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問題集は、分からないところだけ解いてみる

滝川沙希です。
今回は、問題集の扱い方について紹介します。

問題集って?

ここでは記事の便宜のため、過去問と問題集とを区別しておきます。

過去問集は、これまでに出題された問題を系統別に整理したもの。
広い意味では問題集といっても良いかもしれませんが、ここでは別物としておきます。

他方、問題集は、予備校などが過去の出題例などを参考にして、新しく作問したものを集めたもの。
もちろん、いまだ出題されたことはないありませんね(ありえません)。

過去問集が優先

あらゆる試験と同じです。まずは過去問を潰しましょう。
行政書士試験の場合、過去○年分などとこだわらなくてよいです。出版物一冊を解けばよいです。
過去に出題された問題は、加工され、選択肢レベルで、実質的に同じ内容のものが再度出題されることになっています(!?)

したがって、過去問集を繰り返して解答し、出題されたつまり回答することを求められた知識を習得しておくことが、合格への近道です。

過去問集と模試のみで合格することは、十分可能です。

問題集

それでは、問題集はどう使うのか?
使わなくてもよいのですが、使いたい方は、苦手な分野の知識を確認する場合に効率的に使用することができます。

愚直に勉強していれば、何度過去問を解いても「分からない」「混乱するなあ」という問題がでてきます。

たとえば、行政法の行政手続法で、「審査基準」(5条)は公にしなければならなかったのかどうか。「処分の基準」(12条)はどうだったか。

どちらも行政手続法に関することで、「基準」という語が登場しています。「公に」するのかどうか。前者は公にしなければなりませんが、後者は公にすることは努力目標です。うっかり記憶があいまいになる方も多いようで、よく問われます。

こうした個所「のみ」を問題集を解くことによって、自分の理解を定着させることができます。

過去問集を一冊丸ごと潰した後(それはメチャクチャ時間がかかります)でなくとも、気になったとき気になった個所を問題集で確認して置いたり、問題集の該当ページに付箋を貼ったりするだけでも良いでしょう。
後で付箋があるところだけ、まとめて解くというやり方もあるのです。

また、問題集を一冊やるということは、必ずしも必要ありません。
最終目的は、合格。
そのためには、6割を得点する。
さらに、そのためには、皆さん固有の弱点を克服する。
そして、そのためには…。

このプロセスの中に、問題集一冊を解いて自己満足するというものは出てこないはずです。

まとめ

過去問集は、過去問と同じ箇所を視点を変えて問うてくれるもの。
分からない分野に絞って解答するという手があります。


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