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東京オリンピック 最長身はだれだ?

1964年の東京五輪で活躍した外国人選手というとアントン・ヘーシンク(オランダ・2010年没)を思い浮かべる方も多いだろう。
言わずと知れた柔道無差別級の金メダリストだが、身長は196cm。
体重は東京五輪時には120㎏だったようだが、身長は192㎝、196㎝、198㎝と諸説ある。
ヘーシンクに敗れた神永昭夫さん(1993年没)は179㎝ 102㎏。体格でも圧倒していた。

柔道は、東京五輪初めて採用され、現在では実施されていない無差別級で、金メダルを獲った選手だが、東京五輪の3年前、1961年の第3回世界柔道選手権で、日本人以外の選手として初めて優勝した選手でもある。
当時のヘーシンクの強さは抜きんでており、東京五輪でもヘーシンクには敵わないと関係者は感じていたようだ。
当時、柔道は東京大会に限って実施されることになっており、事実、1968年のメキシコ五輪では実施されていない。
ヘーシンクが東京で勝たなければ、1972年のミュンヘン五輪で再び柔道が正式種目になることはなかっただろうと言われている。
 
実は、東京五輪の日本選手団に身長がヘーシンクに匹敵する人物が二人いた。
一人はバスケットボールの小玉晃さん(当時20歳 197cm)、もう一人が南将之さん(当時23歳 196㎝ 2000年没)。
小玉が東京五輪の日本人最長身選手、南がメキシコ五輪の日本人最長身選手である。
以下東京五輪以降の日本人最長身選手を挙げてみた。
バルセロナ五輪に出場した大竹秀之 208㎝が、史上最長身ということになる。

●日本選手団最長身選手
1964年 小玉晃 バスケットボール 197cm
1968年 南将之 バレーボール 196㎝
1972年 沼田宏文 バスケットボール 205cm
1976年 沼田宏文 バスケットボール 205cm
1980年 蒲生晴明 ハンドボール 192㎝(但し日本は不参加)
1984年 岩田稔 バレーボール 197㎝
1988年 蔭山弘道 バレーボール 200㎝
1992年 大竹秀之 バレーボール 208㎝
1996年 小川直哉 柔道 193㎝
2000年 篠原信一 柔道 190㎝
2004年 平山相太 サッカー 190㎝
2008年 齋藤信治・山村宏太 バレーボール 205cm
2012年 朝日健太郎 ビーチバレー 199cm
2016年 右代啓祐 陸上 196㎝

近年、中国・韓国に加え、イランとカタールが各球技に急速に強くなり、日本の団体球技の五輪出場が難しくなっていった。
そのため長身の日本人選手の五輪出場も少なくなっている。
2020年は地元開催ということで、バスケットボール男子が44年ぶりに五輪出場を果たす。
渡邊雄太 メンフィス・グリズリーズ 207㎝
八村塁 ワシントン・ウィザーズ 203㎝
ニック・ファジーカス 川崎ブレイブサンダース 210㎝
の3人の代表入りは間違いないだろうから、史上最長身選手が更新されそうだ。

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