう。


株式会社フェルナンデスは7月11日までに事業を停止。
「現在、複数の債権者に対して、相当額の債務を負担しており、
誠に遺憾ながら事業の継続が不可能な状況」として破産手続きを杉田聡士弁護士に一任した旨を本社に掲示した。

負債総額は4億3389万円(2024年1月期決算時点)。
国産エレキギターブランド「FERNANDES」の販売を中心に事業を展開。
著名アーティストとライセンス契約を結ぶなどブランドの知名度は高く、
ギター職人の養成学校も開設していた。
ギターのほか、ベースやアンプ、エフェクターなども扱い、
製造は外注委託を基本としていた。
資本関係はないものの関係の深かった(株)大阪フェルナンデス(大阪市北区)や全国の楽器店などへ販売するほか、海外輸出も手掛け、1999年1月期には年間売上高40億円台に達していた。

しかし、近年は中古市場の台頭や競争激化などで業績が悪化。カタログ作成や新製品のリリースなどで巻き返しを目指したが、2022年1月期は売上高1億6608万円まで落ち込み、2414万円の最終赤字を計上した。

さらに大阪フェルナンデスが販売低迷などで2023年4月26日、
大阪地裁より破産開始決定を受けた。当社の信用も低下するなか、
資金繰りが限界に達し、事業継続が困難となった。

・Yahooニュース
国産エレキギターブランド「FERNANDES」販売の(株)フェルナンデスが事業停止、破産へ
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6507397

フェルナンデスと言えばX JAPANのhideさんや布袋寅泰さんモデルのギターを販売していたことで有名です。


タキタロウも思春期の頃に直撃した世代なのですが、
そんな90年代後半ごろ事業としては一番好調だったことが伺えますね。

最近ではガールズバンドクライに登場するダイヤモンドダストのヒナが
フェルナンデスのギターを使用していました。


■FERNANDES(フェルナンデス)の歴史を振り返る

次にフェルナンデスのギターメーカーとしての軌跡をみていきます。
株式会社フェルナンデスは、エレクトリック
ギターやエレクトリックベースの企画・販売を行っていた日本の楽器メーカーで、前身である斉藤楽器は1969年2月に設立され、当初はクラシックギターの販売が主な業務でした。

1972年10月に社名を現在のフェルナンデスに変更し、
エレキギターの販売を本格的に開始しました。
当初はフェンダーやギブソンのコピーモデルを中心に販売し、
フェンダー系はフェルナンデスブランド、ギブソン系はBurny
ブランドとして区分されていました。


フェルナンデスは、形だけのコピー楽器が多かった業界において、
本格的な設計の楽器を導入し、プロ・アマ問わず多くの支持を得ました。
しかし、外観やロゴまでフェンダーに酷似させたため、フェンダー社から
クレームを受けることもありました。

初期のモデルにはFERNANDESのロゴの下や上に「electric sound research group」のロゴが入っていました。

フェルナンデスは企画と販売を担当し、製造はカワイ楽器、東海楽器、
ヘッドウェイ、鈴木バイオリン、PGM(プロフェッショナルギター
マニュファクチュア)、マツモク工業などでOEM生産されていました。
国内外で異なるラインナップを展開し、アメリカ向けの海外モデルも存在しました。

1980年代以降、フェルナンデスはオリジナルモデルにも力を入れ、
1990年3月に発売されたスピーカー内蔵エレクトリックギター
ZO-3は35万本以上の売り上げを記録しました。


フェルナンデスは多くのアーティストモデルも手掛けており、
代表的なものにhideモデル、BUCK-TICKモデル、DEAD ENDモデルなどが
あります。


また、オリジナル商品であるサスティナーは弦の振動を持続させることで永続的なサステインを得られる画期的な機能を持ち、
エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ヴァイ、ニール・ショーン、ジ・エッジ、スラッシュなどの世界的なギタリストに使用されています。



過去にはアメリカのエフェクターメーカーDigiTechとDODの国内総販売元を務めていたほか、イギリスのアンプメーカー「ハイワット」のブランドを所有していたこともあります。

ここからは、先程も紹介した通り、1999年1月期には年間売上高40億円に達しましたが、その後、中古市場の台頭や競争激化により業績が悪化。
巻き返しを図るも、2022年1月期には売上高が1億6608万円まで落ち込み、
2414万円の最終赤字を計上しました。
また、西日本地区の代理店である大阪フェルナンデスも、2020年の新型コロナ
ウイルス感染拡大に伴う音楽活動規制による製品需要の減少で債務超過に陥り、2023年に自己破産を申請し、同年4月に破産開始決定を受けました。
これにより、フェルナンデスの信用も低下し、事業継続が困難となり、
2024年7月11日までに事業を停止し、弁護士に破産手続きを一任しました。
2024年1月期決算時点での負債総額は4億3389万円に達しました。

■フェルナンデスの倒産についての本音

ここからは、今回のニュースに対する所感をお話します。
結論から言うと倒産してしまうのも仕方ないなと思ってしまいました。




消費者目線で見ると他社と比べても、商品企画やプロモーションも
見劣りしてしまう印象です。
先述したhideさんや布袋さんのモデルは非常に知名度がありましたが、
それ以外のモデルについては浮かんでこないというのが正直な所です。

オリジナルモデルである、サステイナーについても現状のギターユーザー目線からみるとあまり響かないというのが実情です。

これはハードロックやメタルといったジャンルを好む人たちには刺さる商品ではあるのですが、少なくとも国内のニーズは限定的と言わざるを得ない。

また、フェルナンデスが好調であった1990年代頃と比べるとインターネットが広く普及したことにより、GibsonやFenderなど他ギターの情報を簡単に
得やすくなったというのも大きいと思います。


タキタロウがギターをはじめた20年くらい前までは10代の子供が得られる情報は雑誌ぐらいでしたので、今以上に右も左も分からず
楽器屋に行った覚えがあります。

なので、楽器屋で廉価版のhideモデルや布袋モデル、当時流行っていた
ビジュアル系バンドのシグネイチャーモデルを勧められた少年たちは一定数
いたと思いますね。

ところが今はyoutubeを始めとした動画サイトや各種SNSも発達し、誰でも無料で情報を集められるようになりました。

そこで他メーカーと比べたと時、出てくる情報の粒度を比べると残念ながら
フェルナンデスのギターまでは中々手が出ないのも仕方がないのかなと。
また、価格設定も微妙な所でフェルナンデスのギターの多くは
新品で5~10万円前後を推移しています。

40万円を超えるシグネチャーモデルはそもそもファンをメインターゲットにしているので置いておくとしても、新品で5~10万円前後という価格帯はなかなか初心者には買いにくく、

2本目を買いたいユーザーとしては10万出すならFenderやもう少し頑張って
中古のGibsonや他国産ハイエンドを狙いたいという気持ちになることが多いと思います。

そのため、差別化を明確化してプロモーションしていくことが大事なのですが、そこが出来ていなかった印象です。

大企業だからこそ出来たといえばそれまでなのですが、上手くハマったのが
YAMAHAパシフィカの600シリーズですね。


6~7万円の価格帯。インドネシアの自社工場で製造。
でもパーツ類は有名メーカーの一級品、幅広いジャンルにも適応
というコンセプトです。
ただ、多くのメーカー、ブランドにYAMAHAと同じことはなかなかできません。
なので、多くの国産ブランドは生産数を抑えつつ数十万ぐらいの各社のこだわり入れ込んだギターを企画して自社の工場やディバイザーやフジゲンに製造してもらっていることが多いのが現状です。

これはタキタロウの推測ですがフェルナンデスというブランドの歴史や会社の規模を考えた時、
YAMAHAやESP、アイバニーズ程の規模は持てず、かといってmomoseや
サイケデリズム、vanzandtのような少数製造にも舵を取りずらかったのかも
しれません。

さて、ここまで読んで頂きましてありがとうございました。
今回は緊急で倒産してしまったフェルナンデスについて紹介してきました。
いつも通り、今回話してきた内容はもちろんタキタロウのいち解釈ですので、いやいや全然違うしみたいな意見やフェルナンデスの思い出などあればコメントで頂けると幸いです。


それではタキタロウでした!
バイバイ!

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■コピーライト&引用元

©東映アニメーション

・Les Paul Classicギブソン公式ページ
https://gibson.jp/electric/les-paul-classic

・American Ultra StratocasterR HSS/Fender公式ページ
https://www.fender.com/ja-JP/instock/american-ultra-stratocaster-hss/0118020795.html

・フェルナンデス公式ページ

https://www.fernandes.co.jp/

・Yahooニュース
国産エレキギターブランド「FERNANDES」販売の(株)フェルナンデスが事業停止、破産へ


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